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■ピックアップ>2006年オフシアター・ベストテン
 
チラシ『空中庭園』
外国映画75本
順位 映画名 主催者 観た人 × ポイント
(◎-×)
1 歓びを歌にのせて シネマ・サンライズ 9   6 6
2 ホテル・ルワンダ 『ホテル・ルワンダ』を高知で上映する会 13 6 11 5
3 亀も空を飛ぶ シネマ・サンライズ 15 6 11 5
4 白バラの祈り
ゾフィー・ショル 最期の日々
シネマ・サンライズ 12 2 7 5
5 ある子供 こうちコミュニティシネマ 11   5 5
5 美しき運命の傷痕 シネマ・サンライズ 11   5 5
7 ココシリ シネマ・サンライズ 14 3 7 4
8 天空の草原のナンサ こうちコミュニティシネマ 9   4 4
9 ローズ・イン・タイドランド ムービー・ジャンキー 10 3 6 3
10 ブレイキング・ニュース シネマ・サンライズ 12 4 3
  らくだの涙 シネマ・サンライズ 13 4 3
 
日本映画76本
順位 映画名 主催者 観た人 × ポイント
(◎-×)
1 狼少女 とさりゅうピクチャーズ 13 2 9 7
2 ヨコハマメリー とさりゅうピクチャーズ 13 5 11 6
3 空中庭園 ムービー・ジャンキー 15 3 9 6
4 ルート225 とさりゅうピクチャーズ 14 4 9 5
5 さよならみどりちゃん とさりゅうピクチャーズ 12 3 8 5
6 ストロベリー・ショート・ケイクス シネマ・サンライズ 12 2 7 5
7 帰郷 とさりゅうピクチャーズ 14 2 7 5
8 雪に願うこと とさりゅうピクチャーズ 14 1 6 5
9 スクラップ・ヘブン シネマ・サンライズ 13 1 5 4
10 いつか読書する日 とさりゅうピクチャーズ 15 1 5 4
  さよならCOLOR ムービー・ジャンキー 8   4 4
  欲望 とさりゅうピクチャーズ 11   4 4
  青春☆金属バット とさりゅうピクチャーズ 11 3 6 3
 

■概況
2007年高知のオフシアター・ベストテン選考会への参加者募集が始まっているところですが、昨年の2月4日(日)に朝日新聞高知総局の会議室で開催された、2006年高知のオフシアター・ベストテン選考会のレポートをしたいと思います。(1年前のレポートが今になるとは・・・・、鬼は笑うのでしょうか、それとも怒るのでしょうか・・・・。)

オフシアター・ベストテンは、自主上映グループの皆さんが1998年から始め、朝日新聞が主催者に加わってからは5回目の開催となります。
参加者は、自主上映に携わる方々と公募により参加した映画ファンの計19名でした。初参加が8名と多く、定員まであと一人に迫りました。

なお、第1位の作品『歓びを歌にのせて』『狼少女』は、高知県立美術館ホールで高知初公開『カポーティ』とあわせて無料で上映され、4月14日(土)は684人、15日(日)は569人(いずれも延べ人数)が集まりました。二日間で10回の上映、1回の平均入場者は125人となかなかの盛況ぶりでした。

■ルール
選考方法は以下の1から7までのとおりです。このルールの最大の特徴は、ベストテンに入れたくない作品に対して拒否票を投じることができることです。
うえの表の◎欄はベストテンに入れたい人の数、×欄は拒否票の数、ポイント欄はベストテンに入れたい人の数から拒否票の数を差引いた数です。

  1. 投票権は一人10票までで、1作品1票。
  2. 拒否権は一人3票までで、1作品1票。
  3. 投票結果を見て、拒否権を使いたい人がマイナス票を投票。
  4. 投票数とマイナス投票数の差引きポイントで順位を決める。
  5. ポイントが同点の場合は、得票数の多い作品を上位とする。
  6. ポイントも得票数も同じ場合は、観た人の少ない作品を上位とする。
  7. 投票をするまえに、自由に推薦や批判の弁を募る。

