画像をクリック、くりっく(^o^)。
というわけで、2014年のベスト・キャラクターは2票(実質3票?)を獲得した『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョーダン・ベルフォートでした。いや〜、お金の力ってすごいですね(笑)。
今年も投票、宣伝、誠にありがとうございました。また、15年の長きにわたるご愛顧、本当にありがとうございました。いろんなキャラクターに楽しませてもらいましたよねー。当サイトでのベスト・キャラクターは、これにてお開きとさせていただきますが、映画や物語がある限り、おもろいヤツらは現れ続けることでしょう。今後とも出会いを楽しんで行きたいものですね。
それでは、投票順にユニークなキャラクターをお楽しみください。
お名前 | ムーマさん |
キャラクター | ぽっさん(伊藤秀優) 『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』 |
選んだ理由 | 昔からなぜか、「カッコ悪さ」を問題にしない男性の姿を見ると感動してしまうんです。今回も、ぽっさんにしようか『超高速!参勤交代』の家老にしようか、ちょっと迷いました(本当)。 でも、やっぱりぽっさんの方にしようと。 要するに、個人的にこういう男の子が好きなんでしょう。人(今の場合はこっこという女の子)から影響を受けることを恐れない。「受ける」ことがそもそも上手なのね。だから、こっこのとてもいい聞き手でもあるわけで。 聞いても過剰に反応しない。それでいて、言いたいことや聞きたいことは正直に口にする。吃音のままそれが出来るようになるきっかけを作ってくれたこっこのことを本気で尊敬していて、でも、こっこの個性が周囲とぶつかることがあるのも理解している・・・ 映画自体もとても良くできていると思いましたが、とにかく登場人物たちが魅力的でした。(ぽっさんの「五つ年上のお兄ちゃん」も好き) あと"家老"以外に考えたのは、『アバウト・タイム』の父親や『イン・ザ・ヒーロー』の主人公、『ゼロ・グラビティ』のヒロインなどです。(私は女性の場合には「怖いモノに立ち向かえる」姿に感動するみたいで、『0.5ミリ』の安藤サクラさんもカッコ良かった〜) でも、でも、やっぱり"ぽっさん"にしたのは、(私の目には)「ピンクの花が咲くかもしれない小さなサボテン」に見えたからかも。演じた男の子も賢い子だったんでしょうね。役柄の理解が深い・・・と感じました。 |
お礼コメント | 人間キャラだ〜(^_^)。 ぽっさん、イイですねー。カッコいいです。わかる人にはわかるので、水面下でモテモテですよ。ベスト・キャラの本命ではないかと思っています。わくわく。「聞いても過剰に反応しない。」というのは、相談役の器ですよね。ぽっさんの言うことなら素直に聴けそう。それに作家にもなれるかも。棚から抜け出した寿老人が深夜の通りを歩いているのを想像して怖がっているのがよかったです。よく見て考え、想像力で友だちを思いやれる。こんなぽっさんになれたのは、こっこのお陰なんでしょうか。末永く友だち同士でいてほしいですね。 |
お名前 | 四ツ谷さん |
キャラクター | マッド(マシュー・マコノヒー) 『MUD‐マッド‐』 |
選んだ理由 | マシュー・マコノヒーイヤーと言っても良いほど、彼の出演作がたくさん公開された一年でした。どの作品も良かったのですが私が抱いているマシュー・マコノヒーのイメージに最も近いのが『MUD‐マッド‐』のマッド役でした。不器用で一途、そして何よりも子供の命を優先する男。いやー、憧れます。 |
お礼コメント | 残念ながら当地では上映されていないのです。なので、またDVDで見てみますね。 |
お名前 | TAOさん |
キャラクター | 近未来のOS:サマンサ(声:スカーレット・ヨハンソン) 『Her/世界でひとつの彼女』 |
選んだ理由 | スカちゃんはあの容姿がなくてもチャーミングなんだと感心しました。 |
お礼コメント | 声もキャラクターなんですね〜。私があの声でイメージしていた女性はミラ・キュニス似だったので、クレジットでスカちゃんだとわかったときは驚きました。やさしく思い遣りがあってセクシーでチャーミングな彼女。「あなただけよ」って感じだったのに相手が何千人もいたとは(笑)!あの歌、独特で素敵でしたね。 |
お名前 | ケイケイさん |
