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■ピックアップ>2001年オフシアターベストテン |
外国映画112本 |
順位 | 映画名 | 主催者 | 観た人 | × | ◎ | ポイント (◎-×) |
コメント |
1 | ペパーミント・キャンディー | アジア映画祭実行委員会他 | 7 | 6 | 6 | 逆走する時間展開が新鮮で、最初と最後の涙が効いていた。 | |
2 | ひかりのまち | シネマ・サンライズ | 7 | 1 | 6 | 5 | 寂しさの中に仄かに光る希望が素敵だった。 |
3 | サイクリスト | 高知映画鑑賞会 | 9 | 5 | 5 | 自転車が主役というユニークさが光っていた。 | |
4 | ディル・セ | アジア映画祭実行委員会他 | 7 | 4 | 4 | ここまでやるかとの壮絶さに圧倒された。 | |
5 | ギャベ | 高知映画鑑賞会 | 8 | 4 | 4 | 強烈な民族意識とこれぞ映画とういう色彩感覚。 | |
6 | アンジェラの灰 | 高知映画鑑賞会 | 8 | 1 | 4 | 3 | |
7 | ヤンヤン 夏の想い出 | シネマ・サンライズ | 4 | 3 | 3 | ||
7 | 楽園をください | シネマ・サンライズ | 4 | 3 | 3 | ||
9 | 小説家を見つけたら | MovieJunky | 7 | 3 | 3 | ||
10 | 春香伝 | シネマLTG | 3 | 2 | 2 |
日本映画66本 |
順位 | 映画名 | 主催者 | 観た人 | × | ◎ | ポイント (◎-×) |
コメント |
1 | 愛のコリーダ 2000 |
高知シネマクラブ&MovieJunky | 8 | 1 | 8 | 7 | 男女の会話の妙味と凄みさえ漂う官能美。 |
2 | 東京マリーゴールド | シネマ・サンライズ | 5 | 5 | 5 | 若い男女のみずみずしさが際立っていた。 | |
3 | 連弾 | MovieJunky | 6 | 4 | 4 | 今の時代でないと出てこないキャラクター造形とその演技の充実。 | |
4 | 三文役者 | 高知シネマクラブ | 4 | 3 | 3 | 時を越えた映像マジックとキャスティングの魅力。 | |
5 | PARTY7 | MovieJunky | 6 | 1 | 3 | 2 | しょうもない面白さの中で原田芳雄の熱演に参った。 |
6 | ステレオ・フューチャー | MovieJunky | 7 | 1 | 3 | 2 | |
7 | アイ・ラブ・フレンズ | 四国文映社他 | 2 | 2 | 2 | ||
8 | この窓は君のもの | シネマ・サンライズ | 3 | 2 | 2 | ||
9 | ファーザレス | 小夏の映画会 | 5 | 2 | 2 | ||
9 | 金髪の草原 | MovieJunky | 5 | 2 | 2 |
■■■ルール■■■ 昨年12月28日、高知市の居酒屋で2001年高知のオフシアターベストテン選考会が催されました。参加者は、自主上映会を主催されている方又はされていた方、ラジオで映画情報の番組を担当されている方、映画のホームページを作成されている方及びホームページの常連の方など、映画愛好家11名でした。 結果は、うえの表のとおりですが、簡単にルールを説明しますと、ベストテンに入れたい人の数の多さで順位が決まります。ベストテンに入れたい人の数が同じだった場合は、観た人が少ない方の作品が上の順位になります。また、各人3本以内で拒否権を行使できます。拒否権は、例えば「こんな作品はベストテンに入れたくなーい。」とか自分の好きな作品を上位にしたいときなどに使います。もちろん、観ていない作品に拒否権は使えません。 うえの表で「観た人」はその作品を観た人の数、「×」は拒否権を行使した人の数、「◎」はベストテンに入れたい人の数、「ポイント」はベストテンに入れたい人の数から拒否権を行使した人の数を差し引いた数です。 ■■■順位について■■■ 外国映画では、『ペパーミント・キャンディー』と『ひかりのまち』は、どちらも「◎」が6人、「観た人」も7人と同数で2本とも第1位になるところだったのですが、「この2本やったら、当然『ペパーミント〜』の方が上やろう」と思った人が拒否権を使い、「ひかりのまち」は2位に転落しました(涙)。←うそなき。 また、『ギャベ』と『アンジェラの灰』も元は同位でしたが、『アンジェラの灰』に対して拒否権が使われ、『ギャベ』が上位になりました。 特筆すべきは、『2001年宇宙の旅』でありまして、「◎」が6人でベストテンにしたい人の数では第1位に並んでいました。しかし、「観た人」が10人と多かったので、ベストテンにしたい人の割合では、『ペパーミント〜』『ひかりのまち』にはかないません。それでも順当に行けば第3位だったのですが、なんと、「旧作はベストテンにふさわしくない」とばかりに5人が拒否権を行使し、圏外へ弾き飛ばされてしまいました。実は私も拒否した一人でして、私は数年前に既に観ており、昨年も観てはおりますが、ベストテンに入れるのは初見に限るという私のルールにのっとり拒否しました。 私のように私的ルールを適用して拒否した者がいれば、ベストテンに入れ、かつ、拒否権を行使した人もいます。これはどういう訳かといいますと、個人的にはベストテンに入れたいと思ったけれど、「2001年オフシアターベストテン」という冠をつけるとなると旧作だから、ふさわしくないという意識が働いた模様です。映画ファンの心理は複雑ですね。 それにしてもさすがは『2001年宇宙の旅』です。「観た人」の数は、日本映画、外国映画を通じて最も多く、二桁に達したのは『2001年〜』だけです。ベストテンにしたい人の数も最多であり、拒否した人の数はダントツの最多。かくなるうえは僭越ではありますが、「チネチッタ高知」からオフシアターベストテン特別賞を差し上げたいと思います。(うえのチラシは、そういう訳です(笑)。) |
