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■かるかん>最後の忠臣蔵(変態ヴァージョン) |
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最後の忠臣蔵 やっぱり「春琴抄」(^_^; |
監督:杉田成道/日本/2010年/133分 |
正統派(?)ヴァージョンの感想で可音と孫左衛門の関係を花嫁とその父親というふうに書いたけれど、二人は妖しい関係だと思う。可音の方はまだいい。「孫左衛門、好き(はぁと)」と潔く告白して、「このままいっしょに暮らしたい」と無邪気なのだ。しかし、これを聴いた孫左衛門は、うろたえる。そして、自分も可音とこのままいっしょに暮らしたいのだと気がついて、ますますうろたえる。だって、可音は主君の娘。可音と孫左衛門は主従の関係なのだから、封建社会では禁断の愛なのだ。大石内蔵助から娘を託されたことを思えば、許されるのは「花嫁の父」くらいの気持ちまでだろう。主君の娘を恋すとは、大石様への裏切りでもある。主君を裏切り、主従と親子の関係を飛び越える二重三重の禁断愛・・・・(ふふふ)。この気持ち、誰にも悟られてはならぬぞよ、孫左衛門・・・・(ふふふふ)。命令口調の可音に従うのはどんな気持ち・・・・?(ふふふふ、ふふふ) こうなると、孫左衛門には切腹しかなかったように思えてくる。また、ゆう様の誘いにも応えず切腹するのは愛に殉じたと受けとめることも可能であり、死ぬことで愛を全うする「曽根崎心中」とそこでリンクするのかと思ってみたり。変態ならではの楽しみ方をしてしまった(笑)。 TOHOシネマズ高知3 2010/12/19 |
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