キャラクター | アメイジング・エイミー、又の名をサイコパス・エイミーさん。(ロザムンド・パイク) 『ゴーン・ガール』 |
選んだ理由 | ベストキャラには高知で公開の作品を至上としており、今年は未公開作のヒロインしか浮かばず、困っていたところ、年末に超大物登場(笑)。ゴルフ場での間抜けさや、夫の会見の嘘八百も見抜けず、たちまち乙女に戻るなど、アホっぽい人間臭さに満ち溢れ、とってもIQの高そうなところと絶妙にミスマッチ。恋人をレイプ犯に仕上げる→夫を殺人犯に仕上げる→ついには自分が殺人と、ホップステップジャンプにも関わらず、一度も臭い飯を食わずに来ている運と度胸と頭脳は、伊達にハーバードは出ていないなと、とっても納得。そんな規格外の彼女が選んだ男が、とりえのない木偶の坊風のフツーの男なのも、あなたの隣にもエイミーが!と感じさせ、怖さ倍増。映画史に残るヒロインとして、好事家の皆さんから愛され続ける事でしょう(笑)。 |
お礼コメント | ケイケイさんのエイミー描写に吹き出してしまいそうになりました(^m^)。 |
お名前 | シューテツさん |
キャラクター | ジャスミン(ケイト・ブランシェット) 『ブルージャスミン』 |
選んだ理由 | 2014年度の私のベスト・キャラクターは上記は代表として、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)と同列での選出となります。 |
お礼コメント | ジャスミンとジョーダン・ベルフォートを「大嫌い!!」と言ってもらって何だかスッキリしましたよ(笑)。 |
お名前 | ガビーさん |
キャラクター | ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン) 『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』 |
選んだ理由 | 2014年は、どうしても『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』の、最強にして最凶のキャラ"ウィンター・ソルジャー"になってしまいます。 恐れという感情を持たない非情さと、キャプテン・アメリカも凌駕しようかというパワーを持ちながら、自分の意志で戦っているのではなく、かつてはキャプテン・アメリカの朋友でありながら、敵にとらわれ洗脳されてかつての仲間と戦わされているというアイロニカルな哀しみを背負わされた存在。強ければ強いほど、誰をも仲間とすることも、頼みとすることもできない彼の孤影が際立つようでした。 作品自体も、バットマン・シリーズが終わってしまってから、どんなに面白く作られていても、アメ・コミの映画化に中高年の血を沸かせるような作品を期待しても無理なのか、十代二十代の人が楽しめればそれで良しとしなければいけないのか、という諦めの感情があったのですが、SF映画としても、ポリティカル・サスペンスとしても第一級の作品だったので、劇中特に異彩を放っていた彼の存在が印象に残っています。 |
お礼コメント | ただならぬ悪役でしたよねー。最初は、その強さ、黒ずくめのカッコよさに痺れました。目だけしか見えないから、ちょー男前に見えました(^o^)。(キャプテン・アメリカのコスチュームのダサさが際だつようでした(笑)。)正体がわかったら、もう、同情票ですよー!洗脳されて親友と戦わされていたとは(ToT)。私のツボなキャラクターをありがとうございました。 |
お名前 | ヤマさん |
キャラクター | 開始早々、全裸の娼婦に四つん這いの尻を高々と上げさせた股間のどこに乗せて吸っていたのか、ヤクをキメていたジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ) 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 |
