|
■くりからもんもん>2003年覚書 |
2003年は、120本くらい見ました。豊作でした(嬉)。 見たかったのに見逃した映画は、『めぐり逢う大地』と南海地震の記録映画。前売券を買っていたのに見逃したのは、『小さな中国のお針子』。 ハート印は私のベストテンです。「好き」な映画ってことで選びました。 他にベストテン候補だった作品は、『僕のスウィング』『キス★キス★バン★バン』『スパイダー』『過去のない男』『ブレッド&ローズ』『ロボコン』です。 ●また馬に乗りたい モンゴルって社会主義国だったというのが目で見てわかった。中国よりもソビエトっぽい感じ。今のモンゴルは『ウルガ』に近いんだろうな。 ●オールド・ルーキー 正統派、デニス・クエイド。 ●海辺の家 ケビン・クラインって映画を見ている間は好き。 ●レッド・ドラゴン 精神的に病んだ役ばかりになっても気にしない風のレイフ・ファインズ、いいぞ、いいぞ。 ●妖婆死棺の呪い こんな魅力的な邦題の映画が今は少ない。題名どおり魅力的な映画だった。 ●スタフ王の野蛮な狩り 横溝っぽいというよりもエドガー・アラン・ポーっぽいところが好き。坂田靖子のマンガのような味わいもある。かつての自分の頭の中を映画化されたような感じで親近感大。私がイメージするロシア人らしいロシア人の登場も嬉しい。 ●僕のスウィング ジプシー少女と白人少年の小さな恋の物語。この瑞々しさ、切なさ、官能性、音楽の演奏シーン、同じ監督の『ベンゴ』より数倍よい。パンフレットもよくて、ジプシー文化の理解につながった。 ●キス★キス★バン★バン 『アイ・アム・サム』のショーン・ペンより『キス★キス★バン★バン』のクリス・ペン。 ●ロベルト・スッコ 感情移入をさせない演出ゆえに評判を取った映画だが、私は同じ理由でつまらなかった。連続殺人を犯し、獄中自殺した実在の人物の胸中を知った風に描くのを憚ったのか。作り手自身が、ロベルト・スッコを理解できなかったから、こんな作品になったのか。 ●ラヴァーズ・キス 甘酢っぱぁ〜い。本当に甘酸っぱい妙な思いをさせられた。青春の渦中にあっては、こんな甘酸っぱさを感じるヒマはなかったように思う。冒頭の長回しなど、映画として頑張っている部分にもエールを贈りたい。 ●ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 戦闘シーンが圧倒的。アラゴルン〜。人間組が好き。ゴラムもいいキャラ。やっぱり、おもしろい! ●ガーゴイル ヴィンセント・ギャロは、我慢している。血を吸いたいのか貪り食いたいのか、とにかく人を襲いたいのを我慢している。ふと、『バッファロー66』でもオシッコを我慢していたなあと思い出し、あっちでもこっちでも我慢かと思うと笑いが止まらなくなった。いつも我慢の男ギャロ、『ブラウン・バニー』を待ってるよん。 ●キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン なんか儚さのある映画。子供時代よ、さようなら。楽しい思い出、さようなら。お父さん、お母さん、さようなら。タイトルバックもよかった。 ●ヘヴン ヘリコプター 天まで昇れ いずこでも ●天使の楽園 あのチラシの美しさは詐欺だ〜!本編に美しいシーンは一つもなかった(と思う)。 ●ドリーム・キャッチャー 友情と少しの哀しみと頭の中の造形がよかったので、多少壊れていてもいいじゃんという気にさせてくれる。 ●8Mile ラップ合戦で勝利したけど、あれは『ロッキー』のような勝利じゃないと思う。ラストシーンは、一つのことを選択するため、親友との絆を切るという寂しさが漂っている。『トレインスポッティング』のような切なさが残る。 ●スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする 精神的に病んだ役ばかりになっても気にしない風のレイフ・ファインズ、いいぞ、いいぞ。 ●私が棄てた女 日本映画の底力。俳優の強さ。 ●スパイ・ゾルゲ 篠田監督最後の作品で作り手の気合は十分なはずなのに、パワーとスケール感を感じられないのは、なぜだろう?本木くんの拷問シーン一つ取っても、『二重スパイ』でのハン・ソッキュの拷問シーンと比較して、『スパイ・ゾルゲ』の力のなさが残念。 ●ターミネーター3 ベストテンに選ぶには地味かと思ったんだけど、セルフ・パロディ精神と、女が強くて男が弱いところと、次作に期待を持たせる台詞とアメリカ映画にあるまじき(笑)ラストシーンに乾杯。 ●パイレーツ・オブ・カリビア 月のシーンのCG技術にビックリ。ジョニー・デップは愉快愉快。でも、ちと、長い。 ●HERO 英雄 映像美、スケール、大風呂敷、トニー・レオン。 ●幼なじみ 登場人物、皆よかったな〜。娘が結婚すると言うのを聞いて、若かりし頃のお互いを思い出す両親の場面がよかった。 ●スイート・シックスティーン ラストシーンを思い出すたびに涙。 ●トーク・トゥ・ハー 見た当座は、すっごくおもしろいと大興奮。でも、しばらく経てば、それほどでもないと思うようになった。考えてみれば、アルモドバル作品は、私にとって皆そう。 ●東京ゴッドファーザーズ 奇想天外な方向へ話が転がる楽しさと、現実を少しだけ反映した説得力と、隅から隅までよく描かれた絵がきれいな心温まるファンタジー。ホームレスが主人公なのもグー。 ●インファナル・アフェア 見も心もボロボロの潜入捜査官トニー・レオンがいい。潜入捜査がばれるか否かのサスペンス。暗い娯楽映画ってハリウッドには真似できまい。って、ハリウッドでリメイクされるらしい。 ●再見(ツァイツェン)また逢う日まで 別れのシーンに大泣き。再会のシーンのうそ臭さには、別の意味で泣ける。 ●イン・ディス・ワールド この世がどんな世の中でも、この世にいるといないでは大違い。主人公に着かず離れずの距離感が絶妙。その距離感ゆえに感情移入は出来ないが、冷静な頭のままで神妙な心持ちになる。 ●ケイティ 演出まったり。娯楽映画では、よくある落ち。ベンジャミン・ブラッドを見に行っただけなので良しとしよう。 ●ポロック 2人だけのアトリエ 見所は創作シーン。ポロックの絵を美しいと思った。実物をぜひ見たい。伝記映画として「そうですか」という感慨しかないのが残念。 ●9souls 映画的技巧に走っているところは、おもしろく見た。お話は、許してほしい相手に拒絶される悲しさや、味方と思っていた相手に裏切られる痛みがよく出ていたと思う。キーワードはドラえもん。引きこもりの兄ちゃんが、どこでもドアの鍵を手に入れるのだ。 ●ファインディング・ニモ いいね〜、ピクサー。海流に乗ってオーストラリアまでやってきたパパ。帰りはどうするのか疑問が残る、と職場の人に言われた(笑)。 ●すべては愛のために 教条的映画であるが、恋愛部分がロマンチックなところもあり。ラストシーンは、う〜ん、こんな終わり方があるのかと、ある意味衝撃的だった。 ●ラスト・サムライ 立派な映画。サムライ・スピリットというよりも個人の生き方の凛とした佇まいが美しい。 ●パンチドランク・クラブ ぜんぜん、笑えなかった。え?笑う映画じゃない?アダム・サンドラーが出てても? 2004/01/31 |
[うえ↑] |
|ホーム|サイトマップ|サイト内検索|リンク自由|byお茶屋(連絡先)| |