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ワルボロ
不良も良し

ザ・クロマニヨンズの「ギリギリガガンガン」がピッタリの青春映画でした。
暴力映画はあまり好きではないので、喧嘩ばっかりのこの映画はパスしようと思っていたのです。でも、主人公が母親おもいらしいことと、仲間との友情が篤いらしいこと、それと主演の松田翔太がどんなだか確認したくて観たのです〜。観てよかった〜。

コーちゃん(松田翔太)、可愛い〜。特に母親(戸田恵子)とのからみが可愛い。ヤッコ(福士誠治)を始めとする錦組の仲間との遣り取りは青春そのもの。喧嘩もしたくてしているわけじゃないのです。強い相手にはビビるし。
言いたいことがあって弁が立てば喧嘩なんかしなくてすむだろうけど、自分が何を言いたいかもわからないのに、何か溜まってくるものがあると「うぉりゃー!」という気持ちにもなるでしょう。若いと自意識過剰で虚勢も張るし、仲間意識も強いとなると、喧嘩上等になっちゃうよね。暴力沙汰もハートを感じることができると、見ていられるものですね。

コーちゃんが片想いしている山田(新垣結衣)は、米軍基地と競輪場があってヤクザがいっぱいの立川を早く出て行きたいと、よい学校へ行くため一生懸命勉強しています。彼女には持病があって爆弾を抱えているようなものなので真剣に生きています。だから、よい学校へ行くためのがり勉をやめて中途半端に不良をしているコーちゃんに対して歯がゆい思いをしています。
それがラストで山田を認めさせるに至ったコーちゃんの成長ぶり。仲間がいる立川が好きだから出て行かないというのは、仲間愛って郷土愛につながるのですね。コーちゃんは山田より幸せ者かもしれません。
(錦組の仲間からは「コーちゃん」と呼ばれているけれど、山田からは「板谷」と呼捨てにされているのがおもしろかったなぁ。錦組は浪花節、山田はハードボイルドか(笑)。真剣に生きている山田がヤッコに惹かれていたというのも納得感あり。)

そのヤッコは、カッコイイー!中学生にしては人間、出来すぎ(笑)!
演じている福士誠治は、NHKの連続ドラマ「純情きらり」で宮崎あおいの恋人達彦役をやっていたそうで。うっそ!別人!と私は驚愕いたしました。達彦さんてちょっと優男系だったのに。また、楽しみな男優が増えました。
松田翔太は私の中では既に父親を超えています(笑)。
これが初監督作品の隅田靖は1959年生まれとか。これからも手堅い作品を撮っていってほしいと思います。

TOHOシネマズ4 2007/9/20
 
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