選んだ理由 | やはり痛烈なインパクトでしょうか(笑)。 今回で最後とのことなので、いつものように欲張ったエントリーをせずに、思い切ってワン・キャラに絞り込むことにしました。以下の20キャラと競り合っての選出です。僕にしては画期的なことに、今年は男性キャラと女性キャラの候補が質量ともに拮抗しました。非生物まで入ってます(笑)。 ☆『君と歩く世界』の、不慮の事故で両足を失くしていたステファニー(マリオン・コティヤール) ☆『大統領の執事の涙』での、長男に対する夫の向い方を解しながらも咎めつつ取りなし、父親に対する彼の暴言には夫に先んじて毅然と平手打ちを喰らわせる母としての想いと、夫から与えられる庇護や放置に対する感謝と寂しさに揺れていたグロリア(オブラ・ウィンフリー) ★『ラッシュ/プライドと友情』での、瀕死の炎上事故から奇跡の生還を果たして、わずか6週間後に年間チャンピオンを競り合うレースに復帰してきたニキに無神経な質問を浴びせたマスコミ記者をトイレでぶちのめしていたジェームズ・ハント(クリス・ヘムズワース) ★『ダラス・バイヤーズクラブ』での、死を見つめ、医療の不当さに憤激し、正気と狂気の境界で常軌を逸した“暴挙とも快挙とも言える活動”に邁進していたロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー) ★『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』['32]での、会社で、家では見せない滑稽なヘン顔や動作で剽軽を売っている姿を、父親の勤める会社の専務の息子である級友の太郎や他の級友とともに、息子たちが8ミリ映画で思い掛けなくも観る場に同席する羽目になっていた吉井課長(斎藤達雄) ☆『瞳の奥の秘密』['09]での、ベンハミンの書いた小説の第一稿を読んで差した苦言に対し、積年の想いを初めて言葉にして露にした彼に「いくじなしだったのね」と呟いていたイレーネ(ソレダ・ビジャミル) ★『25年目の弦楽四重奏』での、四重奏団で務めるセカンドさながらに、人間関係の輪のなかにおいても常にセカンド感が拭えぬ男の屈託を体現していたロバート(フィリップ・シーモア・ホフマン) ★『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』での、背中の黒いランドセルの「寿」の文字どおり、寿老人のように頭のいい子だった、ぽっさん(伊藤秀優) ☆『いとしきエブリデイ』での、自身への弁明は一切なく、夫の不在ゆえと責めることも一切せずに、自分が心から本当に愛しているのは貴男なんだとひたすら訴えかけていたカレン(シャーリー・ヘンダーソン) ★『イン・ザ・ヒーロー』での、ブルース・リーに憧れアクション映画の世界で華咲く日を夢み、業界内では一目も二目も置かれながらも陽の当たる場には出られないまま、年齢も身体も限界に近付きつつあるアクション馬鹿一代の生き方を貫いていたスーツアクター、本郷猛ならぬ本城渉(唐沢寿明) ☆『あなたを抱きしめる日まで』での、養子に出たことで得られた息子の境遇が自分の元で育っていたら、到底与えてやれなかったものだろうことを、相手方の修道院を責め立てること以上に自分に対して深く刻む姿が繰り返し描かれ、印象づけられていた元看護婦の老女フィロミナ・リー(ジュディ・デンチ) ★『オー!ファーザー』での、由紀夫からの「なんで窓から逃げる必要があったのか」との問いに「だって思い出になるじゃないか!」と答えていたギャンブラー鷹(河原雅彦) ★『猿の惑星:新世紀(ライジング)』で、観る側が哀しくも怖い気にさせられる鋭い眼光をエンディングショットで見せていたシーザー(アンディ・サーキス) ☆『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』で、マリア・カラスの歌うプッチーニの私のお父さんを聴かせた後で、居並ぶ列強諸国の代表者に対し、アリアの歌詞さながらに恋人への想いを父親に訴えかけるがごとく、モナコと家族への愛と、平和と自由への願いを訴えかけた見事な演説と涙で満場の人々の心を打っていたグレース・ケリー(ニコール・キッドマン) ★『レイルウェイ 運命の旅路』で、上っ面の威勢のいい勇ましさとは正反対の真の勇敢というものを見せていた永瀬隆(真田広之、石田淡朗) ☆『美女と野獣』で、父なる森の神に向かって「愛というものを知りたかった自分を永遠の愛で満たしてくれた」と夫への赦しを最期に願う姿の美しかった森の精のプリンセス(イボンヌ・カッターフェルト) ☆『0.5ミリ』で、食事や人の世話が丁寧にできることの労働的価値の高さとそれが労働的価値以上のものを生み出すことを、まさしく目の当たりにしてくれていた山岸サワ(安藤サクラ) ☆『リスボンに誘われて』の、直感的で思い切りのいい柔らかな奔放さを備えたファム・ファタルのエステファニア('70年代:メラニー・ロラン、現代:レナ・オーリン) ◎『フューリー』で、砲身に"憤怒"と名を記し、いかにも重たそうなキャタピラで何もかもを踏みにじって進み、最後にはキャタピラも切れてボロボロになっていた戦車フューリー ☆『ゴーン・ガール』での、夫ニックの元に舞い戻り、元の鞘に取り敢えずは収まるまでの顛末というか運びを"鉄の意志と厚顔で果たしてみせる負の天晴れぶり"を発揮していたサイコなアメイジング・エイミー(ロザムンド・パイク) |
