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■かるかん>ハリー・ポッターと秘密の部屋|酔っぱらった馬の時間 |
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ハリー・ポッターと秘密の部屋 秘密の部屋が開き、狙われる生徒。魔法学校の危機 |
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Harry Potter and the Chamber of Secrets 監督:クリス・コロンバス ダニエル・ラドクリフ|ルパート・グリント|エマ・ワトソン| マギー・スミス|リチャード・ハリス|アラン・リックマン|ケネス・ブラナー |
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ハリーたちが成長しているのがよいですね。毎年、このように成長していくのを見れるのは楽しいです。予告編で見たハリー役のラドクリフ君は、ちょうど変声期だったようなのですが、吹替え版では可愛らしい子どもの声なので少々違和感がありました。 原作を読んでないと、色々とわからないことがあるのですが、今回は2作目とあってわかってきたことがあったりして、この調子で7作を全部見ると結構おもしろいかもしれません。でも、やっぱり3時間は長いな〜。 次回は『大いなる遺産』『天国の口、終りの楽園』のアルフォンゾ・キュアロンが監督するので、もっと面白くなるぞと期待しています。 高知松竹1 2002/12/12 |
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酔っぱらった馬の時間 生きるのは厳しい、だけど、瑞々しい |
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Zamani Baraye Masti Asbha/ A Time For Drunken Horses/Un Temps Pour L'ivresse Des Chevaux 製作、監督、脚本:バフマン・ゴバディ アヨブ・アハマディ|アーマネ・エクティアルディニ|マディ・エクティアルディニ|ロージン・ユネシ |
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寒いです。雄大な山をいかにも冷たそうな雪が覆い、その険しい斜面を走って家路を急ぐ子どもたち。見ているこちらの手足もかじかみそうです。それは雪だけのせいではなく、「子どもまで老いる」危険できつい仕事をしているのを目の当たりにしたせいでもあります。 暖かいです。親を亡くし、兄弟姉妹だけとなった家だけど、雪の山から切り出した薪をくべるととても暖かいです。それはストーブの暖かさに加えて、アヨブが妹と仲直りして、もう一人の妹と兄にキスをして、食べ物があり、一家の大黒柱の責任を果たしている充実感がもたらす暖かさでもあります。 泣き笑いなんです。マディが注射をされるとき、また、お嫁に行く姉について行くとき袋に入れられラバにくくられたその姿。そして、べろんべろんに酔っぱらったラバ。 この映画の前には、家族愛や兄弟愛や、過酷さ悲惨さなど、どんな言葉も嘘臭く軽く思えてしまいます。その厳しくも瑞々しい一つ一つのシーンを思い出し、泣き笑いするしかありません。 ●ラストシーンについて(ネタバレしています。) 国境付近で警備隊に追われるクライマックスはハラハラしました。私は、マディがアヨブの背中で(寒さのためか、警備隊に撃たれて)死ぬのではないかと気が気ではなかったのですが、ラストシーンでアヨブとマディとラバは、無事国境を越えることができました。 仮にラストシーンを悲惨なものにすると、クルド人が置かれた厳しさを世界に訴えることはできても、クルド人の希望を奪うことになります。現実には、国境を越えられず死んでしまった子どもがいたかもしれませんが、 あのように夢のようなラストシーンにすることによって、クルド人から希望を奪うことなく、クルド人が置かれた現実の厳しさを世界中の人に訴えることができたのではないでしょうか。 映画を見た誰もが、あのラストシーンの先を思うでしょう。アヨブたちは無事地雷原を抜けられたのか、ラバは手術代くらいに売れたのか、マディは手術を受けられたのか。村に残ったアーマネは、まだ学校に通えているのか。お嫁に行ったロージンは、こき使われているのだろうなあ。 ゴバディ監督の意図は痛いほどに明らかです。 シネマ・サンライズ 高知県立美術館ホール 2002/12/14 |
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