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ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔
悲壮感たっぷり
The Lord Of The Rings The Two Towers
監督:ピーター・ジャクソン
ブロド:イライジャ・ウッド|サム:ショーン・アスティン|ファラミア:デヴィッド・ウェンハム|
アラゴルン:ヴィゴ・モーテンセン|レゴラス:オーランド・ブルーム|ギムリ:ジュン・リス・デイヴィス|
メリー:ドミニク・モナハン|ピピン:ビリー・ボイド|ガンダルフ:イアン・マッケラン|
セオデン:バーナード・ヒル|エオメル:カール・アーバン|エオウィン:ミランダ・オットー|
サルマン:クリストファー・リー|グリマ:ブラッド・ダリフ

第1部のラストシーンを見て第2部が待ちきれず、文庫本9冊の原作を読んで待っていました『二つの塔』。後半1時間以上の戦闘シーンがあるとの噂に、やかましいシーンでは寝てしまうという奇癖を持つ私は、個人的に爆睡が心配でした。しかし、一睡の余地なし。いきなり、まっ逆さまの冒頭から、わくわくドキドキのジェットコースター・ムービーに仕上がっておりました。
しかし、もちろん、わくわくドキドキだけではありません。ヘルム峡谷での戦闘やフロドとサムの道行きは、悲壮感たっぷり。この悲壮感こそ原作の最大の持ち味ですから、この調子この調子といった感じです。

原作を読んでいたためガッカリだったのは、ファラミアがゆるかったこと。フロドとサムに対して取った行動を原作と変えたって何の文句もないのですが、ファラミアの懐の深さや頭の鋭さを体現できる役者じゃなかったのが、私にはとても残念でした。
その他の点では、サルマンのいるオルサンクの塔とサウロンの目を頂くバラド・ドゥアの塔の繋がりを描いてこその『二つの塔』なのに描いてないのはどうしてと思うし、サウロンの目がメリーとピピンの方を向いてフロドとサムに関しては灯台下暗しになっている点を描かなくて大丈夫かと心配していますが、第3部の『王の帰還』で描かれるかもしれないし、完結しないと何とも言えないですね。

それにしても(第1部のボロミア死すのシーンほどの泣かせどころはないにせよ)、指輪に蝕まれて行くフロドと油断大敵の危険人物ゴクリの間で、苦しむサムが泣かせます。いいぞ〜、サム。
そのゴクリの二重人格ぶり、かわいそうぶりは、痛々しいですね。
また、悲壮なヘルム峡谷とのんびりスローテンポのエントのカットバックは、笑えます。
蛇の舌の邪ぶりもグー。
ウルクハイ、うじゃうじゃは、うじゃうじゃしすぎで虫のようでしたけど(笑)。

で、アラゴルンですが(^_^)、ふふふ、ふふふ、ふふふふふ。王の風格は、まだまだ出ておりません。でも、カッコイイのでお姫様が一目惚れするのも大いに肯けます。アルウェンとのラブシーンは、中途半端で見ていて何だか恥ずかしかったですが、これはアルウェン役のリブ・タイラーの甘〜いエルフ語せい?ピーター・ジャクソンの演出のせい?それとも私の初心なせい?(笑)(いずれにしても、決してヴィゴのせいとは言わないのさ(^_^)v。

高知松竹2(字幕版) 2002/02/24


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