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■かるかん>チェ 28歳の革命|ヘルボーイ ゴールデン・アーミー
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チェ 28歳の革命
感動なし

マイケル・チミノあたりが、ゲバラとカストロの友情物語にしてくれたら「ビンゴ!」だったけれど、低体温のスティーブン・ソダーバーグ監督であるからして、予想どおりの淡泊な仕上がりだった。それでも132分を退屈することなく観ることができたのは、知らなかったエピソードや知っていても想像が及ばなかったことなどが、そつなく描かれていたことと、キューバ革命を闘争中のゲバラにアメリカ滞在中のゲバラを差し挟むという構成に頭を刺激されたせいだと思う。

例えば、山道を歩くゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)が喘息の発作でヒューヒュー言っている。そこで彼が喘息持ちだったことを思い出す。ゲリラ戦だというのに歩くことが困難だし、発作の音を敵に聞きつけられては大変だ。そんなことは全く想像が及ばなかった。
あるときはカストロ(デミアン・ビチル)に「君は前線に出るな。命令だ。死なれたら困る。」と言われる。で、次の場面では、部下の発射するバズーカ弾が目的物に命中せず、業を煮やしたゲバラが取り上げて一発で命中させ「行くぞ!」と先頭を切っている(わはは)。激しいスポーツが大好きやったと〜。

28歳から30歳までのゲリラ戦の合間合間に、36歳のゲバラが国連で演説をしたり、インタビューに答えてゲリラ戦を振り返ったり、アメリカ滞在中の場面が差し挟まれる。二つの時制で描かれる内容は微妙に関連しているのは常道だとして、面白かったのはアメリカ滞在中の場面によってゲバラの究極の目的(ラテンアメリカの解放)が鮮明になることだ。
カストロが考え方の異なる者も期を見て共闘していく懐の深さを見せれば、ゲバラはそいつらの中にはアメリカやソ連に支援を求める者が出てくると、あくまで「自分たちの国を作る」という理想追求に先鋭的だ。そんな風に意見を異にしてもゲリラ戦ではカストロに従っていたが、国連での演説などを聴いていると、理想追求が「別れの手紙」につながるというのが作り手の解釈のように思えてくる。

先月、中南米・カリブ海諸国(33カ国)による初の首脳会議が開かれたりして、現在のラテンアメリカは手を取り合って(?)アメリカの呪縛から脱しようとしているように見える。選挙によって選ばれた政権がアメリカ離れしようとしているのを見てチェはどう思うだろう。映画を観てそんなことも思った。
そうそう、フィデルの弟ラウル・カストロが男前だった!誰かと思ったら『ビハインド・ザ・サン』のロドリゴ・サントロだ。会えてよかったなぁ(笑)。

TOHOシネマズ高知5 2009/1/10
 
[うえ↑]
   
ヘルボーイ ゴールデン・アーミー
キャラクターの勝利

キャラクターで魅せる作品と思う。双子の王子、王女とか、煙人間クラウスとか新キャラもグー。ヘルボーイの好物がバハマの葉巻とのことで、『チェ』とは葉巻つながりや〜(笑)。ジョン・ハート、クレジット見るまでイアン・マッケランとばかり思ってた(^_^;。音楽がダニー・エルフマンだからティム・バートンと趣味がかぶっていることがわかるよねー。ギレルモ・デル・トロ監督も「妖怪人間ベム」が好きだと思うなぁ。

●ネタバレ
ヘルボーイとエイブのデュエットがハイライトと思う〜〜(^_^)。

TOHOシネマズ高知4 2009/1/10
 
[うえ↑]
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