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■かるかん>頭文字(イニシャル)D|嫌われ松子の一生
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頭文字(イニシャル)D
走り屋の青春
INITIAL D
監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック|原作:しげの秀一(2005年/香港/105分)
藤原拓海:ジェイ・チョウ|茂木なつき:鈴木杏|高橋涼介:エディソン・チャン|中里毅:ショーン・ユー|藤原文太:アンソニー・ウォン|立花樹:チャップマン・トウ|立花祐一:ケニー・ビー

おもしろかったです。これはキャラクターの勝利。主人公、その幼なじみ、彼らの父親同士が、実にいいキャラ。主人公と、父親、幼なじみ、好きな女のそれぞれの関係もよく描けていて、カーアクション(大変見応えがあり)の迫力だけではない、爽やかな青春映画になっています。
豆腐を中学生の頃から車で配達していたとか、配達を早く終わらせたいためスピード運転がうまくなったとい設定もグーなら、紙コップに入れた水がこぼれないように運転するなど、いかにもマンガが原作と思える細部がおもしろいです。

私は主人公のキャラ(無口なんだけど、好きな女の子のことを思ってにやける表情や、彼女にリードされまくりな様子も可愛らしく、幼なじみの忠告に激怒したり、忠告どおりの彼女の裏切りに涙するところなんかも実に素直。ハンドルを握ったときの表情もイイ。)も気に入っていますが、彼の親父もイイ!ですね〜。
手塩にかけて育てたことも、息子に期待していることも、そんな素振りは見せず、飲んだくれて、女好きで、いまだに走り屋の血が騒ぎ、ガソリン屋の友だちとはまだまだ青春真っ只中(笑)。こういう大人の生活の中の青春部分に「いいなあ〜」と思います。

原作を香港の話に翻案して撮っているものとばかり思っていたら、そうでなかったのにビックリ。日本人の俳優は鈴木杏ちゃんだけ。台湾や香港の俳優が、日本人を演じています。(『インファナル・アフェア』のスッタッフとキャストなんだそうな。)
藤原とうふ店の家の中や彼らの生活、それから日本人としての造詣に、私は全く違和感がなくて、民族が違ってもハートは同じ、人類みな兄弟だいだなあと思いました。

DVD 2006/5/27
 
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嫌われ松子の一生
サバイバーは死なず
監督:中島哲也|原作:山田宗樹(2006年/日本/130分)
川尻松子:中谷美紀|川尻笙:瑛太|川尻紀夫:香川照之|川尻久美:市川実日子|川尻恒浩:柄本明|沢村めぐみ:黒沢あすか|片平なぎさ:片平なぎさ|大倉修二:ゴリ(ガレッジセール)|教頭:竹山(カンニング)|八女川徹也:宮藤官九郎|岡野健夫:劇団ひとり|小野寺:武田真治|島津賢治:荒川良々

凄く面白かったです。描かれた内容は、生きることについての積極性であり、描き方は前作の『下妻物語』の乙女チックでロココ調な飛び具合が健在でした。(今回は唄付き!そして、松子の一生と平行してテレビが伝える昭和が挿入されているのもよかったです。)

「痛い思いをしても独りよりはいい」という松子の一生は、私にはありえない一生です。松子をうらやましいとは思いませんが、体当たり人生は消極的な人生より、豊かであることは確かです。
また、松子の一生は、女ならではの一生であって、男ではありえない一生のようにも思えます。(実験的に似たような設定で『嫌われ竹男の一生』を観てみたいです。主役は竹中直人かなあ。そうすると観たくないけど(爆)。)

松子のその場しのぎの行動や思い込みの激しさが、こういう一生につながった面はあるけれど、誰でも追い詰められるとその場しのぎをしてしまうし、思い込みの当てが外れるなんて日常茶飯事ですからねえ。
何度人生終わったと思っても、死ねない限り生きなくちゃならないし、生きている限り絶望したままじゃいられないのが人生だもの。ファンレターの返事がくるという思い込みは、彼女の場合、夢とか希望に他ならず、彼女は一生、お星様に手を伸ばし続けていたのでした。
彼女のようなサバイバーは、殺しても死にません。甥の笙の中で、きっと行き続けるぞー!って感じ。甥の人生に松子を絡ませる構成は、わたくし的にツボだったのでした。

TOHOシネマズ高知2 2006/5/28
 
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