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■鬼の対談>ジュリア |
今回は、わたくしお茶屋が「大河浪漫を愛する会」の二代目を襲名するきっかけとなった対談をお披露目します。といっても、2001年の8月に当ホームページの掲示板でやり取りされた内容なので、既にお読みになった方もいらっしゃるでしょう。 ただし、新たに注釈と、末尾には二代目襲名記念に付録をつけましたので、既にお読みになられた方もどうぞごゆるりとご覧くださいませ。 |
●至高の名画!『ジュリア』 大倉 里司 01/08/15 20:55
お茶屋御嬢様、おこんばんは。 お伺いするのが遅れました・・・・「死者と生者をつなぐ映画」と題して いたので、オカルト物特集かぁ・・・・と思っていたんです。(^^ゞ そしたら、『ジュリア』ではないですか!\(^0^)/\(^0^)/\(^0^)/ 「サンドウィッチ型」とか"大河の血"迸るような文字の波に狂喜乱舞 そうなんです・・・・ありそうで無いのがこのパターン。手法としては 「回想型大河」と呼んでおりますが、とりわけ『ジュリア』は、時制の 使い方、背景に広がる現代欧州史、女同士の生涯に渡る友情。 そしてヒロイン・・・・ジュリアの反権力志向などツボ中のツボ!!!! で・・・・この映画のテーマは、冒頭のリリアンのモノローグに全て集約 されていると考えております。 「絵が古くなると、絵具がはがれ・・・・下に重ねてあった別の色合いが 見えてくることがある。これは画家の迷いを示すものだ・・・・」 ここで、カメラは切り替わり・・・・タイプライターを打っているリリアンの 姿に変わる。ムシャクシャして髪を掻き毟り、タイプライターを窓から 投げ捨てるリリアン。 で・・・・ダシール・ハメットとの語らいがあって、書斎で「過去の回想」 に入るのですが・・・・ 1.現代の姿(湖上) 2.第二次大戦下(パリ、ベルリン等) 3.第二次大戦直前のベルリンの大学構内 4.ジュリアの祖父母と暮らしていた幼少期 と実に5段階の回想シーンを自由自在に操り・・・・その筆捌きは「迷い」 と言うものをまるで感じさせない至高にして究極の「匠の技」\(^0^)/ 最後に観てから8年近く経っているのですが、全然色褪せていませんねぇー 「大河浪漫を愛する会」大倉 里司 |
●Re: 至高の名画!『ジュリア』 お茶屋 01/08/16 01:14 大倉さん、いらっしゃいませ!! 『ジュリア』いいですよねーーー!! うれしいっ。 >で・・・・この映画のテーマは、冒頭のリリアンの >モノローグに全て集約されていると考えております。 >「絵が古くなると、絵具がはがれ・・・・下に重ね >てあった別の色合いが見えてくることがある。 >これは画家の迷いを示すものだ・・・・」 ありがとう!ありがとうございます!! これを知りたかったのです! そうか〜、別の色合いが見えてくるか〜。 私も冒頭(とおしまい)のモノローグがすごく大事だったと思っていたのですが、忘れておりまして。お恥ずかしい。 ただ、親友も愛人も死んでしまって、そういう風に変るものがある一方、親友との思い出のように変わらないものもあるんだと思ったことを覚えてはいました。 >・・・・その筆捌きは「迷い」と言うものをまるで感じさせない そうか、それでこそリリアンなのですね。 それじゃ、「停滞したうつろな命」って書いたのは、まずかったですね(反省)。 あまりにも湖面が灰色だったもので(言訳)。 >最後に観てから ということは、何度もご覧になっていらっしゃるということですね。 ビデオデッキがお釈迦になったので、最近、ポータブルDVDを買いました(画面が小さい!)。これでぼちぼち、見逃したのや再見したいのやらを観ていこうと思っています。大倉さんの書き込みで『ジュリア』の再見、決定です。 |
●Re^2: 至高の名画!『ジュリア』 大倉 里司 01/08/16 16:46 お茶屋御嬢様、おこんばんは。 > 『ジュリア』いいですよねーーー!! > うれしいっ。 そう来なくては(^^;; お茶屋御嬢様は既に御存知だと思いますが、自分はツリーを長く繋げるタイプでは無いんですよ・・・・ が・・・・『ジュリア』となれば話は別でして、自分の中では、優に「国宝級」・・・・それも並みのものでは無く・・・・あの「平家納経」級の大絵巻なんですね。\(^0^)/ >私も冒頭(とおしまい)のモノローグがすごく大事だった >と思っていたのですが、忘れておりまして。お恥ずかしい。 いえいえ・・・・「時間が経つと絵具が見えてくる」のですから当然の事です<大河!<既にノリノリ(笑) で・・・・最後の言葉は、こうでした。 「ダッシュが私に言った・・・・・・私は頑固だと・・・・」 ここでエンドタイトルと共にあの名曲が流れるんです(落涙) >それじゃ、「停滞したうつろな命」って書いたのは、 >まずかったですね(反省)。 > あまりにも湖面が灰色だったもので(言訳)。 これは正しいと思っています。既に最後の回想・・・・ (最初と最後の湖畔の場面ね(^^;;) その時点では、既に関係者は"私"を除いては全員居ないんですよ・・・・(滂沱の涙) ですから・・・・変えてしまいたかったものと、変えようが無かったもの・・・・変えたくなかったもの・・・・全てを受けいれようとした「諦念」のようなものが、"私"の中に渦巻いていたと思うのですが・・・・銃を向けたウィット君じゃないんで、未だ整理が付いていない・・・・・・ で・・・・ダッシュが放った一言で鮮やかに〆る訳なんです。 昨日からずっと考えていたのですが「大河浪漫」としても、随分と変則的手法ですよ・・・・(これの解明は後程・・・・) お茶屋御嬢様もパンフレットをお持ちとのことであれば、公開当時ですよねぇ・・・・やはり、大河の血はここからスタートして今やっと結び付いたんですねぇ・・・・ 二代目後継者として次回瓦版にて任命しますね(笑) 初代「大河浪漫を愛する会」 大倉 里司 |
●Re^3: 至高の名画!『ジュリア』 お茶屋 01/08/18 01:09 大倉さん、こんばんは。 では、さっそく(^^)。 > 「ダッシュが私に言った・・・・・・私は頑固だと・・・・」 これね〜、ジュリアの影響じゃないでしょうかね〜? 実際のリリアン・ヘルマンはどうだったか知りませんが、映画の中では若い頃のリリアンってわりと少女っぽいというか、頑固なイメージはなかったように思うんですよ。 それが、ジュリアによって色々開眼させられ、親友の理不尽な死を体験してリリアンの心の中に核のようなものができた。それは信念ということができると思うし、頑固だと言うこともできると思います。 > これは正しいと思っています。既に最後の回想・・・・ > (最初と最後の湖畔の場面ね(^^;;) そうです。湖畔の場面です。 正しかったですか?よかった。忘れているところも多いので恐る恐る書いています(笑)。 だけど、「停滞したうつろな命」でよかったとしたら、演出が的確だからこそ、そう感じられたんですよね。もし、ぴーかんの青空を背景に湖面がキラキラ輝いていたら、モノローグだけで「既に関係者は"私"を除いては全員居ない」感じは出ないもんね。 > ですから・・・・変えてしまいたかったものと、変えようが無 > かったもの・・・・変えたくなかったもの・・・・全てを受けいれ > ようとした「諦念」のようなものが、"私"の中に渦巻いていた > と思うのですが・・・・銃を向けたウィット君じゃないんで、未 > だ整理が付いていない・・・・・・ ここを読んで、感動しました。諸行無常とはいえ、皆が悟れるわけじゃなし、また、分別くさく悟ったふりをしてはいけないことだってあるし。私はウィット君も好きなのですが、頑固でありつづけたリリアンも好きになってきたな〜。大倉さんの書き込みで、すごく好きになってきました。悟りも頑固も拮抗するくらい憧れますわ。頑固で悟りたいですね〜(笑)。 > 公開当時ですよねぇ・・・・ 私は80年か81年に名画座で観ました。 高知では初公開だったのかな? > 二代目後継者として次回瓦版にて任命しますね(笑) うわ、恐れ多いです。二代目のお役目は何でしょう? その前に、「大河浪漫」を見分ける目を養わねば(^^;。 『風の丘を越えて』『變瞼』は大河浪漫ですよね? 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』も? 二代目、襲名披露は遠のいたかな?(笑) |
●Re^4: 至高の名画!『ジュリア』 大倉 里司 01/08/18 23:27 お茶屋@二代目、おこんばんは。 早速、対談の続きをば・・・・(笑) >>これね〜、ジュリアの影響じゃないでしょうかね〜? をを・・・・早速、そう来ましたね。流石は二代目! 言われてみれば、小川の丸太橋を渡れなかったのですよねぇ・・・・(納得) で・・・・こう結ぶのですね。\(^0^)/ >>頑固だと言うこともできると思います。 流石に見込んだだけのことはあります(後述) >>ぴーかんの青空を背景に湖面がキラキラ輝いていたら 脳裏に、クロード・モネの睡蓮シリーズが浮かんでいませんでしたか?<印象派 この一行を読んで、睡蓮池が浮かんだのです・・・・脳裏に >>諸行無常とはいえ、皆が悟れるわけじゃなし なんでこうも「ツボ」付き捲りなんでしょうか・・・・ >>その前に、「大河浪漫」を見分ける目を養わねば(^^;。 本当に自覚が無いのですか?(^^;; 昔から知っておりますが、こと「大河」に関しては、見方の違いはありましたが、核心部分は、一度たりとも外していないんです。(断言) 何でだろうか・・・・と考えたのですが、その謎を解く鍵はベルドリッチにあったのです・・・・(笑)(と、続く(^^;;) |
