厨房の皆さん、帽子を被ってほしいです〜。でないと髪の毛が入っちゃうよぉ。髪の毛やハエぐらいでビビッてはいけないと思うのですが（只今、気にしないように修行中）、このレストランには行きたくないと思っちゃいました。でも、気になったのはそこだけ。後は実に気持ちのよいラブコメでした。

ケイト（キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ）は、苦労してシェフの地位まで登りつめたので、新しく入ってきた凄腕のニック（アーロン・エッカート）にシェフの座を奪われやしまいかと気が気ではありません。ケイトが客に対しても厨房の仲間に対しても我を通して、オーナーのポーラ（パトリシア・クラークソン）を悩ませているのに対して、ニックは厨房でも人気者です。
ニックの方ではシェフの地位なんて興味なくて、ケイトを尊重し、彼女を立ててくれているのですが、ケイトかたくな（笑）。
ケイトが張り通す「我」というのは、もちろん彼女の揺らぎない自信からくる個性ですが、余裕のなさの現れでもあります。姪のゾーイ（アビゲイル・ブレスリン）にも「無理してる」とズバリ言われちゃう。
自分を省みることも他人を気遣うこともできないくらいに料理一筋だった彼女が、どうしても心を通わせなければならない姪と、本当に好きな相手とめぐり合って、めでたしめでたし。ラブコメのレシピどおりです（^_^）。
セラピスト（ボブ・バラバン）によって最終的にケイトの個性を始め、皆の個性が肯定されているのもスカッとしました。

えー、見所はズバリ、ジャヴァンニ・リビシの腹筋です。割れてます。あのひ弱そうな表情からは想像もつきませんでした。それに今回はしゃべり方も火野正平みたいだし〜（笑）。意外性の勝利？
お話は私の苦手とするミステリーでして、記者ロウィーナ（ハリー・ベリー）が、彼女の友人を殺したと思しき大会社社長ハリソン・ヒル（ブルース・ウィリス）にインターネットのチャットで近づき、殺人の証拠をつかもうとするのですが・・・・。
う〜ん、なんかねぇ、不愉快なお話なんですよ。人間不信になりそうだわ。悪事は暴かれるっていうのは、真っ当だと思うのですが、その後がねぇ。
おまけにロウィーナはいやな女でね。同僚のマイルズ（Ｊ・リビシ）にものすごく協力してもらっているのに偉そうだし。マイルズはロウィーナを好きなんですが、報われない・・・・。
まあ、とにかく、腹筋ですね、腹筋（笑）。でも、期待しすぎちゃダメですよ〜。