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■かるかん>ハッシュ!|鬼が来た! |
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ハッシュ! 心優しいゲイカップルと荒んだ女のエール交歓 |
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監督、原作、脚本、編集:橋口亮輔 勝裕:田辺誠一|直也:高橋和也|朝子:片岡礼子| 秋野暢子|冨士眞奈美|三石研|つぐみ|沢木哲 |
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優しいな〜。とても優しい映画だと思います。人生は甘くないぞと言いつつ、また、それぞれの人物を鋭い観察眼で厳しく見つめながらも、優しい。 笑えるな〜。とても笑える映画だと思います。人は皆寂しいものだけど、日々の生活で何かしら笑えることがある、そんな瞬間をつぶさに拾って、かなり笑わせてくれる。 色んな人が出てくるけれど、誰も断罪されることがありません。つぐみ扮するストーカーまがいの女性は、私には理解不能というか、あそこまで自分にのめりこんで他が見えなくなるというのは、私にはない部分でちょっとうらやましいというか、ああいう部分が少しはないといけないのかなという気がするのですが、その怖〜い彼女でさえ悪者ではありません。その他の人物は欠点も美点も理解できるし、勝裕の兄嫁(秋野暢子)が朝子を攻撃する様子にも、ああ彼女に初めて攻撃の対象ができたからだな、自分が傷つけられた分、自分より弱いものを傷つけてしまうのだ、全部が全部彼女の本心からの言葉ではないのだと思いながら見ていました。 主役の3人も(特に勝裕)よくわかります。勝裕なんか「(自分でも嫌なんだ。ぼくのこと)嫌いになったでしょ。」って、あーた、そんなこと言われた日にゃ、嫌いになるどころが抱きしめてあげたいよ。直也は、最もこなれた人物で(だから、最も哀しい思いをしてきたであろうし、最も優しい)、しかも最もチャーミング。朝子は、ボロボロで常に緊張している様子が、あの息の吐き方からうかがえます。一本のわらしべに必死ですがりつく、けっこう生命力の強い人だと思います。 この3人のエール交歓のお裾分けをしてもらった気分で、気持ちよく映画館を後にできる、そんな作品でありました。 シネクイント(東京) 2002/06/11 |
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銀杏のベッド 韓国大河SF、千年の恋が成就する!? |
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監督&脚本:カン・ジェキュ ハン・ソッキュ |
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おお、堂々たる支離滅裂ぶり(笑)。久々に真性B級テイストの醍醐味を感じました(笑)。 この映画は、悪役の立場で見るに限ります。身も心もお任せしたくなるハン・ソッキュ様を差し置いて、この悪役はけっこうカッコいいんです。 むかしむかし、彼は、お姫様に恋をして、お姫様と相愛の宮廷楽士を追放し、お姫様に嫌われても千年も思いつづけ追いつづけ、宮廷楽士の生まれ変りのハン・ソッキュをつけ狙う亡者となっておるのです。 私は、宮廷楽士の生まれ変りのハン・ソッキュよりも、こちらの亡者の方に浪漫派の激しい愛を感じますね〜。まあ、身勝手と言えば身勝手なんですが、悪役の一途な思いにほだされます。 それにしても、あの銀杏のベッド、深い縁で結ばれたハン・ソッキュを除いては、あれをほしいと言う人はいないでしょう。見るからに悪夢にうなされそうなベッドで、誰も近寄りたくもないと思いますぅ〜(笑)。 シネアミューズ(東京) 2002/06/12 |
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鬼が来た! 鬼とは日本軍人、人間のことなり |
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鬼子來了 監督、製作、共同脚本:姜文(チアン・ウェン) マー・ターサン:姜文|花屋小三郎:香川照之|通訳トン・ハンチェン:袁丁(ユエン・ティン) |
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土の匂いがします。コミカルでとんでもない力のある作品です。私があの状況に置かれたら、それぞれの立場でそれぞれの登場人物のように行動したと思います。ターサンだって、花屋の立場だったら花屋と同じように行動したでしょう。 麻袋に入れられて殺せと叫ぶ花屋、殺されないことがわかって中国人に感謝する花屋、隊長の前に出るとまるっきり自分というものがなくなってしまう花屋、自分を踏みにじった隊長をあがめ、隊長と馴れ馴れしく話す中国人に猛烈な怒りをぶつける花屋。自分が踏みにじられているという意識さえ持てないように空っぽにされてしまう軍隊というところ。花屋の一太刀が発端となった大量虐殺シーンですが、防衛本能からの殺戮ではなく、相手を虫けらのように思っているからこその殺戮なんだというふうに描かれていると思います。 それにしても、私は日本の軍隊をそれほど知っているわけでもないのに、この映画の日本の軍隊の様子がそれらしく描かれているように思うのはなぜでしょう?テレビとか映画で本物らしい日本の軍隊にそれほど接したような記憶はないのですが。様々な情報の断片から自分なりの日本の軍隊のイメージが形成されていて、そのイメージとこの映画の日本軍の様子が合致したのでしょうか。 新宿武蔵野館(東京) 2002/06/14 |
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