|
|
|
|
|
|
|
1
オスカー・ワイルド 高知市 |
||||||
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
アイ・ラブ・ユー 高知市 |
8
アイ・ラブ・ユー 高知市 |
9
アイ・ラブ・ユー 高知市 |
10
|
11
|
12
I love ペッカー 高知市 |
13
|
14
ハイロー・カントリー 高知市 |
15
|
16
|
17
|
18
季節の中で 高知市 |
19
|
20
|
21
ナトゥ ジーンズ 高知市 |
22
とべない沈黙 高知市 |
23
とべない沈黙 窪川町 |
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
忘れられた人々 高知市 |
ビクトリア朝末期のイギリス、退廃的かつ唯美的な小説や洒脱な戯曲で一躍時の人ととなったオスカー・ワイルド。彼が同性愛裁判を経て失意の晩年に至るまでを描いた秀作です。2、3年前に東京で観ましたが、おもしろいです。なによりも、オスカー・ワイルドの人物造詣がすばらしい。美しいものの虜となりながら、そんな自分を客観視できる人物であり、美を最上のものとする自らの生き方を貫くため、キリスト教臭い性的抑圧に封じ込められた当時の人々と闘う革命家でもあります。また、なにより妻子を愛するよき家庭人である一面を描いたことによって、「幸福な王子」などの童話を書いた人でもあることが思い出され、本当にこういう人であったかもしれないと納得させられました。
オスカー・ワイルドを体現した素晴らしい俳優は、スティーブン・フライ。ワイルドの恋人ダグラス卿役のジュード・ロウを始め、脇役からエキストラまで、いたるところに美形青年が。眼福を保証します(^o^)。
入場料無料。ただし、美術館主催の特別展「リバティ・スタイル展」観覧券の半券が必要。
ろう者と聴者が共同で監督した世界で初めての作品という触れ込み。試写を観ましたが、涙あり笑いあり爽やかな感動を呼ぶエンターテイメントの王道を行っております。映像が美しいとか、カメラワークがすごいとか、そういう映画的表現はとぼしく、また、ツッコミどころ満載の欠点を抱えていても、作り手の真心を感じることの出来る作品は、それだけでエンターテイメントとして成り立ちますね。周囲の笑い声やすすり泣きを聴きながらそう思いました。
この映画の主題は、手話劇団に集う様々な人たちを描くことによって、手話が立派なコミュニケーションの手段であることをろう者にも聴者にも伝えることだと思います。そして、両者の(また、ろう者同士の)コミュニケーションを促すことを目的としているせいか、冒頭は啓発映画のような堅さがありました。しかし、静岡の茶畑の風景や個性的でのびのびとした登場人物の明るさに引き込まれたし、『風と共に去りぬ』やチャップリンへのオマージュなど作り手の映画愛が感じられるところもあり、映画ファンとしては愛すべき作品だと思いました。
『明日に向って撃て』でサンダンス役を演じたロバート・レッドフォードはなかなか気骨のある人で、若手映画作家の発掘育成に尽力しております。毎年催されるサンダンス映画祭は、新人監督の登竜門として有名になりました。
昨年の受賞作であるこの映画は、ヴェトナム出身のトニー・ブイ監督による、ヴェトナム戦争後、初のオール・ヴェトナム・ロケを敢行し、ヴェトナム人俳優がヴェトナム語で演じたアメリカ映画です。
予告編を見ると本当に美しい映像でして、この映像に浸るだけでも至福のときを過ごせそうです。ただし、お話は蓮売りの少女、シクロの運転手、心寂しい娼婦、娘を探す元米兵、ストリートキッズの人々がそれぞれの人生を生き抜く様を描いたものらしく、そこには本物の喜怒哀楽がありそうです。美しいだけに終わることはないと思われます。
元米兵にハーベイ・カイテル。彼は製作総指揮を兼ねており、レッドフォード同様若手作家には頼もしい俳優です。
ジーンズ
世界は2人のために 4月21日(金)
6:55 グリーンホール
主催:シネマLTG
ハリウッドってホントに金のなる木の植え替えがお好き。いけそうな外国映画をすぐリメイクして、アメリカ国内のみならず世界中に売っちゃうんです。けれども、インドはもう一つのハリウッドと言われるだけあってか、仲良く合作とあいなりました。
お話はマドラスに住む大金持のお嬢さんと、L.A.育ちの双子のエリート医学生との太平洋をまたにかけた波瀾万丈のラブストーリー。
世界の観光地を背景に歌って踊る予告編は、どういう必然性があるのか、解らないなりに楽しかったけれど、先に観た人たちの感想によると「これをインド映画と思わないでほしい」とのことです。インド映画の歌と踊りは、セリフの延長で歌詞やしぐさに情感が込めれれているけれど、この映画は歌のシーンに込められた「想い」というものがなく、ストーリーと歌に断絶があるそうなのです。これは、いささか残念な情報ですが、映画は自分の目で見て心で感じるもの。みなさんの感想は、いかがなものでしょうか?
1966年製作の映画で、加賀まりこが一人六役。タイトルだけでは何を意味しているのかわからないけれど、どうやら飛べないナガサキアゲハのことらしいです。このナガサキアゲハが、やはり飛翔することの出来ない日本各地の人々の悲劇を見届けます。飛翔できない人々はナガサキアゲハの化身かもしれないし、ナガサキアゲハに呪いをかけられたのかもしれない。
各地の人々の悲劇は、戦後11年、東京オリンピックから3年後という世相を反映しているような気もするのですが、果たしてどんな前衛映画なのでしょう?
お話をチラシより引用します。「メキシコシティのスラムに住む貧しい子供たちのボスだったハイボ(ロベルト・コボ)が、感化院から脱走して帰ってきた。まだ、あこぎなことに染まっていないペドロ(アルフォンソ・メヒーア)もまた、不良仲間と悪事を働くのだが・・・・。」というルイス・ブニュエル監督のメキシコ時代の作品。
この監督は1983年に亡くなっていますので、もう新作は観られません。けれども、絵画でダリが有名なように、映画でシュールリアリズム(超現実主義)の第一人者といえばブニュエルでしょう。『アンダルシアの犬』を観たときは衝撃でした。
『忘れられた人々』をまだ観ていない人は、せっかくの機会ですのでご覧になっておいた方がよいでしょう。
私は20年近く前に観ましたが、お話はあまり覚えておりません。しかし、超現実的な映像表現はしっかとこの目とこの肌に焼き付いております。(肌に焼き付いているというのは変な表現ですが、映像を目に浮かべると、見た時に感じた鳥肌もののゾクゾク感が蘇るのであります。)
子供たちが眠っているベッドのうえを、母親がふわりふわりとこちらに向って歩いて来ます。白いネグリジェの裾がスローモーションでひるがえります。彼女は肉の載ったお皿を両手のひらにのせて跳んでくるのです。そして、子どものベッドの下にはぐつぐつと煮える肉が・・・。これは母親に叱られた子どもが、飢えたまま眠ったときに見た夢だったと思いますが、怖いですね〜、恐ろしいですね〜。