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■かるかん>狼少女|ダ・ヴィンチ・コード|ナイロビの蜂
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狼少女
たからもの
監督:深川栄洋(2005年/日本/106分)
大田明:鈴木達也|手塚留美子:大野真緒|小室秀子:増田怜奈|手塚理美|大塚寧々|利重剛|馬渕英理何|田口トモロヲ

いや〜、よかったです(感涙)。子どもの感受性って真っ直ぐでいいねー。感情表現が直接的なのは子どもだから許されるし、それだけに純粋な感じがして心を洗われるようでした。
大人になるということは、婉曲的表現ができるということだし、嘘をつけるようになるということで、おしまいに「真っ白な嘘」をついた明を偉いと思うと同時に、ちょっと切なさも感じました。

秀子は、経済的に苦しい家の子どもだけど、彼女の宝物の箱の中を見てビックリ!宝物がいっぱいなのです。どんなにクラスでいじめられても、貧しくても、心が豊かなのは、母の愛情を感じ取ることが出来ているからでしょう。

嘘をつける子ども留美子は、もっとも大人に近いところにいるかもしれません。彼女のスーパー・ヒロインぶりには痺れました。ドッジボールのシーンは傑作(笑)。
本当に清々しかったです。このまま真っ直ぐ大人になってほしいなあ。

主人公の三人は、一生の宝物を持てたわけですが、この思い出が色あせることがないよう、くじけそうになったとき、ときどき取り出して力を得られるよう、大事にしまっておいてほしいです。
この映画は、大人たちが見守るのに徹していたことにより、子どもたち自身で成長していけることを印象づけてくれました。それと黄金の三角関係は、フランスの専売特許じゃないことも(笑)。

とさりゅう・ピクチャーズ 自由民権記念館 2006/5/20
 
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ダ・ヴィンチ・コード
宝探し狂い
THE DA VINCI CODE
監督:ロン・ハワード|原作:ダン・ブラウン(2005年/アメリカ/150分)
ロバート・ラングドン:トム・ハンクス|ソフィー・ヌヴー:オドレイ・トトゥ|イアン・マッケラン|司教:アルフレッド・モリナ|シラス:ポール・ベタニー|ファーシュ:ジャン・レノ

吹替え版を観たのですが、さっぱりわかりませんでした。もともと謎解きものが苦手で付いて行けないうえに、絵画の話かと思っていたらキリスト教の話で、期待を裏切られた感じ。
ほとんどの登場人物が狂人に見えて、普通の人ラングドン(T・ハンクス)が物足りない感じ(笑)。
かわいそう度が高いシラス(P・ベタニー)を主人公にしてくれたら嬉しかったかも(笑)。

●ネタバレ感想
イエスとマグダラのマリアの間に子どもがあったとして、それが殺人を犯すほどの秘密とは理解不能です。
神も仏も無いと知っていても、困ったときは頼みとせざるを得ないのが人間だと思います。だから、宗教(的なもの)は、永遠に不滅と思う次第。

TOHOシネマズ高知8 2006/5/20
 
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ナイロビの蜂
妻を見つける旅
THE CONSTANT GARDENER
監督:フェルナンド・メイレレス|原作:ジョン・ル・カレ(2005年/イギリス/128分)
ジャスティン・クエイル:レイフ・ファインズ|テッサ:レイチェル・ワイズ|アーノルド・ブルーム:ユベール・クンデ|サンディ・ウッドロウ:ダニー・ヒューストン|サー・バーバード・ペレグリン:ビル・ナイ

しっとりとしたラブストーリーでした。そこに製薬会社と英国政府の癒着やアフリカでの人体実験など、さもありなんといった感じの事件が組み込まれ、主人公が命の危険にさらされるなど、スリリングな展開がおもしろいです。また、乾いたアフリカ(赤)、湿気を帯びたヨーロッパ(青)、飛行機、汽車、植物、クラブハウスなどなど、目にも美味しかったです。でも、あくまでも基本はラブストーリー。かなり好きです。う〜ん、もう一遍観たいくらい。

激情慈善活動家テッサ(レイチェル・ワイズ)と永遠のガーデナー(レイフ・ファインズ)は、抜群の組合せ。全く異なる性格の二人だから惹かれあうのでしょう。本当にお似合いのカップルで、見ていてうっとりしました。
それほど似合いだというのに、温和なジャスティンが、テッサの浮気を疑って、ほのかに嫉妬するんですよ〜。楽しかったですー(笑)。雨の夜、手すりのうえで膝を抱えて妻の帰りを待ち詫びる姿、絵になるわ〜。で、「待たなくていいのよ。先に休んで。」と言われてしまう(笑)。

そもそも、テッサに「アフリカに連れてって」と押し掛けられたときのハニカミ具合からして可愛かったです。押し切られて、テッサをよく知らないままに結婚したわけですが、そんな彼が妻を理解したのは、妻の死の真相を追う中で、妻と同じ行動を取ったときだと思います。
「助けようと思えば助けられるのに、なぜ、この子だけでも助けないのか?」と操縦士に詰め寄るジャスティン。それは、かつて車を運転する彼にテッサが言ったことと同じです。子どもを助けることを拒否されてテッサがどんな気持ちだったか、彼は理解するのです。わかった時の(というか自分もかつては操縦士と同じように、子どもを助けるのを拒否したことを思い出した)一瞬の表情がいいですねー。
ここは、庭いじりが大好きなお金持ちのぼんぼんが、初めてアフリカの人々の側に立った場面でもあります。

どう結末をつけるのかと思っていたら、後追いという浪漫派な終わり方でよかったです。
演出で好きなところは、ジャスティンの心を映像化したところ。たとえば、アウトフォーカスでジャスティンを映していて、彼が声を掛けられ「ハッ」としたと同時にピントが合うとか。
反対にあまり好きではなかったのは、アフリカの人々をドキュメント風に撮ったカットを挿んでくるところ。これはメイレレス監督印と言ってよいカットだし、作品の社会派的な要素が強調されるところなんだろうけど、全体のゆったりした雰囲気とは異質な感じがします。社会派的な要素は話の中に充分組み込まれているので、必要のないカットのようにも思います。でも、メイレレスさん、印を付けずにはいられなかったのですね。

追記:原題は「勤勉(まじめ)な園芸家」という意味らしいです。

TOHOシネマズ高知2 2006/5/20
 
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