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■かるかん>g@me|トーク・トゥ・ハー
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g@me
美男美女をより美しく撮るのか使命であろうに
監督:井坂聡(2003年 日本 1時間52分)
仲間由紀恵|藤木直人

予告編に騙されました〜。サスペンスフルなラブロマンスかと思ったら、あんまりサスペンスはなくて、ラブの方も浪漫派してなくて、私はかなり退屈しました。お話自体は、割合おもしろいと思うのですが、演出がまったり、もっさりしておりまして、「切れ」というものがまったくありません。それに、予告編ではあんなに美しかった主役の二人が、ちっとも美しく撮れてないじゃないですか。映像の抜けが悪いので、主役の二人のみならず、美しいものが何もない作品でした。あ、すみません、ガラスの向こうの夜景はきれいでした。
それから、藤木直人さん、もっともっと演技に磨きをかけてくれたまえ。今回のこの映画、仲間由紀恵の魅力をもってしても(私は由紀恵ちゃんが好きなのよ)ハズレを引いた感じを払拭できませんでした。う〜ん、残念。

高知東宝1 2003/11/15


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トーク・トゥ・ハー
信じることは一つのパワーだ。
talk to her
監督、脚本:ペドロ・アルモドバル|撮影:ハビエル・アギーレサロベ|音楽:アルベルト・イグレシアス(2002年 スペイン 113分)
アリシア:レオノール・ワトリング|ベニグノ:ハビエル・カマラ|マルコ:ダリオ・グランディネッティ|リディア:ロサリオ・フローレス|ジェラルディン・チャップリン|ピナ・バウシュ|カエターノ・ヴェローゾ

いやー、もう、めちゃめちゃ面白かったです。話の展開が全く読めず、それがまず面白い。俳優が魅力的で目が離せない。そして、話の中身がとんでもなく濃い。さすが、ピカソやダリやガウディを生んだお国の映画だなあ!

泣く男マルコ、美しいですね〜。涙が彼を美しくしたのかな。心の痛手によって醜くなることもあれば、美しくなることもあります。どうしたら、あんなに美しくなれるのでしょう。
(驚いたのは、ジェラルディン・チャップリン。私は彼女を美しいと思ったことがなかったのですが、この映画ではきれいでした〜。しばらく見ない間に彼女が変身したのか、それとも私の目が節穴だったのか。いずれにしても、美しく年を重ねるっていいですね。)
カエターノ・ヴェローゾの歌。心にしみる〜。マルコでなくても泣きたくなりましたよ。

●ネタバレ感想
ベニグノのしたことは、してはならないことで犯罪です。でも、私たち観客は、彼がどんなにアリシアを思っていたか知っているし、彼のとった行動は彼がアリシアを思う気持ちからすると自然なことだと理解できます。だから、私たちもマルコと同じで、ベニグノを責めることはできず、絶望の果てに死んだ彼をかわいそうに思うのです。
でも、ベニグノはいいや。それよりマルコです(笑)。私はマルコが気に入ったので。

マルコは繊細な男だと思います。繊細というのは決して誉め言葉ではありません。繊細というのは弱さにつながると思うので。彼が植物人間となったリディアに触れることができないのは、その状態を受け入れることができず、その状態から逃避しているのだと思います。弱い男なのね。
一方、ベニグノは、植物人間となったアリシアに語り掛けることで、彼女がいつか目を覚ますと信じています。この信心は一つのパワーです。愛の強さにもつながっています。マルコもこのパワーを少し分けてもらったらいいんですよね〜。

ラストは、復活したアリシアとマルコの物語が始まることを暗示(というか明示?)しています。願わくば、二人がうまくいきますように。アリシアが眠っている間に、ベニグノがマルコを紹介しているし、マルコもアリシアに語り掛けたことがあるし。それに、ロビーではアリシアからマルコに話し掛けたことでもあるし。ここは、私たち観客も彼らはうまく行くと信じたいところですね。

高知松竹3 2003/11/15


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