他にも旧作は『田園に死す』、『書を捨てよ町へ出よう』が拒否権を行使され、ベストテンにとどまることができませんでした。『愛のコリーダ2000』は、2000年バージョンが高知では昨年公開され、新しいバージョンだからというわけで旧作ととらえる人が少なく、拒否した人は一人にとどまり、日本映画の第1位となりました。 第2位の『東京マリーゴールド』は、「観た人」の5人が5人ともベストテンに押しています。私は、市川監督の作品は上品すぎてあまり好きではないのですが、この結果には見逃したことが悔やまれます。 また、私は、第3位から第8位も見逃しております。その中で第3位の『連弾』と第4位の『三文役者』は、どうしても観たいと思っていたのに仕事の都合で観ることができず残念至極であります。ベストテン選考会とは、このように見逃したことを悔やむ場でもあります。 外国映画で「観た人」が多いにもかかわらず、ベストテンに入れたい人が少なかったのは『海の上のピアニスト』と『笑う男』です。『海の上のピアニスト』は、一昨年の公開だからベストテンに押す人が少なかったものと思われます。『笑う男』は、昨年がイタリア年であったことから美術館がイタリア映画を10本上映したうちの1本です。タヴィアーニ兄弟の作品だから観た人が多かったのでしょうね。タヴィアーニ兄弟は、一時期上映される作品という作品すべてをベストテンに入れたかったほど力のある監督でしたが、あの瑞々しさは今いずこという感じで残念でした。 ■■■参加しての感想■■■ さて、この選考会に初めて参加しての感想ですが、選考会の楽しさは拒否権の行使にある!(笑)といってもよいかと思います。私は拒否権を行使するために、2002年は自主上映作品をもっとたくさん観ようと思いました(笑)。しかし、仮に、もっとたくさん観ていたとしても、参加者同士が気安い間柄でないとなかなか拒否権は使えないとも思いました。私は初参加であったがゆえに初対面の方々が多く、さすがに遠慮があったのですね。でなきゃ、『ヤンヤン 夏の想い出』は、『アンジェラの灰』と順位が入れ替わっていましたね!(微動・・・・(笑)。) 次に思ったことですが、一つ一つの作品についてもっと意見交換や感想の話し合いができれば、さらに楽しかったのにと思いました。これまでの選考会は、話があちらこちらと弾んで選考がなかなか進まないと噂を聞いていたので、話が転がらないのは、私のような新参者がいるからかなと少し思いました。しかし、それよりはむしろ会場となった居酒屋の隣の席のお客さんがあまりにも賑やかで、選考会の参加者の声がほとんど聴き取れなかったことが大きな原因だと思います。賑やかすぎる席の隣となる不運は予知できるものではありませんし、静かすぎても居心地がよろしくないので会場選びは難しいと思いますが、重要なポイントだと思います。 おしまいに。ベストテンは映画ファンの毎年のお楽しみです。「オフシアターベストテン」というからには、また、このベストテンの結果を公表することは、その年のオフシアターの上映作品を記念する意味で意義のあることだから、上映会に来てくれるお客さんにも投票を募ってはどうかと思いました。 しかし、このベストテンの独自のルールは、拒否権を行使し、順位が入れ替わることが面白いので、あまり多すぎない人数で顔を付き合わせてやるのが適当だと思いなおしました。今までやったベストテンゲームの中で、もっともゲーム性が高く映画ファンのお祭りにふさわしいと思ったことでした。 ■選考結果表(画像150kb×3枚) (情報提供:高知のオフシアター・ベストテン選考会事務局) ベスト11以下の得点が一覧になっています。また、選考の対象となった作品(2001年に高知のオフシアターで上映されたほとんどの作品)がわかります。 |
第47回県民が選ぶ映画ベストテン(2001年12月13日高知新聞より:応募総数1,055) |
順位 | 日本映画 | 外国映画 |
1 | 千と千尋の神隠し | スウィート・ノベンバー |
2 | 陰陽師 | ハムナプトラ2黄金のピラミッド |
3 | バトル・ロワイアル | ハンニバル |
4 | 大河の一滴 | ペイ・フォワード<可能性の王国> |
5 | 冷静と情熱のあいだ | A.I. |
6 | ホタル | ムーラン・ルージュ |
7 | サトラレ | パール・ハーバー |
8 | 日本の黒い夏【冤罪】 | ソードフィッシュ |
9 | かあちゃん | ダンサー・イン・ザ・ダーク |
10 | プラトニック・セックス | ジュラシック・パークIII |
2002/01/13 |
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