鬼滅の刃 無限城編 第一章猗窩座再来

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「鬼滅の刃 猗窩座再来 花火」

橋田壽賀子脚本のドラマのように全て台詞で語ってくれるので、若干うるさい感じはあるものの、単細胞の私には非常に楽ちんでイイ!また、義理人情・家族愛をベースとしており浪花節調なのもイイ!更に、鬼の悲哀も実に泣ける。
実際、鬼は哀しい生き物だ。人間も同じで、鬼殺隊の面々も戦いのときは、どっちが鬼だかわからない形相だ。愛する人を殺された復讐であれ、同様の犠牲をこれ以上出さないためであれ、「必死」になるということは生き物の悲しさのように思う。(残りの(私の)人生、必死にならなくてよいように切にお願いします(-人-)。)

今回、まず胸が痛かったのは、身体が小さく力も弱いため鬼の首を切れない柱の存在だった。この人は尋常ではない努力をしているはずなのだ。他の人にはない能力を身につけてもいる。それでも、ある一点が及ばないため敗れてしまう。勉強でもスポーツでもプロの勝負事でも、そういう人は五万といるだろう。この柱のように命が掛かっているわけではないからいいようなものの、努力と気概の量に応じて敗れたときの心境は筆舌に尽くしがたいものがあるのだなあ。やっぱり、努力はしないに越したことはない。気概も考えものだ。この柱にけっこう同調して観たものだから身に堪えてしまった。

猗窩座の見た目、イイね!足腰の安定感、ドシンと強そう。猗窩座はヤングケアラーだった(ToT)。感心したのは花火。画面にも台詞にも花火の「は」の字も出てこないうちに、花火を感じさせる演出がところどころにあったのだ。「なんか花火みたいだなぁ」なんて思いながら観ていたら、ずばり花火がでてきてエピソードではなく作画で伏線を張っていたのだと気がついた。伏線というより猗窩座への思いやりのように感じた。

3時間弱の上映時間だけど、思ったとおり戦闘場面だけでなく回想場面があって助かった。動体視力が弱いので戦闘場面はついていけないが、歌舞伎の見得のようにカッコいい体勢のカットがあるので、それも助かる。キャラクターも話も漫画だからこそ、真剣な場面にも笑えるところがある。(無限城に底があるんで~!(驚))
(2025/09/03 TOHOシネマズ高知8)

消えた『国宝』(の感想)

数日前に『国宝』の感想をアップしていたのですが、どういうわけか跡形もなく消えてしまいました。もしかして、データベースのアップグレードしたことが、影響しているかも。もう一度、書く気力もないので、消えた国宝ってことで。

『国宝』の感想を毛筆で書いた画像 蓮の花

パソコンに画像が残っていたのでアップしました。

教皇選挙

『教皇選挙』の感想を毛筆で書いた画像

不自然なきまりごと

最後にローレンス(レイフ・ファインズ)が、亀を両手で持って水に返すのは何を意味しているのだろう?灰は灰に塵は塵に亀は池に?人は土に還り、生きている亀は水辺に。それが自然というものだから?

この映画を観に行く直前に占い師をしている友だちから、タロットカードからのメッセージだとして「不自然なきまりごとを設けて、自然に起こることを入ってこないようにしていませんか。地図に載っていないものの中へリラックスしていきましょう。すべてを上手くやろうとしなくて良いのです。」とLINEをもらった。ちんぷんかんぷんだったが、選ばれた新教皇をローレンスが認めたところで、「このことだったのかー!」と思った。タロットカードからのメッセージは、私へというよりローレンスへのメッセージとすれば大変しっくりくる。

女性は教皇(枢機卿)になれないため、スイスで女性の臓器を取り除きバチカンに入ろうとしたが翻意し、自然体でバチカンに入ったベニテス(カルロス・ディエス)。それを知りながらコンクラーベで選ばれたベニテスを教皇と認めるローレンス。それでこそ前教皇の一番弟子というものだ。これまでのカトリックの地図には載っていない世界へ踏み出したと思う。すべてが上手くいかなくても善き方向へ行くのではないか。保守派、改革派、おとし穴といろいろあったコンクラーベだが、大穴中の大穴にして理想のキリスト教徒らしいベニテスに未来を託した他の枢機卿たちの善意にも希望を感じる。創作物は社会をリードすることがあるので、そういう意味でもよい作品だと思う。

修道女を演じていたのはイザベラ・ロッセリーニだったのか。すごい存在感だった。
(2025/05/09 TOHOシネマズ高知2)

パディントン 消えた黄金郷の秘密

『パディントン 消えた黄金郷の秘密』の感想を毛筆で書いた画像

やっぱりおもしろい

最後の最後に前作の立役者ヒュー・グラントが登場(^o^)。愛されているなぁ。それとも出演作で『パディントン2』が最高傑作かもしれないと言っていたらしいので、顔出しをアピールしたのかも(^m^)。
アントニオ・バンデラスはお年を召された感じだけど、行けてるよ。←ひいき目?
オリヴィア・コールマンの化けっぷりに感服。英国俳優は、すごいなぁ。

バスター・キートンへのオマージュは予告編どおりあった。ごろごろ岩に追いかけられるのは『インディ・ジョーンズ』?でも、『インディ・ジョーンズ』も他の作品を引用していたのかも。
陸海空のアクションはいいなあ。電子メールじゃなくて手紙の遣り取りもグー。パディントンが怒った顔をするところも(^Q^)。お父さんが蜘蛛が苦手という伏線が効いていて爆笑だった。
(2025/05/10 TOHOシネマズ高知5)