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■かるかん>世界最速のインディアン |
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世界最速のインディアン 還暦を過ぎても、まだまだ青春 |
いや〜、おもしろい!元気になれる映画です。 この映画の面白さは、まずはスピード。スピードと映画の相性は抜群なのです。インディアンの猛スピードには、自然と胸が高鳴ります。転倒すれば大怪我というリスクの高い乗り物だから、走るときは常にハラハラドキドキ。このハラドキ感が塩平原で最高に盛り上がるように、脚本がとても上手くできています。バートに狭心症の持病があって、発作がいつ起きるかというのもスピードと合わせてサスペンスになっていました。 次なる面白さは、ロードムービーであること。バートの旅は、渡航費用の工面から始まって、さまざまな困難が待ち受けています。本当に一難去ってまた一難でした。そして、いろんな人との出会いがありました。ギブ・アンド・テイクで親切も感謝も過剰じゃないのが心地よかったです。覚えておきたいので箇条書きにしておこう!
そして、何と言ってもバート・マンローのキャラクターが素晴らしいです。優しくて面白いのでみんなの人気者。女性にはモテモテ。警官さえも彼に好感を持ちます。他人に対して垣根を作らない、オープンマインドだからでしょう。ロサンゼルスでのキラキラした好奇心。「煙草をやめろ」って言い出したらきかない(笑)。改良を重ねた自作の部品の残骸を「スピードの神へのお供え」として棚に祭ってあるのも楽しいし、部品の材料もユニークです。材料費がなかったということもあるでしょうが、「無駄な物はない」と言って物を生かす術を知っている知恵者なのです。もちろん、早朝から爆音をさせたり、庭の草をガソリンで焼き払ったりと困ったところもありますが、他人に対して寛容で温かく真にユーモアがある人なので憎めません。 あたご劇場 2007/8/12 |
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