エイトレンジャー2

ムビチケまで買って性懲りもなく行ってきた。なんせ、ファンなもので。
本当にアホらしいけど面白かった。笑えた。やっぱり、ファンなもので(^_^;。

ダーククルセイド総統(東山紀之)がレッド(渋谷すばる)を利用するストーリーラインと、記者である西郷純(前田敦子)がエイトレンジャーのマネージャーとして潜入取材するストーリーラインが、八萬市で行方不明者が続出、実はポイ捨てのような微罪で隠密に逮捕され、強制労働させられていたというメインストーリーに絡む。また、八萬市の雇われヒーロー、エイトレンジャーがヒーローらしからぬ自称ヒーローで、自分たちが助けたいんだから助ける(レッドは仲間だから助ける)と開き直るのも、ヒーローものに名を借りた友情ものと言ってよろしく健全だ。

ピンクのゴミ収集車がパックンと人を食べるのが思い出しても可笑しい(^Q^)。
ファンじゃない人には、あまりおすすめできないなぁ(笑)。
(2014/08/07 TOHOシネマズ高知1)

スリンカチュ

こびとの住む街2
ツイッターでお気に入りのアート作品があったので検索したら、スリンカチュ(slinkachu)の作品だとわかった。スリンカチュは1979年生まれUK在住の男性で、左の画像のように写真集が翻訳されており、カタカナで検索してもヒットする。やっぴさんのブログ、カクレマショウの「スリンカチュ!」のページにどんなアーティストか簡潔に書かれていてとても参考になった。やっぴさんは写真家と書かれているけれど、本人は写真家でもミニチュア・アーティストでもないと言っており(?)、もっとストリート・アートをやっていきたいみたいだ。

その他の情報としては、こびとさんたちの制作は2006年から始めたそうな。電車のプラモデルを塗ったり削ったりしていたことが始まりで、こびとさんたちはストリートに置いて写真に収めて、そのまま残していくとのこと。公式サイトのバイオを読むと、色々と制作意図があるみたい。
小さい人プロジェクトの他にかたつむりプロジェクト(生きたかたつむりに無毒の絵の具でペイントし、ストリートにおいて写真を撮る)もやっていて、そのブログもある。
スリンカチュという不思議な名前の由来は。髪の毛がくねくね(スリンキー)なところからスリンキーと呼ばれていたので、友だちにわかるようにブログ名をスリンカチュにしたら自分までスリンカチュになったとのこと。

ネット上の画像を見ていると、繊細でユーモアがあって(ブラックなのもある)いじらしさのようなものも感じて、やっぴさんのおっしゃるように引きの絵を見たときの面白さも含めてすっかり気に入ってしまい、e-honのボタンをクリック。洋書だといくらか安いんだけど、キャプションのような短い英語でも「めんどくさ~」なので、お高い翻訳本の方を衝動買いだ。

The Little People Project←公式タンブラー
slinkachu←公式サイト
THE Q&A: SLINKACHU, ARTIST, MINIATURIST←インタビュー
Slinkachu: 20 Years of War Child exhibition←youtube、制作風景
‘This Photo Is Great’←「この写真がすごい2 70 photographs」(朝日出版社)に載ったときの本人のツイート。「初期のエッチな1枚!」

さかつうギャラリーのプライザー頁←ミニチュアって楽しい。
マン盆栽パラダイス←マン盆栽って面白そう~。

もう一人のお気に入り、スカイ・アートのトマ・ラマディエ(Thomas Lamadieu)。フランス人。検索してもフランス語の情報がよくわからなかった(残念)。
LAMADIEU THOMAS / ROOTS ART

いとしきエブリデイ

う~ん、やはりウィンターボトム作品は、いいなあ。ドラマチックな出来事はほとんどなくて(当人たちにとっては結構大変だろうけど)ささやかな喜怒哀楽が淡々と綴られていく。ただそれだけなのに、じわ~んと感動した。この感動は、音楽とか演出とか、そういうテクニックが充実しているということもあるのだけれど、やはり家族が揃うことの幸せをお裾分けしてもらったことが大きい。
夫が刑務所でお務めの5年間、カレン(シャーリー・ヘンダーソン)が4人の子どもを抱えてどれだけ大変だったか、イアン(ジョン・シム)が帰ってきてからの弾け具合(木登り~)で実感としてわかった。あの開放感。肩の荷が下りた感。肩車してもらってよかったねー。一家6人、林を抜けて海に出るラストシーン、素晴らしかった。
イアンの方も家族との面会が終わって房のベッドにふて寝する表情から、忸怩たる思いや自分自身への憤りのようなものを感じているのがうかがえたし、出所後、妻に浮気の告白をされ激怒したけれど、5年間堪え忍んで取り戻したものを再び手放すようなことにならなくてよかった。
子どもたちも愛くるしいままに、いつの間にか大きくなっていた。父のお務め期間が、むずかしいお年頃の手前だったのもよかったかも。仲のよい両親の元で育つのは子どもにとっての幸せだ。
田園風景、林や海の景色、室内の色んなものの色彩も美しかった。

EVERYDAY
監督:マイケル・ウィンターボトム
(シネマ・サンライズ 2014/07/30 高知県立美術館ホール)

GODZILLA ゴジラ

ははははははは(^Q^)。
話が支離滅裂でひどくつまらない。それにもかかわらず、込み上げてくる笑い。怪獣同士の戦いは、のこったのこったの大相撲。卵を焼かれたときの悲しそうな咆哮。「お前か~。よくもやったなー!」焼いた張本人を睨みつける怪獣のセリフが聞こえる(笑)。怪獣が怖くないってどうでしょう。流石に金門橋のゴジラはちょっと怖かったけど、このゴジラはどうしてもメタボに見えるんだよね~。

予告編で水爆実験はゴジラをやっつけるためのものと言われていてオリジナルとは真逆になっているけど、アメリカ映画だからやむなしと思っていた。本編を観て、日本に怪獣がいて指揮を執っているのがアメリカ人なのは、現実が主権在米なんだから「リアルじゃないのにリアル~」と妙に滑稽味を感じた。ハリウッドって凄いな。災害も瞬く間に娯楽作にしてしまう。東日本大震災後の初ゴジラがハリウッド製なのが残念だ。もし、心ある日本の映画人が作っていたら、もっと深みのある娯楽作品になっていたはずなのに。

GODZILLA
監督:ギャレス・エドワーズ/音楽:アレクサンドル・デスプラ
(2014/07/26 TOHOシネマズ高知3)