ラ・ラ・ランド

なんか美しいものを見た。夢の工場ハリウッドを舞台に至福のひとときをありがとう。きっと、いろんな作品へのオマージュが込められているのだろうけど、そこらへんは町山さんの解説を聴こうっと(笑)。今はもう1回、ラ・ラ・ランドへ行きたいなーという気持ち。

ライアン・ゴスリングって、イマイチ魅力を感じないんだけれど、セブがジャズの店を持ちたいと夢を語るとき、めっちゃカッコイイと思った。夢に向かっている人って魅力的なんだなぁ。
デイミアン・チャゼル監督は『セッション』の監督でもあるとか。よっぽどのジャズ好きなのね。『セッション』の鬼教官(J・K・シモンズ)が、『ラ・ラ・ランド』ではクラブのオーナーで、セブにジャズは御法度と言うところが楽屋落ちみたいだった(笑)。

エマ・ストーンが綺麗な踊りで、もっと踊ってほしかったなぁ。
(2017/03/02 TOHOシネマズ高知7)

破門 ふたりのヤクビョーガミ

気楽に見れて、そこそこ面白く満足。セリフが可笑しくってよいわ~(^_^)。
マカオのカジノへ行ったり(本当?)、瀬戸大橋を渡ったり、結構、見せてくれた。
省略が利いた展開が小気味よかったけれど、二宮(横山裕)が最後に決意するまでのフラッシュバックがモタモタしていた。それと横山君、演技にキレがないねぇ(心配)。今回はぼーっとした役だから何とかなったけど、次はシャープな役をやって安心させてほしい。
桑原(佐々木蔵之介)と二宮のバディ・ムービーだけど、あんまりコンビのよさは感じられなかった。それを補うかのような素晴らしい脇役陣。橋爪功、橋本マナミ、國村準、北川景子、キムラ緑子など(他の俳優さんも)、とてもよくって楽しさ倍増。そして、蔵之介さん、歌がうまい!もう一つ、ニンゲン、あそこまで目を剥くことができるんだね!
(2017/03/02 TOHOシネマズ高知5)

山河ノスタルジア

中国の現在、過去、未来を登場人物とスクリーンサイズで表現していて、とてもわかりやすかった。現中国(チャオ・タオ)は、古い中国(リャン・チントン)よりもグローバル化の波に乗って行け行けドンドンの中国(チャン・イー)を選択した。古い中国は病みつかれて死んでしまった。現中国は行け行けドンドン中国とどこまで行くのかと思いきや、決別したのがミソだと思う。決別したからこそ、現中国は少しずつ変わりながらも決して変わらないものを持ち続けることができる。作り手は行け行けドンドンから手を切るべきだと思っているのだろう。あっちこちほじくり返して開発しても、餃子は不滅だとも言っている。そして、ここがあなたの故郷だから、いつでも帰っていいと言われた華僑(ドン・ズージェン)の人々は、どんな気持ちでこの映画を見終えるのだろうか。

私の思う保守って、この作品のような感じだ。若い頃着ていたセーターが似合わなくなったのだろう、飼い犬の胴掛けに仕立て直していたのが象徴的だ。伝統や制度をそのまんま次世代に受け継ぐというのではなく、生活様式などの変化にあわせて制度も少しずつ変更していく。自然の景観は人の手を入れても残していきたい。景観は大事だと思う。故郷に帰ってきた人が、「帰ってきた」と思えるくらいの景観は守りたい。

最初と最後の歌「Go West」は、ペットショップ・ボーイズっぽいと思ったんだけど自信なし。東西冷戦がおわり、西へ西へとどこまでも。iphonなどの便利なものを享受できる時代、西へ来たことを否定的には捉えていないけれども、もっとゆるやかでよいのでは(あるいは、どこまで西へ行くのか)という作り手の思いが、最後の「Go West」に込められているように思った。

スケールが大きく、映像での表現が徹底されていて、ジャ・ジャンクー監督は『罪の手ざわり』に続いて波に乗ってるね。
(2017/02/03 あたご劇場)

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

エイサ・バターフィールド君を見に行った。大満足(^_^)。
なんとテレンス・スタンプ、ジュディ・ディンチ、愛するサミュエル・L・ジャクソンも出演。エヴァ・グリーンもとてもよかった。
おしまいの方で時制があっちゃこっちゃするのが「???」で付いて行けなかったけど、ティム・バートングッズ(アイテム?)が充実していて面白かった。昔は『バットマン リターンズ』のペンギンマンのように異形の者の心の叫びが痛々しくも印象深かったが、ヘレナ・ボナム・カーターと結婚してからは幸せすぎて撮る映画もつまらなくなり、「ティム・バートンよ、さらば」と思ったこともあったけれど、今作は奇妙なこどもたちの幸せを願う気持ちが伝わってきて、いいパパをしているのだろうなと思えた。過去の奇妙な自分や現在の仲間はずれにされている子どもに対して、こんなに肯定感いっぱいの作品を作れるようになったのは幸せな結婚のおかげだ。作家は不幸じゃないとよい作品を作れないという考えは全面的に改めなくちゃ。
ペレグリンはハヤブサのことだそうな。ハヤブサというとカッコイイのにペレグリンはイマイチ。・・・・アルバトロスと言えばカッコイイのにアホウドリと言うから、これでおあいこ(?)。
(2017/02/03 TOHOシネマズ高知7)