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■かるかん>出口のない海|グッドナイト&グッドラック
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出口のない海
回天って
監督:佐々部清|原作:横山秀夫(2006年/日本/121分)

人間魚雷「回天」のことが詳しくわかったことが最大の収穫でした。発進準備の複雑さ、故障の多さ、目標に的中させることの難しさ。あまりと言えばあまりな兵器です。(まあ、よい兵器なんてものはないのですが。)
また、死ぬつもりで出撃して、故障のため発進さえできず生きて帰った特攻隊員の居たたまれない気持ちが痛いほどわかりました。
観てから原作を読んだのですが、原作の「その時になって回天を知ったら、みんなどう思うだろう。何と非人間的な兵器だといきり立つか。祖国のために魚雷に乗り込んだ俺たちの心情を憐れむか。馬鹿馬鹿しいと笑うか。それはわからないが、俺は人間魚雷という兵器がこの世に存在したことを伝えたい。」という部分が最もよく表現できていたと思います。馬鹿馬鹿しいと笑えなかったけど。
並木(市川海老蔵)が、自分の死を無駄にしないために考えたことを、私たちは受けとめて忘れないようにしないとなあ。

全体としては、平板な感じがするのが残念です。
海老ちゃんは、抑制した演技が裏目に出て、並木という人物像がぼやけてしまいました。大らかだけど、なんかこそばゆい並木像になっちゃった。半分は演出家の責任だと思います。

TOHOシネマズ高知1 2006/9/18
 
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グッドナイト&グッドラック
タバコ、すぱすぱ
GOOD NIGHT, AND GOOD LUCK
監督:ジョージ・クルーニー(2005年/アメリカ/93分)

エド・マロー(デヴィッド・ストラザーン)、かっこいいーーー!いや〜、それにつきるかも。ジョージ・クルーニーも出ていましたが、メガネを掛けて完全にエド・マローの引き立て役に徹していたのが、またクルーニー株を上げることになりますなあ(笑)。

マスメディアに政治家からの圧力があって、役員はその圧力にいとも簡単に屈し(ここまではよくある話)、現場では団結して圧力を跳ね返す(これは団結しなくなったので今や望み薄)という図式。
もし、マロー一人ならこうはいかなかったでしょう。フレッド・フレンドリー(クルーニー)や他のスタッフの協力があってこそだと思います。
スポンサーが逃げるような内容の番組を、マローとフレッドがスポンサーになって維持したというのは、金を握る者がマスメディアを握るってことやなーと改めて思いました。

サラサラリとマローをカッコよく描いて、「言論の自由こそアメリカのいいところ」と言いたかったクルーニーは、りっぱな愛国者ですね。

シネマ・サンライズ 高知県立美術館ホール 2006/9/19


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