●Re^5: 至高の名画!『ジュリア』 お茶屋 01/08/19 15:08 大倉さん、こんにちは。 どのような映画が大河浪漫か、昔、大倉さんがおっしゃていたことを思い出したりして、なんとなくわかりますけど。 『ジュリア』が大河浪漫とは気づいてなかったもので、こんなことで二代目を襲名してよいものやらと思ったわけでして。 でも、大倉さんも『ジュリア』は、これまでの大河の流れと違うとおっしゃっていることだし、気がつかなくても、それほど襲名には影響ないのかな? 時制が上から下へ流れるのではなくて、遡ったりしているの?「実に5段階の回想シーンを自由自在に操り・・・・」ということは、行ったり来た利していたのですか? 思えば、人の一生を川にたとえると、最後は海に流れつくはずなのですが、『ジュリア』では灰色の湖畔ですからね〜。すごく渋い映画ですよね。 それに、ラストを思い出すと、自分も晩年になったような気になるところが、とんでもない影響力ですね。 まあ、いつ死ぬかわからないから、今が晩年かもしれませんけど(ひぇ〜)(笑)。 >何でだろうか・・・・と考えたのですが、 >その謎を解く鍵はベルドリッチにあった >のです・・・・(笑)(と、続く(^^;;) 謎を解く鍵がベルトルッチとは、これいかに?(笑) 私は確かにボロかすのように言われている『リトルブッダ』や『魅せられて』までも好きですが・・・・(^^;。 だから二代目の資格が十分なのでしょうか??? ベルトルッチの作品は、スケール感があって浪漫していて大河浪漫ですね〜。 で、『ジュリア』ですが、 >言われてみれば、小川の丸太橋を渡れなかったのです >よねぇ・・・・(納得) 流石、何度もご覧になっていらっしゃるから、すぐさまこの様なエピソードが書込めるのですね。 これでは太刀打ちできないと思い(笑)、今さっきTUTAYAにDVDを捜しに行ったのですが、『ジュリア』はありませんでした。(デレク・ジャーマン作品が3本もあったのには驚きました。借りる人いるのかな〜?) >>諸行無常とはいえ、皆が悟れるわけじゃなし >なんでこうも「ツボ」付き捲りなんでしょうか・・・・ え、だって、これ、大倉さんの書かれたことに触発されて書いたことですもん(^^;。 |
と大倉さんとお茶屋のやり取りはここまでなのですが、名作に感動したのは、うえの二人だけではありません。それを証明するガビーさんの書き込みが、とても嬉しかったです。 |
●懐かしき「ジュリア」 ガビー 01/08/21 21:24 「ジュリア」の話題で、掲示板が賑わっているのはうれしいかぎりです。僕も、この映画は2度観ているのですか、細部のほとんどは忘れてしまっていて、色々思い出さされます。フレレッド・ジンネマンと言えば、緊迫の「ジャッカルの日」やカメラの美しい「氷壁の女」をさしおいて、「ジュリア」がやはり決定打でしょう。 2回目に観たのは、土電ホールかテアトル土電が閉館する前に、ハーフナイトで女性向きの映画のフィルムマラソンをやって、まだ結婚する前でしたが、家内にどうしても「ジュリア」を観せたくて、夜の12時頃迎えに行き、2時頃送り届けてひんしゅくを買っていました。深夜だったので、相方はほとんど寝てしまっていたようですが。 当時は、ダシール・ハメットも好きだったので、ジェーソン・ロバーツの演じた、筆を折ってから(書かなくなってから)のハメットの演技は、イメージがすっかり固まってしまうほどの名演でした。 映画を観た後も、原作のリリアン・ヘルマンの「未完の女」を読みたくて、高知市民でもないのに、市民図書館にリクエストして購入してもらいました。結局、ダッシュ(と呼ばれるのもうれしい)ジュリアに関する章を拾い読みしたくらいでしたが、本はまだあるかもしれません。 ところで、「ぴあ」のCINEMA CLUBで見ると名前があるのですが、メリル・ストリープはあの映画のどんな役で出ていたのでしょうか? |
●Re: 懐かしき「ジュリア」 お茶屋 01/08/22 23:26 ガビーさん、いらっしゃいませ。 『ジュリア』いいですよね。 奥様との思い出があると、また、ひとしおですね。 土電の映画館が閉館する前に特集上映されていたとは知りませんでした。そういう意味でも感慨があることでしょう。 フレッド・ジンネマンは私もあげられた3本しか知らないのですが、『ジュリア』が一番好きです。『ジャッカルの日』もかなり好きなのですが。『氷壁の女』もランベール・ウィルソンが出ていたので結構好きです(笑)。 いずれも、じっくりとした(ジリジリした緊迫感で)「ジンネマン」という音感にぴったりの作品だと思っています。 >メリル・ストリープはあの映画のどんな役で出ていたのでしょうか? ジュリアに軍資金(?)を届に行くときに、バーだったか汽車の中だったかでフォローしてくれる女性ではなかったでしょうか???なぜかバーのカウンターのイメージがあるのですが、間違っていたらゴメンなさい。 |
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