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ユナイテッド93
みんな、人間だ〜
UNITED 93
監督、脚本:ポール・グリーングラス(2006年/アメリカ/111分)

開巻の祈りの場面で、テロリストを人間として描いていることに、まずもって好印象。次に、まるで当日の各現場にカメラが張り付いていたかのような緊張感みなぎる演出が持続することに感心。
覚悟を決め、愛する者に電話で別れを告げる人、一縷の望みのもと生死を賭けてハイジャッカーに挑む人、乗客を制圧できずに不安と恐怖におののく彼、操縦桿を握りしめ神に祈る彼。とまあ、極限状態の人間に胸を打たれました。どの人の気持ちもわかります(涙)。これは敵味方の区別なく、一人一人平等に描かれているからこそ、各々の人間らしさを感じることができるのだと思います。
あとは、管制塔の責任者が、全米の空域を閉鎖するという重大な決断をたった一人で(だから即決)したことについて、「偉いな〜」。軍は戦闘機を飛ばしでどうするのだろうと思っていたら、どうも出来なかったことに「やっぱりねぇ(それでよかった)」と思いました。(軍については、けっこう痛烈な描き方。)

おしまいの献辞は、「9月11日に亡くなったすべての人に捧げる」とあったように思いますが、「すべての人」にテロリストも含まれているのでしょうか。そうだといいな。そういう作りの映画になっていると思います。

TOHOシネマズ高知3 2006/8/18


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