■ピックアップ＞２００４年高知のオフシアター・ベストテン上映会

●ベストワン作品（２本）と、おまけの１本が入場無料！
２００４年高知のオフシアター・ベストテンのうち、日本映画及び外国映画のそれぞれ第１位の作品と、２００４年までに県内で上映されなかった映画のうち、選考委員が「こりゃ、おもしろそう！」と選んだ作品の、合計３本が入場無料で上映されます。（主催の朝日新聞高知総局、太っ腹！）

ベストワン作品を見逃した方、もう一度見たい方、そして、おまけの１本をまだ見ていない方（あるいは大画面で見たい方）、皆々様、ぜひ、県民文化ホール（グリーン）へお運びください。

『ジョゼと虎と魚たち』（２００３年／日本／カラー／１時間５６分）

• 監督：犬童一心
• 出演：妻夫木聡、池脇千鶴
• 映画賞：
  ２００３年日本映画プロフェッショナル大賞 主演女優賞 池脇千鶴
  ２００３年キネマ旬報賞 主演男優賞 妻夫木聡
  ２００３年度キネマ旬報第４位
• お話：
  ジョゼと名のる不思議な（性格、きっつーい）足の不自由な女の子と、極普通そうな男の子の恋愛映画。
• 見所：
  はい、このジョゼいう娘（こ）は、足が不自由で本ばっかり読んで性格ねじ曲がってんのかと思たら、現実をよう見てる娘なの。「うちみたいなもんに恋なんてできひん」と思うてるの。でも、あんまり外の世界を知らん、深〜い海の底から見てる現実やから、本当の現実とは違うてるのね。それで、本当の現実で恋するの。相手は、浅瀬でちょろちょろしてるメダカみたいな坊ぼん。この坊ぼんが、ジョゼにだんだん本気になってくの。彼女もいるのにねぇ。本気の本気。
  初恋の味を忘れたおじさん、おばさんに見てもろて、若返ってほしい思います。

『ドッグヴィル』（２００３年／デンマーク／カラー／１７７分）

• 監督：ラース・フォン・トリアー
• 出演：
  ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー、クロエ・セヴィニー、ローレン・バコール
• 映画賞：
  ２００３年ヨーロッパ映画賞 監督賞 ラース・フォン・トリアー
  ２００４年度キネマ旬報第１２位
• お話：
  ロッキー山脈の平和な村ドッグヴィル。ある夜、謎の女がギャングに追われて逃げ込んでくる。献身的に仕事を手伝う女に、村人は優しく接していたが、やがて寄る辺ない女に欲望を剥き出しにしていく。そして、女の正体が明らかになったときに……。
• 見所：
  怖い、怖い、怖いですね〜。きれい、きれいなお姉さんに村の男が次々と襲い掛かって、さあ、女たちは、どうするどうする。見て見ぬ振りどころか、お姉さんをいじめるんですね〜。まあ、人間て恐ろしいですね〜。はい。
  村の建物は、チョークで描いただけなので、屋根も壁もドアもない空っぽの村で、わんわん、わんわんゆうて、ワンちゃんだけは本物なんですね〜。ラスト、ワンちゃんも怖い怖い、言うてますよ。

『ユリイカ』（２０００年／日本／カラー／２１７分）

• 監督：青山真治
• 出演：
  役所広司、宮崎あおい、宮崎将、斉藤陽一郎、国生さゆり、光石研
• 映画賞：
  ２０００年カンヌ国際映画祭 国際批評家連盟賞 青山真治
  ２００１年日本映画プロフェッショナル大賞 新人奨励賞 宮崎あおい
  ２００１年度キネマ旬報第４位
• お話：
  九州の田舎で起こったバスジャック事件。生き残った運転手と乗客（中学生の兄と小学生の妹）は、兄妹の従兄とともにあてのない旅に出る。心に深い傷を負った者たちの崩壊と癒し、そして、再生を描いたドラマ。
• 見所予想：
  バスジャックに連続殺人。まあ、なんて怖そうな映画なんでしょうね。宮崎あおい言う、可愛い可愛い女の子が出てるのね。可愛い女の子が出てると、よけいに可哀想やもんなあ。『散りゆく花』のリリアン・ギッシュ、怖がってるのが可愛くて可哀想やったでしょ。
  可愛い女の子もいいけど、映画は監督。この監督さん、９０年代の中頃から頭角あらわして、『Ｈｅｌｐｌｅｓｓ』(1996)では賞とってるもんなあ。最近、公開された『レイクサイド・マーダーケース』、よかったでしょ。
  この上映時間だけで、ただ者ではないいうことがわかるもんなあ（笑）。楽しみにしてます。