■外国映画の順位について
第1位には、『ホテル・ルワンダ』『亀も空を飛ぶ』『白バラの祈り』を抑えて『歓びを歌にのせて』が輝きました。『歓びを歌にのせて』は、気持ちを合わせて歌うこと、共に生きることの素晴らしさを描いたスウェーデンの作品です。
第2位となった『ホテル・ルワンダ』は力作でしたが、千人を超える入場者があり、既に多くの人が観ているのだから、第1位にしてアンコール上映しなくてもいいのではないかという意見があり、拒否票を投じる人が多かったと思います。
『亀も空を飛ぶ』『白バラの祈り』は、どちらが第1位になっても不足はない作品でしたが、お茶屋の想像では暗い結末(救いのない感じ)が拒否票につながったような気がします。
その点、『歓びを歌にのせて』は、「第1位はちょっとなじまない」という意見があったものの、「老若男女が楽しめる」とのことで拒否票を投じる人がありませんでした。また、お茶屋はこの作品を見逃していたもので、「第1位になってアンコール上映されますように」と表明していたのが効いたのかもしれません(汗)。

■日本映画の順位について
第1位争いは熾烈でしたが、昭和の雰囲気を漂わせた独自の世界を背景に、少年少女の出会いと別れを瑞々しく描いた『狼少女』が選ばれました。
『ヨコハマメリー』は、ベストテンに推す人が11人という高得票でしたが、入場者が比較的多かったため第1位を逃す結果となりました。と言うのは、佳作にもかかわらず入場者が極端に少なかった『狼少女』をアンコール上映したいという意見に賛同した人が、『ヨコハマメリー』に拒否票を投じたからです。拒否票を投じた5名の全員が同様の理由だったわけではないと思いますが、選考会の流れとしてはそういう雰囲気だったと思います。

『空中庭園』は、「内容をよく覚えていない」とのことで拒否票を投じられたり、「突発的な暴力の表現が観客に受け入れられなかったのではないか」と分析されました。
『雪に願うこと』は、西島秀俊ファンにもかかわらず『さよならみどりちゃん』に拒否票を投じてまで上位にしたいという人や、「きれいだった」という肯定的な意見もありましたが、「予想どおりで面白みがない」という意見もあり、第8位となりました。この結果に「若い人向きの作品が上位になる」とつぶやいた年配の方もおいでました。
『青春☆金属バット』は、ベストテンに推す人が6人で、当初は『雪に願うこと』の次あたりに付けておりましたが、「(こういう映画を)甘やかしてはいかん」「映画として仕切りなおしが必要」という愛情あふれる(?)拒否票を投じられ、見事ベストテン圏外へ弾き飛ばされました。もしかしたら、ベストテンに押した人もホッとしたかもしれません(?)。

■2006年の特別賞
2006年の特別賞(僭越ながら当サイトが贈る賞)は、『空中庭園』です。
親と子の関係性は、その人の人格形成に大いに影響があること。家族の絆は強いようで脆く、脆いようで強いこと。「思い込み」は、事実を歪曲すること。それらの内容が、行き届いた小道具、印象的なセリフ、ユニークな登場人物によって過不足なく描かれた完成度の高い作品だと思います。要所要所の揺れる映像には、主人公の不安定な心理状態を体感させられたし、突然の暴力描写も人の心の怖さや哀しさを充分感じさせてくれました。
もちろん、俳優の皆さんも素晴らしかったです。特に主役の小泉今日子は、明るく幸福そうな主婦という面と、傷を抱えて沈殿したような暗い面とをあわせ持つ人間をリアルに演じていて、この作品は彼女の代表作と言っていいと思います。
そんなわけで、『空中庭園』がダントツ第1位と予想しておりましたが、第3位に甘んじる結果となり、悔し涙を流し続けて早1年というところでございます(?)。

■選考結果表(情報提供:高知のオフシアター・ベストテン選考会事務局)
ベスト10及びベスト11以下の得点が一覧になっています。また、選考の対象となった作品(2006年に高知のオフシアターで上映されたほとんどの作品)がわかります。
選考結果表(PDFファイル 132kb)

■2005年オフシアター・ベストテン




第52回県民が選ぶ映画ベストテン(2006年12月23日高知新聞より:応募総数691通)
順位日本映画外国映画
1THE有頂天ホテルパイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト
2LIMIT OF LOVE 海猿ハリー・ポッターと炎のゴブレット
3DEATH NOTE The Last Nameダ・ヴィンチ・コード
4DEATH NOTE 前編ナルニア国物語 第一章ライオンと魔女
5涙そうそうM:i:III
6日本沈没父親たちの星条旗
7手紙ワールド・トレード・センター
8嫌われ松子の一生Mr.&Mrs.スミス
9県庁の星キング・コング
10ゲド戦記プラダを着た悪魔


2008/1/1


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