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■かるかん>間宮兄弟|ルート225
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間宮兄弟
大人のメルヘン
監督:森田芳光|原作:江國香織(2006年/日本/119分)
間宮明信:佐々木蔵之介|間宮徹信:塚地武雅|葛原依子:常盤貴子|本間直美:沢尻エリカ|本間夕美:北川景子|高嶋政宏|中島みゆき

間宮兄弟の仲のよさが、なんだかくすぐったい映画でした。中島みゆきのまばたきで、睫毛がパサパサ音を立てたり、兄の「塩おむすび作ってやるぞ」の一言で弟の憤懣がプシューと気が抜けたように収まるのとか、高嶋政宏の大声とか、他にも色々クスクス笑えて楽しかったです。
本間姉妹も仲がよくて、姉が「こうしていっしょにいられるのも今だけかもね」と言うと、妹は「そんなことないよ。間宮兄弟なんか、ずーっといっしょに遊んでるじゃん」と答えます。大人になるとそうはいかないってことがわかると思いますが、この台詞は素直でいいなあ。
古風な姉と比べて、現代っ子で飛んでるように見えた妹ですが、間宮兄弟の奥ゆかしさをちゃんとわかっていて、なかなかイイ子ですね。
おしまいに・・・・。
常盤貴子の肉感的(?)学校の先生は傑作でしたー(^Q^)!

TOHOシネマズ高知9 2006/9/15


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ルート225
きょうだい自立の巻
監督:中村義洋|原作:藤野千夜(2005年/日本/101分)
田中エリ子:多部未華子|田中ダイゴ:岩田力|マッチョ:石原裕太|崔洋一|石田えり|嶋田久作

エリ子役の多部未華子とダイゴ役の岩田力の魅力、気の強い姉と弱い弟のコンビネーションの面白さ、現実世界と似て非なる世界(パラレルワールド)に紛れ込んだ不思議さと元の世界に帰れるか否かという関心事に、友達との関係を見つめ直すエピソードを加える妙味、そして、意外な結末から導き出されるこの物語の象徴性。
とまあ、小さな可愛い作品でありながら、なかなか刺激的で、脳へのよいサプリメントとなりました。

●ネタバレ感想

普通なら元の世界へ帰って「めでたし、めでたし」で終わるところ、両親のいない異世界で、姉弟がそれぞれ別の親戚に引き取られるという結末にはビックリ仰天でした。
私はてっきり、姉弟がそれぞれの友人やいじめっ子との関係に決着をつけることによって、元の世界に帰れる話と高をくくっていたのです。人間関係における一種の成長物語だなと。
ところが、あの結末ですから、いたく脳を刺激され、えらく考え込んでしまいました。

考え込んだ結果、この映画は、両親を亡くして自立を余儀なくされた子どもの話だと思いました。
それから、パラレルワールドは、何もSFだけの話ではないのだと思いました。親戚に別々に預けられることになった姉弟は、富山と北海道という別世界に旅立ちます。旅立ちの前には、人間関係を整理しておく必要があるのですね。
別世界、異世界への旅立ちは、突然やってくるかもしれません。いじめっ子には借りを返し、疎遠になった友達には気持ちを伝えておく。姉弟の自立の一歩は、突然の別れに備える大人にも応用が効くかもしれません。

自由民権記念館 とさりゅう・ピクチャーズ 2006/9/15
 
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