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■かるかん>ロッキー・ザ・ファイナル|東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
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ロッキー・ザ・ファイナル
酸いも甘いも噛み分けた万年青年

「人生ほど重いパンチはない」「心に年齢はないことを証明して」「自分を信じて前に進め」いいセリフがいっぱい。熱く燃えろ!(萌えてる場合じゃないぞー。)というような作品でありました。
同時に迷える若者、荒んだ若者、すねた若者に対して、人生の先輩(若しくは父親)として「前に進め!」と後押しすような作品でありました。
中年である私は、若者に対してロッキー(シルベスター・スタローン)のような言葉と行動を示せるかという点では、まったくもって不甲斐ないですが、自分にないものを憂うより、自分にないものを持っているロッキーを称えたいです。
試合直前あたりから熱くなるのは、前半のもの悲しさが効いているのよね〜。実にクレバーな手堅い作りです。

ロッキーのキャラとしては、あの口下手な男が客商売をしていると思うと変ですが、レストランで客相手に同じ話を何べんしても、けっして話し上手にはなれない様子に、ああ、やっぱりロッキーだなあと安心(笑)。
更にくすぶる思いをほとばしらせるシーン(息子とポーリーそれぞれに対面して、訥々と熱く訴えるシーン)は、これがロッキーなんだよなーと感慨深かったです。エイドリアンとの思い出に浸る場面よりずっとロッキーだと思いました。

おしまいに。
男女が登場するとすぐ恋愛関係になるのが映画というものですが(?)、寂しさという共通項で結ばれたロッキーとマリー(ジェラルディン・ヒューズ)は、恋愛に発展することなく隣人として確かな信頼関係を築いていきます。そういうところもよかったです。やっぱり、ロッキーにはエイドリアンだもんねぇ。

TOHOシネマズ高知9 2007/4/21
 
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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
原作者の顔がチラつくのが難点

おもしろかったです。泣きました。なんか、あんまり言いたいことはないな〜。私はマザコン映画をコレクションしているのですが、これはマザコン映画ではないです。普通の母子の姿じゃん。オトン役の小林薫がよかったです。絵も描きそうだし、女好きそうだし(笑)。オカンの樹木希林は絶妙。ボクのオダギリジョーはいいけど、彼じゃなくても出来る役と思いました。
よけいなセリフがないのは映画的だし、間接的な言葉で表現するのは文学的。オカンがボクのために再婚をあきらめたのなんか、ボクが大人になって初めてわかったことだけど、そんなことが皆オカンがボクに尋ねる「お父さんのこと好き?」というセリフだけでわかるのです。こういうところは、脚本(松尾スズキ)のうまいところかもしれませんが、私は松岡錠司監督の贔屓だから演出がイイってことにしておこう(笑)!

TOHOシネマズ高知4 2007/4/22
 
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