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いつか眠りにつく前に
終わりよければすべてよし

アン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は死ぬ前に思う。私の人生これでよかったのか・・・・。「それで、いいのだ」とバカボンのパパも歌っている。そして、駆けつけた親友ライラ(メリル・ストリープ)も太鼓判。「あなたが私に勇気をくれたのよ」。
アンの娘たち(トニ・コレットとナターシャ・リチャードソン)も母を看病しながら、それぞれの人生を見つめ直していたが、末期に及んで人生を肯定的にとらえ直すことが出来た母を見て、勇気を持って生きようと決意する。

若い頃のアン(クレア・デンズ)は、ライラ(メイミー・ガマー)が片思いをしていたハリス(パトリック・ウィルソン)を横取りした。そのせいで親友の弟バディ(ヒュー・ダンシー)は死んだ。だから、ハリスとの関係も立ち消えになってしまった。その後、子供が生まれて忙しく歌手になる夢は遠のいた。そんな人生を送ってきたのだった。不本意だったかもしれないが、それはそれで幸せなときはたくさんあったはずだ。見舞いに来たライラの言葉に、よかったことをたくさん思い出したことだろう。

人生の黄昏どきが描かれているが、若い頃のアンとアンの娘たちを配することによって、どの年代の観客が見ても「後悔しないよう生きよう!」という気にさせてくれる。また、子どもを持つことの幸せも描かれていると思う。
俳優がみんないい。特にメリル・ストリープは、疾風のように現れ去って行くのだが、わずかな出番でひ弱なお嬢ちゃんライラが、その後どんな人生を送ってきたかわかる。流石の存在感だった。
というのが表向きの感想で、以下、お茶屋の本心〜〜。

情緒不安定で、ちょっと困った子ども(大学生なのに)のバディが可哀相でたまらなかった。見た目も可愛いし〜(タイプ、タイプ(笑))。彼はシスコンだから、姉が結婚するのが寂しいのでヤケ酒を飲んでいるのかと思っていたら、さにあらず(?)。どうやらハリスが好きだったみたいで、姉ちゃんにはハリスと結婚してほしかったのだ。複雑ね〜。
この映画の唯一の欠点は、モテモテのハリスが私好みでないこと。どうして誰も彼もハリスが好きなのか、まったく理解できなかった。

TOHOシネマズ高知5 2008/3/1
 
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