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■かるかん>歓びを歌にのせて|カポーティ |
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歓びを歌にのせて 集って歌えば、そこは天国 |
予想外にと言っては失礼ですが、面白かったし感動しました。
この「箱入りおじさん」が、病気のため第一線を退き、田舎で素朴な人と触れ合ううち「箱から出る」喜びを知るという話なら想定内だったのですが、それだけではなかったのですねぇ。
それにしてもスウェーデン人は、よっぽとキリスト教に抑圧されているのですね(?)。ベルイマン監督もキリスト教の呪縛を嫌っていた(『ファニーとアレクサンデル』)ように思いますが、この作品の脚本家であり監督であるケイ・ポラックも神を否定しないまでも、教会がいかに人心を束縛するかハッキリと台詞にしています。 朝日新聞高知総局 高知県立美術館ホール 2007/4/14 |
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カポーティ 作家よりも殺人鬼 |
う〜ん、イマイチかなあ。もっと濃い心理的葛藤を描いた作品かと思っていました。というか心理的葛藤はあるのですが、全然可哀想じゃないんだもの。>カポーティ
この映画を見ると、作家って冷血じゃないと務まらないことがわかります。「(ペリーを)助けられなかった」と言うカポーティに親友ネル(キャサリン・キーナー)の電話の声は冷たいです。「助けたくなかったんでしょ」(図星)。
この嘘つきナルシストの言葉は、いつも捻りがあって、文字どおりに受け取ってはいけないと思います。そのへん、ネルなんかはよくわかっていて、「ペリーと僕は例えて言えば、同じ家に住んでいたのに僕は表から彼は裏から出たという関係」とカポーティが珍しく本心を言ったにも関わらず、「あら、それはどういう意味かしら」と考えをめぐらそうとしています。 朝日新聞高知総局 高知県立美術館ホール 2007/4/14 |
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