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トランスアメリカ
アメリ缶=アメリカがぎっしり詰まった缶詰
TRANSAMERICA
監督、脚本:ダンカン・タッカー
ブリー(元スタンリー):フェリシティ・ハフマン|トビー:ケヴィン・ゼガーズ|マーガレット(カウンセラー):エリザベス・ペーニャ|エリザベス(母):フィオヌラ・フラナガン|マレー(父):バート・ヤング|シドニー(妹):キャリー・プレストン|カルヴィン:グレアム・グリーン

トビー、可愛い〜〜(身悶え)!私もこんな息子がほすぃ〜(笑)。というのは置いといて・・・・;;;;。
ブリー(性転換手術を数日後に控えた見た目は女性な男性)と、トビー(まだ見ぬ父親に憧れていてブリーが実父とは知らない少年)のアメリカ横断の旅は、アメリカがぎっしり詰まった旅なのでした。

ブリーのカウンセラーはラテン系の美女、トビーが住んでいた近所の毛抜き名人の小母さんは黒人、ブリーにほのかな想いをよせる歌の上手いめちゃカッコいい男性はインディアン。どうです、なんかアメリカでしょう(笑)。
継父からの性的虐待はあるは、トランスジェンダーの集まりはあるし、ヒッチハイカーが犯罪者に転じるし、妻はキリスト教徒で夫はユダヤ教徒というカップルもいます。う〜ん、なかなかにアメリカです(笑)。
様々な人々が様々に暮らし、善いこともあれば悪いこともあり、喜怒哀楽が詰まっています。総じてほのぼのと温かく、悪いことまで明るい太陽にさらされた感じが、これまたアメリカ。
ブリーの家族など、問題を抱えているにせよ、ある種、理想的とも言える絶妙なバランスを保っていると思いますが、その家族に象徴されるように、この映画のどのエピソード(悪いのも含めて)も前向きな推進力があり、すべからくこのようであってほしいと思いました。

トビーについて。
彼は強いですねー!継父から性的虐待を受けていたし、母は自殺。そんな出来事に潰されず真っ直ぐに育ちました。近所のおばさんの愛情という救いがあったのもラッキーでした。要領がいい世渡り上手で、相手がキリスト教の慈善団体の人と知ると自ら食前の祈りの構えをし、緊急時には身体を張った稼ぎも厭いません(涙)。そうかと思えば、「チェロキーの血だな」と言われてちょっと嬉しそうだったり(可愛い〜)。愛されることに慣れてないから、優しくされるとブリーの家族のもとに「残るのもいいかな」なんて言っちゃう(マジッすか!?あの祖母ちゃんの元に?)。大人と子どもの間を行ったり来たりのアンバランスなお年頃ですが、四十女のお茶屋の目からするとやっぱり子どもの部分が多くて、可愛くて切ないわねぇ。極めつけが失恋と理想の父親喪失のダブルショック!可笑しくて胸が痛くて、私はものすごく変な心持ちを味わされましたけど(笑)。・・・・・彼は立ち直りが早いです。やっぱり強いなぁ!キャラクターに一貫性があるわ(笑)。

ブリーについても書くべきなのでしょうが(なにせ主人公)、彼女(彼?)に対して言いたいことは一つ。知らない間に素敵な息子に育ってくれてよかったね。カウンセラーのアドバイスどおり、息子から逃げなくて本当によかった、よかった。
・・・・・・・・やっぱり「前向き万歳!」な映画でした。

シネマ・サンライズ 高知県立美術館ホール 2007/8/28
 
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