ソロモンの偽証 前篇・事件

ひえ〜、ホラーだった。エンタメ作品であっても、現実的で〜〜。私たちが生きているこの今の世の中はホラーなんだと感じさせられた。これを見ていると子どもって本当に希望だと感じる。笑えるところもあってポイント高い。

監督:成島出
(2015/03/15 TOHOシネマズ高知5)

そこのみにて光輝く

沖にどんどん泳いで行って、不安になって振り返ると彼女も。浜辺をずんずん歩いて行って、泣きそうになりながら振り返ると彼も。二人だけれど二人だけではない愛の周辺。人を弱くも強くもするもの。振り向くといてくれるってことが強くする。音楽の使い方、カメラワーク 、編集。これぞ映画。

監督:呉美保
(2015/03/14 あたご劇場)

深い河

本当に生きるとは、どういうことか。戦場という極限状態を生き抜いた者、妻を亡くした者、何不自由のない生活の中で心に空洞を抱えた者。三者の心の旅を、宗教的な観点から描いている。成瀬(秋吉久美子)と大津(奥田瑛二)の遣り取りは、台詞が抽象的で難しかった。大津の言う、西洋とは異なる日本人らしいキリスト教があっていいというのは、原作者の遠藤周作の考えそのものかもしれないと思った。原作は面白いだろうなと思えるくらいにはよかったけれど、エピソードがつながってないような気がするというか、空回りしているみたいというか。でも、ロケーションが意欲的でよかった。また、秋吉久美子の演技か地かわからない演技が魅力的だった。

監督:熊井啓
(小夏の映画会 2015/03/14 龍馬の生まれたまち記念館)

ビック・アイズ

異形の孤独を同類の伴侶を得たことにより脱出し、ハニームーン的な映画の時期も卒業。そして、愛する我が子と分身である作品を奪われた状態の女性を描いたT・バートン。コミカルでさらりとした筆致に監督の余裕を感じさせられた。エイミー・アダムスとヴァルツさんもグー。
ヴァルツさんの演じた人のキャラクターが・・・・(^_^;。自分が描いたものではないのに貶されて激怒するとは、究極のオタクですな(笑)。
トータルするとティム・バートンは、作家としての自分とオタクとしての自分を描いたと言えるかも。

監督:ティム・バートン
(2015/03/07 TOHOシネマズ高知1)