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2001年きまぐれ日記5月4日
寺山修司映像パノラマ館

連休中も出勤覚悟だったのですが、上司に休むように言われたので素直に休んでいます。どうなっても知らんぞぉ〜(笑)。

で、今日は寺山修司映像パノラマ館へ行ってきました。
うとうとして目が覚めると全裸の男性が浜辺でドアを背に悶えていたり、緊縛された女性をダースベーダーのような息遣いで探し当てたり、極めつけは波の音がしているところハッと目を開けると、本編は終わっていて既に客電が付いていたり(笑)。これらの実験映画にはストーリーがないので、昼寝をしながら観るに丁度だったかも(爆)。

休憩時にチラシを見て、「サルバドール・ダリが出演している!寺山修司ってダリとも親交があったのか〜。これは寝ちゃいかん、目を皿のようにして見なければ。」と思っていました。そして、上映中、「どこどこ??」と探し回り、ついにラストシーンになって「ほんとに出てた?見かけなかったけど・・・・、やっぱウトウトしたときかな。」と思いつつクレジットを見ていると「サルバドール・タリ」だって(爆笑)。濁点がタリなかったのね・・・・。
『二頭女−影の映画』は、おもしろかったです。詩的なストーリー性があって。特にラストの影にはビックリしました。スクリーンの外に影ができるのです。しかも、スクリーン上の影の動きを引き継いで動くのです。それだけのことなのに、自分がその場にいるのが不思議な感覚になりました。面白かった〜!
『二頭女−影の映画』だけではなく他の短編でも、コンピューターグラフィックなど高い予算を使わなくても、映画ってまだまだ色んなことができるんだなと思ったことでした。

長編は『さらば箱舟』と『上海異人娼館』を観ました。支離滅裂ですが、妙にパワーがありますね。スクリーンに映っているものの密度が濃くて、上映時間を長く感じた割には退屈しませんでした。
『さらば箱舟』ではラストシーン近くで、映画の中で写真を撮るシーンに併せて、観客がステージに上り現実にも写真を撮るというイベントが行われました。私は客席で観ておりましたが・・・・。美術館の機関誌にでも載せるのでしょうか?一応、絵になるだけお客さんもステージに上がってくれて、これで思いどおり撮影されていたら成功ですね。
『上海異人娼館』は、合田佐和子さんの絵が娼館にピッタリの雰囲気。高知県立美術館が現在所蔵している絵もあって、本物を見たんだ〜と思ったら嬉しかったです。主役のO嬢が人形のように可愛くて無表情で、ものすごくあっさりした(物足りない)作品になっていました。


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