■かるかん＞アメリカン・スウィートハート｜ビューティフル・マインド

America's Sweethearts
監督：ジョー・ロス
ジュリア・ロバーツ｜キャサリン・ジータ・ジョーンズ｜ジョン・キューザック｜ビリー・クリスタル

ジョン・キューザックは、ミスキャストでしょう。彼はハリウッドのスターには見えないもん。かわいかったけどね。キャサリン・ゼタ・ジョーンズは、スター女優に見えました。でも、彼女を悪役にしてしまうのはどうでしょう？あくどい宣伝をしているビリー・クリスタルは、たいして悪者には描かれてないのにひどくない？また、姉（ジョーンズ）をこき下ろしてしまったことで、妹（ジュリア・ロバーツ）まで何だかイヤな女になっちゃった。でも、ウォーケンのタップダンスは嬉しいおまけ(^_^)。

A Beautiful Mind
監督：ロン・ハワード
ジョン・ナッシュ：ラッセル・クロウ｜ジェニファー・コネリー｜エド・ハリス｜
クリストファー・プラマー｜ポール・ベタニー

●予告編を見て
マドンナがアントニオ・バンデラスに早くから目をつけていたように、シャロン・ストーンがいち早く目をつけて、自身がプロデュースする『クイック・アンド・デッド』に出演を乞うた男ラッセル・クロウ。その後ブレイクし、『Ｌ．Ａ．コンフィデンシャル』『インサイダー』『グラディエーター』と確かな演技力と男っぷりの良さで大人気です。『ビューティフル・マインド』ではまたもやアカデミー賞主演男優賞にノミネートされていますが、それも肯けるような変身ぶりを予告編でも見せてくれています。心の病を持つ天才数学者を演じているのですが、思わず守ってあげたくなるような可愛らしさです(^o^)。多分、ジェニファー・コネリーが彼を守ってあげるんじゃないかな〜？
監督はロン・ハワード。アカデミー賞８部門ノミネート。作品賞の本命と見た！

●本編を見て
おしい！おしいな〜。この映画、３部構成になっていると思うのですが、真中の部分が非常におもしろくて、そのまま尻上がりにフィナーレに突入するかと思いきや、浅く薄く仕上がってしまいました。アカデミー賞作品賞にノミネートされているだけあって、そつなく感動的な作品になっておりますが、監督ロン・ハワードの集大成と言われるからには、『スプラッシュ』『ウィロー』『バックドラフト』『ザ・ペーパー』『アポロ１３』を足して十を掛けた出来でなければならないのであります！そして、主演が『インサイダー』『グラディエーター』のラッセル・クロウという素晴らしい演技者であるならば、『レインマン』のダスティン・ホフマンみたいにやりすぎちゃいけないのです。
ともあれ、天才数学者ジョン・ナッシュ（ラッセル・クロウ）の心の病との闘いは、本人が一番つらかったろうと思いますが、その妻（ジェニファー・コネリー）の苦労もおもんばかって余りあります。ジョンの学生時代から妻との出会い、発病からノーベル賞受賞まで、うまく「お話」にまとめられて見て損はないと思います。（プリンストン大学でのルームメイトが何だか色っぽいのは嬉しいおまけ。）