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■かるかん>キング・アーサー |
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キング・アーサー 自由を我らに!王様は普通の男 |
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KING ARTHUR 監督:アントワン・フークア|脚本:デイヴィッド・フランゾーニ(2004年/アメリカ/カラー/2時間6分) アーサー:クライヴ・オーウェン|グウィネビア:キーラ・ナイトレイ|ランスロット:ヨアン・グリフィス|ステラン・スカルスゲールド |
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がーん、そうきましたか。普通アーサー王物語は、聖剣エクスカリバーとか聖杯探しとか王妃グウィネビアと王の右腕ランスロットの不倫とかですよねー。ところが、この映画は、アーサーを理想を追い求める高潔の騎士としながらも、限りなく普通の男として描いているのです。そういうことなら、アーサー役をクライヴ・オーウェンに演じさせたのは、もっともなことでした。 でも、そうするとリーダーとしてのカリスマを欠くため、ローマへの年期奉公の期限が切れて晴れて自由の身となる騎士たちが、わざわざ生死を賭けてアーサーと行動を共にする理由が少々弱くなります。みんなアーサーに借りがあるでなし、彼が誠実で信じるにたるヤツであるというだけで、よくついて行ったなあ。他の騎士たちは、アーサーみたいな理想を持っているわけではないし・・・。同じ釜の飯を食べると情が移るということでしょうか。 この映画では、ローマ人やサクソン人を侵略者として描き、その侵略者から土着の人々を解放した立役者としてアーサーを描いているわけで、アーサー王ってそういう人だったのかと、そういう点ではおもしろかったし、「お前の神で、私の神ではない」を初め、敵への憎しみでなく母への愛のため(母を守るため)にエクスカリバーを手にしたというセリフもいいと思ったし、他にもいいところはあるのですが、いかんせん、私にとっては戦闘シーンが多すぎました。戦闘シーンの大音響は、私にとっては催眠作用があるのよね〜。 グウィネビア役のキーラ・ナイトレイは、単独ではいいのですが、オーウェンの相手役には若すぎ。映画的にはもっと似合いの配役にしてもらわんと。(『すべては愛のために』で共演したアンジェリーナ・ジョリーにまた出てもらいたかったな。) ランスロットのヨアン・グリフィスは、頑張っているけどアーサーの親友には見えず。ランスロットだけは、アーサーの理想を理解しているという風にしないとおもしろくないよね。 以上、アーサー王ものとしては、斬新な作品だけに、ちと残念でありました。 高知松竹3 2004/8/1 |
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