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■かるかん>ブラインドネス |
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ブラインドネス 濃縮還元技術 |
突然失明した他人を家まで送ってあげたはいいが、その人の車を盗むという冒頭のエピソードが作品の内容を集約しているように思う。つまり、全編を通して人間の善いところと悪いところを描いているのではないだろうか。しかし、その比重はバランスを欠いているように思えた。私には負の部分の印象が圧倒的だったのだ。そんなもの現実の世の中で散々見ているわけで、何を今更という気がした。私には得るものがなかったということで、得るものがなかったのなら感想など書かずに済ませばよいものを、何かしら吐き出さずにはいられない。この映画のよいところは、人間の負の部分を濃縮還元した、濃縮技術だと思う。その技量が並大抵でなく優れているため不愉快度が増すというわけだ。得るものがなかったという自分の無能をさらしても、「嫌いだ!」ということを表明したい、それほど力のある作品だ。 TOHOシネマズ高知8 2008/11/25 |
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