お礼コメント | 非生物=フューリー、受けました(^o^)。あの映画は、ドイツのタイガー戦車(実物)が売りだったそうですが、フューリーはタイトルロールだけあって兵士たちの家となり、棺桶となり大忙しでしたね。「憤怒(フューリー)」って何を怒っているのか、煽られて怒らされていいただけかもしれないのに、戦争って頭に血が上ることなのね(?)。歴史的にも貴重なキャラをありがとうございました。 そして、そのそうそうたる20キャラのうちのベスト・キャラが、ジョーダン・ベルフォートとは(^Q^)。お金という毒物に侵されて中毒になり、刑務所に入って中毒から抜け出せたものの、今度は「金の儲け方講座」で誰かを中毒にしてしまう側(ディーラー)に回るという落ち(^_^;。だけど、憎めないキャラクターで困ってしまいますよね。お金の使い道をもっと考えたらよかったのにねー。 |
お名前 | ケロさん |
キャラクター | ジョーダン・ベルフォートとその仲間たち(レオナルド・ディカプリオ他) 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 |
選んだ理由 | みんな楽しそうだった。 |
お礼コメント | 来ましたねー(^o^)。ジョーダン・ベルフォートと仲間たち! |
お名前 | 映画館主・Fさん |
キャラクター | ロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー) 『ダラス・バイヤーズクラブ』 |
選んだ理由 | 2014年はいろいろ考えてみたのですが、結局この人。カウボーイ・ハットを手放さず、女と見ればヤリまくる自堕落絵に描いたテキサス・マッチョの権化。もちろんゲイの男を見れば偏見バリバリ。ところがそんな男がよりによってHIVに感染したからシャレにならない。ところが、そこからこの男は人生が変わっていく。バリバリ病気を勉強して、クスリを求めて世界を飛び回る前向き人生。ゲイへの偏見もいつしか消えて、女性に対する態度もグッと紳士的に変わってオトコっぷりも上がる。ただしお上や医者など「権威」「権力」への牙のむき方は変わっちゃいない。その戦いっぷりは、汚い牧場主や悪い保安官にもたった一人で立ち向かうガンマンそのもの。カウボーイ・ハットはダテじゃない。純情隠した「訳アリ女」ジャレッド・レトへの優しさも、西部男のダンディズム。そんな21世紀バージョンの今風ウエスタン・ヒーローぶりに一票を投じます。 |
お礼コメント | 最初はワタクシ、この人に引いていたのですよ〜。脳みそマッチョは苦手。ところが、HIV陽性で友だちが離れていくでしょう。友人知人の反応は、昨日までの自分の反応。だから、やり場のない怒りと悲しみ+孤独感が伝わってきました。 |
お名前 | お茶屋(管理人) |
キャラクター | ハンナ・アーレント(バルバラ・スコヴァ) 『ハンナ・アーレント』 |
選んだ理由 | 『ゴーン・ガール』のめっちゃカッコいい刑事さんとどちらにしようかと迷いましたが、強いけど弱い、弱いけど強いハンナ・アーレントに一票。「下手な考え休むに似たり」で私など思考の堂々巡りはお手の物。建設的な思考は不得意で、思考停止してロボット化することもしばしば(^_^;。このロボット化が凡庸の悪というやつでしょうか。考え続けるというのは葛藤し続けるということに等しく、それができるハンナは強いです。そんな彼女が、アイヒマンはどんな悪魔かと想像して裁判の傍聴を恐れている。収容所のトラウマがあるからね〜。そういう弱みを抱えて、良き理解者である夫とはラブラブ。秘書や友人や親戚に誠実に向き合う姿にも愛情があり(愛することで彼女の方も支えられている感じがよかった)、なにより自分の考えを他人にも理解してもらえると信じ切っている邪気のなさが、とってもチャーミングでした。バッシングされている最中、夫が倒れてどうなることかと心配しましたが、心の支えを失わずにすんで本当にホッとしました。 |