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■かるかん>山の郵便配達|ムーラン・ルージュ
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山の郵便配達
愛情さらり、父から子への引継ぎ

先週、屋久島の宮之浦岳へ11時間かけて登って降りて「よかった〜!」という安堵と達成感にひたり、「えへん、どんなもん」とちょっと偉くなった気分だったので、中国の奥地(湖南省)の郵便屋さんの歩く距離と軽装ぶりには天狗の鼻をくじかれた思いです。特に靴と背負い袋の心もとなさには、おそれいりました。80年代の近代化された中国でラジオからポップスが流れるとはいえ、物流はまだまだなのだなと思いました。
そういえば、学校があまりにも遠く、通信教育を受けている少年がいましたね。不便イコール不幸せというわけではないけれど、純朴な彼が新聞記者になるには、自身の黄金を削り泥を身につけなくてはならず、始めから泥に浸かって生きている者よりつらい思いをすることが多いのじゃないかなとよけいな心配をしたりもしました。

いやいや、しかし、山奥のくらしと風景は、見所の一つにすぎなくて、やはりこの映画は父と子のしみじみとした愛情の交感が最大の見所でしょう。あのお父さんの笑顔、表情、体形、動き。よかったですね〜!次男坊(犬)もよかった。
私自身が日頃両親を見て「年を取ったな〜」と思っているので、始め息子のナレーションを耳にしたときは、息子に共鳴する部分が多いかもしれないと思いました。ところが、ナレーションにまさるのが父親が回想するシーンでして、私は子供もいないのにすっかり父親の気分になって、「ああ、よくぞ、成長してくれたな〜。」と感慨深く、涙したのであります。

それにしても、私は子供の頃、郵便屋さんが来るのが楽しみで、直接手に受け取ってありがとうを言ったこともありましたが、今では子供にも郵便屋さんにもそんなゆとりはないのでしょう。
『山の郵便配達』でも息子が「ヘリコプターで集配すればいい」という場面がありますが、そうなっても仕事が楽になるというのは甘い考えで、集配個所が増えて違った苦労があるでしょうし、住民とのふれあいはなくなるでしょう。他人とふれあいたくない人もいますから、どちらがいいとは言えませんが、『山の郵便配達』のお父さんには、歩いてこそふれあいがあり仕事のやり甲斐があったのだと思います。あのお父さんも最初はあれほど郵便物を大切に扱ってなかったかもしれない。配達する人の顔が見えてきてからのことだったかもしれません。

高知東宝2 2001/12/01


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ムーラン・ルージュ
赤い風車が巻き起こす、愛と自由のボヘミアン・ラプソディ!
MoulinRouge
監督:バズ・ラーマン|オリジナルスコア:クレイグ・アームストロング|db
サティーン:ニコール・キッドマン|クリスチャン:ユアン・マクレガー|
トゥールーズ・ロートレック:ジョン・レグイザモ

どわははははは!おもしろい、おもしろい。観ている間も見終わった後も、嬉しくて笑いが込み上げてくるのでありました。

「過ぎたるは、なお、及ばざるがごとし」とか「カットを割りすぎ」とか「目が回る」とか不評をかこつのは、ごもっとも。しか〜し、観客に媚びず、やりたい放題やって、「やりすぎ」と言われるおもしろさ。テリー・ギリアムの『バロン』のような美しさには達せず、詰め込むだけ詰め込んだ格調の無さ。私はこれを愛します。
そして、いつも奇麗なだけの背高色白美人ニコール・キッドマンは、奇麗なだけで大好きなのでしたが、今回は悶えてくれたので、ますます好きになりました(笑)。
貧乏でうぶな若者が高級娼婦に恋をする話と聞いて、観る前からツボでしたが、この若者をユアン・マクレガーという世界一チャーミングな俳優が演じてくれて、ますますツボにはまっています。
それと、ジョン・レグイザモ!すばらしい!私もボヘミア〜ンになりたいですっ!!!
実は『山の郵便配達』を観ている間は、やはり私には親子の愛情ものがあっている、恋愛映画は向かないわと思っていたのでしたが、『ムーラン・ルージュ』のこてこての恋愛ぶりには思いのほか嵌まりました。あまりの単純明快さが、直情径行単細胞の私にピッタリだったのでしょうか。(やっぱ、ユアンが可愛かったからかな〜。デレデレ。)
しかし、これだけ笑えるミュージカルもないでしょう。一度見ただけではもったいない。DVDが出たら買いですね。

高知東宝2 2001/12/01


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