真夏の牧野


8月に牧野植物園へ行ったのは初めてかもしれない。久々に写真を撮りまくった。

展示館のシアターでは、また新しいビデオができていて2本とも観賞。緑の髪の美青年が案内役の「マキノ博士の植物教室~1時間目 花と果実~」とドローンが大活躍の「高知自然紀行~“草木の精”を育んだ緑の風景~」を上映中だ。

企画展「植物はうごく」は、とても面白かった。岩谷雪子さんの植物を素材としたインスタレーションもよかったし、動画撮影のH監督のNGカット集も楽しかった。

植物スタンプラリーもやりたかったけど、またの機会に。
暑いので正門から展示館の往復だけだったけれど、お昼もレストランでいただいたので滞在時間5時間弱。
真夏の牧野もよかった。

高知県立牧野植物園
岩谷雪子
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ヒューケラ

2020

ヒューケラの花2018年に庭に植えたヒューケラは生育も悪く、花も咲かない。なんかモヤモヤしていたところ、園芸屋さんで可愛いヒューケラを発見。即、購入。底面給水の鉢に植え替えた。
一昨年のヒューケラは、植えたところがよろしくなかったのだと思う。日陰がよいと思ったのだが、暗すぎなんだろう。やっぱり植物は基本的に日光が好きなんだな。どうしよう。もう少し大きくなったら剪定して挿し木しようか。でも、なかなか大きくならないし。ヒューケラって葉っぱを楽しむものかもしれないけれど、やっぱり花が咲くと何倍も楽しいから。(2020/05/13)
なぜだか枯れてしまった。水のやり過ぎで根腐れだろうか。夏の暑さ負けだろうか。その頃から調子が悪くなり、伸びてきた雪の下のランナーが根を下ろしている。(2020/秋)


2018

4月に購入し、庭に植えた。(2018/05/04)

植物「君の名は」・・・・衝撃の名前


昨年は7月から10月までの間、庭仕事をする気が全く起こらず、廃屋の庭のようになっていた。誰かの庭を廃屋の庭風にする一番の立役者が、この可憐な花を咲かせるつる性の植物だ。その名を屁糞葛という。

「屁糞」というからには臭いが気になるところだが、名前ほど衝撃的な臭いではない。ただし、独特の臭いで定評のあるどくだみと比較すると、断然どくだみの方がイイ匂いだ。私は、どくだみをジャパニーズ・ハーブティとして蓬とブレンドし喫しているので耐性があるのかもしれないが、毅然とした匂いに感じられて好もしい。(名前だって広辞苑によると「毒を矯める・止める、の意」とある。)
対して屁糞葛の方は、臭っているのかいないのかわからないと思っていると、引き抜いたときなど曰く言い難い(若干酸味のあるような無いような)臭いがして、すぐに霧散するような感じで悪臭にしては根性がない。手にした草を嗅いでも臭うときと臭わないときがあると思うのだが、春は漏れなく臭うような気がする。どの季節、どんなときに臭うのか、もっと意識して屁糞葛と付き合ってみるか。

というのも、初めは庭の一部分に生息していたものが、昨年ほったらかしていたため、庭中にはびこってしまったのだ。長い闘いになると思い、先手を打って3月のまだ芽が出ていないうちに、枯れた蔓をバリバリバリと引き抜いていった。端を持って引っ張ると何メートルも先まで面白いように抜ける。塀際で何重にもなった蔓を引っ張るときは、「これはリース台にできるかも、いやそんな暇はない」と思いながらメリメリ。
4月になって、やっぱり多年草だったかと思いながら、そこかしこでヒョロリと飛び出た芽を片っ端から取っていく。根が浅いのがありがたかった。ただ、他の植物に絡まるだけでなく、地を這い生息域を広げて行っているので、十字拠点が無数にあるのが難点だった。

そして、5月。屁糞葛の作戦に嵌まっていたことに気がついた。飛び出た芽を引っ張って根こそぎ(連なっている蔓と点在している根もろとも)取れて面白がっていたのだったが、どこまで蔓がつながっているか辿ると思いのほか太い蔓となり、ガッシリとした十字拠点に行き着いた。当然、拠点も根こそぎ取ろうとしたが、素手では無理で道具を使った。根は途中で切れて20cm近くあった。屁糞葛もトカゲの尻尾切りをやっていたことに気づいた瞬間だ。植物も動物も人間も同じだと感慨深かった。

私が名付けるとしたら、屁糞葛は「縦横無尽」だ。この闘いは私の負けである。なぜなら、昨日、トカゲを見かけたし、もうすぐ足長蜂が早朝から働き始め、梅雨の間に庭はジャングルとなるからだ。