サークル>高知映画鑑賞会

残念ながら2001年3月に解散しました。

入会は上映会場にて受付け。
入会金400円と上映会費(1上映会1,200円・原則として3上映会分以上)を支払うと会員券が発行されます。
会員以外の方は前売1,500円、当日1,800円で入場できます。
ICSは当日料金より200円引き

幾多の財政危機を乗り越えて現在に至る、自主上映サークルの老舗。
2ヶ月に一度の例会を20年続けており、例会のたびに「ぱんふぉーかす」 という機関紙を発行しています。また、高知市升形に事務局を有し、運営委員の皆さんは週に一度は集まって、例会作品の検討などを行っているようです。
他の上映サークルの主催者は、ほとんどの方が鑑賞会のメンバーでいらっしゃるようで、おそらく鑑賞会で映写機の回し方や、フィルムや会場の借り方などのノウハウを学ばれたのではないでしょうか。そういう意味で、鑑賞会は各サークルの母体となっているといえますし、高知の自主上映の活況を支えていると思います。
このような活動とアンゲロプロスなどの芸術性が高い作品を多く上映している実績から、鑑賞団体として一定の評価を受け、県から補助金を交付された年もあります。
例会で配られた収支報告書によると、なかなか厳しい運営状況のようですが、これからも鑑賞会の活動が続くように、お客さんがたくさん入ることを願っています。

追加情報(四半世紀の活動に幕):2001/03/02

2001年3月2日の例会で『サイクリスト』『ギャベ』の2本を上映し、1977年からの活動に幕を引きました。詳しくは特集の高知映画鑑賞会「ラストショー」をご覧ください。

追加情報(解散理由):2001/03/11

新聞によりますと、後継者がいないことと、財政基盤を支える会員数の減少による赤字の恒常化、他の団体の上映数が増えたため一定役割を終えたという考えから、昨年の総会で惜しまれながら解散が決まったということです。
また、機関誌「ぱんふぉーかす」最終号の事務局ノートには、事務所の後片付けをしたときの様子が書かれておりまして、昔のアルバムを見つけて、そこに運営委員同士ハイキングに行ったり、ギターを抱えて戯れている姿が写されていたとのこと。そのことと、現在上映会を通じ映画愛好者同士が知り合っても、それ以上の関係性に発展することが少なくなっていることを対照的に捉え、このような時代の変化が解散に至った最大の理由ではないかと結ばれていました。確かに、誰も彼もがあれやこれやで忙しく、同好の士であっても連帯感を育めるほど深く関わる余裕がない時代になっているかもしれませんね。

高知映画鑑賞会「全上映作品リスト」