これはおもしろい!
テロ撲滅のため国際首脳会議が開かれたスペインの街。群衆を前にスピーチしようとするアメリカ大統領が狙撃された!事件に関わる8人の、それぞれの視点でプレイバックされる狙撃の後先。90分、息をつく間もないアクションの連続です。しかし、アクションだけではないのです。現代社会をちょっと切り取り、マスメディアをちくりと一刺ししてアメリカの観客に「国外ではアメリカ批判もあるのだ」と知らしめたかと思えば、理想的な大統領を登場させ、「これぞアメリカ映画」という健全性を発揮しております。更に、「狙撃犯は誰だ!?」という謎を追う過程で、8人の人間模様がしっかり描かれており、なにやら感動的なアクション映画となっているのでありました。
(バンテージ・ポイントとは、高見の見物という意味があるそうな。これは正しく私たち観客のことですね。)
●ネタバレ
この下を読むと、勘がいい人は犯人がわかっちゃうよ。
勘がよくなくても、わかるかもしれないよ。
観てから読む方がいいと思うなぁ。
適材適所〜八つの視点を思い出せるように〜
- シークレット・サービス、トーマス・バーンズ(デニス・クエイド)
恐怖心を抑えての警護、本当にお疲れ様。
- シークレット・サービス、ケント・テイラー(マシュー・フォックス)
男前〜。バーンズに言う一言「礼はまだ早い」が怪しいと思ったんだけど。
- ハワード(フォレスト・ウィッテカー)
家庭は複雑そうだけど、家族っていいね。
- 広場でハワードに話しかける男(サイード・タグマウイ)
ハイテクやね〜。
- 警官、エンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)
色男やね〜。貧乏くじ。
- 弟が〜の、ハビエル(エドガー・ラミレス)
兄弟愛やね〜。
- ベロニカ(アイェレット・ゾラー)
悪女やね〜、とは言い切れないものが残ります。
- テレビディレクター(シガーニー・ウィーヴァー)
ある意味、悪女やね〜。裏の裏まで知り尽くしたプロ。
- アシュトン大統領(ウィリアム・ハート)
大統領の鑑!
- アナという可愛い女の子もいたよ。
- 監督はピート・トラヴィス。