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■かるかん>モンスターズ・インク|エネミー・ライン
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モンスターズ・インク
こどもが侵入!モンスター会社は大パニック
Monsters,Inc.
監督:ピート・ドクター

文句なくおもしろい!ふさふさモンスターのサリーもギョロ目のマイクも予告編で見たよりずっと魅力的。手に汗握るアクションはもちろん、笑わせどころ、泣かせどころに思わず画面に引き込まれました。さすがは『トイ・ストーリー』『トイ・ストーリー2』『バグズ・ライフ』を生み出したピクサーです。エンドクレジットのNG集もお楽しみに。


●ネタバレ感想
サリーは、こどもを怖がらせるのが仕事なのですが、なついていたブーが仕事中のサリーを見てからというもの怖がって逃げるというのがなんとも切のうございました。
それにしても、近頃のこどもは怖がらなくなったというのは嘆かわしい。こどもにとって怖いものって必要だと思うのですが・・・。モンスター会社が宗旨換えをしたのが少々残念でありました。


高知松竹3 2002/03/10


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エネミー・ライン
撃墜され敵地に!安全地帯へ脱出できるか!?
Behind Enemy Lines
監督:ジョン・ムーア
オーウェン・ウィルソン|ジーン・ハックマン

けっこう面白いという評判を耳にして見て来ました。確かに、敵地に撃墜されて、追っ手から命からがら逃れ逃れて安全地帯まで行けるか否かという話は単純でハラハラドキドキものでしょう。軍事ものとして面白いシーンもありますし。しかし、私はこの緊張感もなければ可愛げもない偉そうな似非ヒーローが、私の大好きなジーン・ハックマンになぜか愛されているのも気に入らず、「ああ、早くジャージ姿も渋い殺し屋にやられてしまえ」と思いながら見ていたのであんまり面白くありませんでした。主人公にすっかり忘れ去られた同僚は浮かばれませんよね〜(涙)。


●ネタバレ感想

本当にこの主人公には、むかむかさせられました。せっかく同僚が「自分一人で偵察に来た」と言って主人公をかばって逃がそうとしているのに、自ら声をあげて敵に自分の居場所を知らせてしまったり、最初の救出ポイントにたどり着いたはいいけれど、上官のジーン・ハックマンが「救出ポイントが変更になった」と言っておるのに「えーーー!そんな〜。」とダダをこねる。そんなヒマがあるならさっさと逃げるべきではございませぬか。それと、セルビア人と戦っている人にいっしょに車に乗せてもらっておきながら(何かと助けてもらう立場にありながら)、実に横柄です。援護しに来てやったというおごりがあったのかどうかは知りませんが、アメリカ人としての正義の味方気取りも時と場合を考えてはいかがなものかと思います。そして、きわめつけが敵兵に変装して逃げるとき、まだまだ安全圏に到達しておらぬというに、被っていた覆面を脱いで、しかもわざわざこちら(敵のいるところ)を振り返るとは、大胆不敵、愚の骨頂というより、やれやれ(*タメイキ*)。
まあ、娯楽映画だから大目に見てあげればとも思いますが、娯楽映画であっても映画を見ているあいだは作品に没頭できるだけのリアリティがほしいものです。こんな間抜けな主人公は、敵にやられてしまった方がよっぽど本当らしいと思います。
それから、たたき上げの軍人ジーン・ハックマンをして、主人公を暗号名で呼ぶべきところ名前で呼ぶという失態を演じさせるとはどういうことでありましょう。ハックマンをこれほど動揺させるとは、これは主人公は単にハックマンのお気に入りの部下というだけでなく隠し子かもしれん、それなら心配で思わず名前を呼んだことも肯けると私は儚い期待をしましたよ(笑)。しかし、当然そんな話になるわけないですわな。

さんざん、不満を言いましたが、こんな映画にもいいところはあります。それは、セルビア人の兵士たちが実にいい顔、いい雰囲気の役者で、登場人物としてなかなか引き締まっていたこと。もう一つは、主人公が敵から逃げるところを衛星でとらえた画面をハックマンらが見つめている場面。体温を感知する衛星でも土地の高低差は現せず、ハックマンらは敵が間近に迫った主人公を食い入るように見守るのです。


高知東宝3 2002/03/21


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