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■かるかん>タイム・マシン|KT
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タイム・マシン
80万年の時間旅行で哲学しそうでホラーしてしまったア
The Time Machine
監督:サイモン・ウェルズ
ガイ・ピアース|ジェレミー・アイアンズ

おしい。もったいないです。壊れた映画ですが、私はけっこう好きだったりします。
恋人を強盗に殺された主人公ガイ・ピアースは、タイムマシンで過去にさかのぼり、強盗に遭わないように画策するも、恋人は他の原因で死んでしまいます。そこで主人公は、強く切なく思うのです。「運命は変えられないのか!?」これが、この映画の壮大とも言えるテーマなのです。そして、この問いに答えてくれるのが、ジェレミー・アイアンズ扮する80万年後のミュータント(?)なのではないでしょうか?(そういう哲学的要素があったからこそ、アイアンズも出演したんだと思うよ(^_^;。)
しかーし、映画はこの命題に対する真摯な回答を用意することを放棄してしまっています。ホラーまじりのアクションものに流れてしまい、主人公のキャラも後半すっかり変わって、ちょっと陳腐な作品になってしまいました。
そうは言っても、タイムマシンの外の風景が猛スピードで変わっていく様や、人類史だけではない地球史規模の時間の流れを見せてくれたスケールの大きさは、見応え十分。見た後、語り合える(突っ込み合えるとも言う(^_^;)格好の作品です。

松竹1 2002/07/20


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KT
キム・テジュン氏拉致事件を犯人側から描いた政治サスペンス

監督:阪本順治|原作:中薗英助|脚本:荒井晴彦|音楽:布袋寅泰
富田満州男:佐藤浩市|キム・チャウン:キム・ガプス|キム・テジュン:チェ・イルファ|
キム・ガプス:筒井道隆|神川昭和:原田芳雄

アメリカのCIAもの(『スパイゲーム』など)に匹敵するおもしろさ。日本韓国でも秘密工作員を主人公にしたエンターテイメントが作れるのだということが嬉しい驚きでした。「キム・テジュン(現大統領)は、本当に危なかったんだ〜!」と怖かったし、上等のサスペンスだと思います。
また、同業の富田とキム・チャウンの一定の距離を置いた友情には、アジアらしいな〜、阪本監督らしいな〜と思いました。この二人のどちらもが、それぞれの闘いに挑んで敗れる悲哀が、また格別にアジアンテイストだと思います。

この二人の他には、記者の神川や在日コリアの青年が印象に残ります。特に在日青年のごく普通の青年ぶり(恋人や母親とのやりとりや、キム・テジュンの講演に感動したり、朝鮮語がしゃべれない朝鮮人と揶揄され言いようのない悔しさを感じたりといったアイデンティティの確立途上の心模様)には、同調させられるパワーがありました。

70年代が舞台の映画らしく当時の車や公衆電話を調達していることに「いい仕事してますね〜」と感心させられ、電車の乗客や道行く人の服装がそれらしく描かれたり、画面の色調が30年の昔を感じさせるものであったりと、隅々まで楽しませていただきました。

あと、音楽がサスペンスを盛り上げるのに一役買っていましたね。それから、韓国人で光石研にそっくりな俳優がいると思ったら当人でした。このところ見る日本映画すべてに彼が出演しているので、驚き感心しています。

あたご劇場 2002/07/20


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