まだ、読んでいる途中なんですが、とにかくおもしろい!
どの作曲家のどの曲が、どの映画に使われているかわかるのはもちろん、
監督がなぜその曲を選んだのか、その曲にどういう意味を持たせているのか
論じておりまして、映画を理解するうえで大変参考になるとともに、
作曲家の作品の特徴から人物像までわかるようになっています。
しかも、映画の場面と、そこに使われている音楽の描写がすばらしく、
その映画を観たくなったり、音楽をちゃんと聴きたくなったり、
読んでいて心が活気付きます。
目次も傑作で、例えば
「ワーグナー狂気と官能の申し子」とか
「マーラー危険な時代の予言者」とか、
さすがロマン派してますね〜。
私の大好きなシューマンは、おとなしめの形容でしたが、リストなんか
「リスト
に見る愛欲と信仰の狭間」です(笑)。
お値段は2600円(税別)と高めですが、94人の作曲家と 500本を超える映画を盛り込んで、しかも内容が充実していますから、 私は久々にいい本を買ったと思っております。 「シネマ・ミーツ・クラシック」西村雄一郎著、音楽之友社発行。 図書館で購入してもらうという手もありますね。