マリー・アントワネットに別れをつげて

う~ん、残念。画面が暗いし、せっぱつまったような音楽が常に鳴っていて、つい眠気を催してしまったのだ。でも、そうでなくても眠ったかも。本当にさっぱりわからなくてぇ(^_^;。
朗読係シドニー・ラボルド(レア・セドゥ)はマリー・アントワネット(ダイアン・クルーガー)を好きでたまらず、王妃の頼みを断れず、ガブリエル・ド・ポリニャック夫人(ヴィルジニー・ルドワイヤン)の身代わりになるというお話。シドニーにとっては苦しい片恋だ。心情的にMちっく。これをフランス革命という歴史的大事件を背景に、本当の宮殿内で撮影敢行というのが面白いのだろうか???それって、私の映画じゃんって気がするのに。歴史上は名も無き朗読係を主人公にしたことが面白いのかな。アントワネットがポリニャック夫人に「何も言わずに逃げて」と言うと王妃の期待に反して、ポリニャック夫人が本当に何も言わず逃げようとしたので王妃が切れたのが面白かった。

LES ADIEUX A LA REINE
監督:ブノワ・ジャコー
(高知県芸術祭特選映画鑑賞会 2013/11/04 県民文化ホール)

カルテット!人生のオペラハウス

監督はダスティン・ホフマンだったのか!ビーチャム・ハウスは秋深し。全体的にゆるい感じで、それが味わいになっていてなかなか良かった。いい台詞がたくさんあったし。「これを逃すと主役を張れるのは火葬場だけ」・・・・、いつか使ってみたい(笑)。
それにやはり音楽がよかった。「リゴレット」のCD、買おうかしら。ビーチャム・ハウスに住まいたいとは思わないけれど。多分、うるさい(笑)。

ジーン(マギー・スミス)/レジー(トム・コートネイ)/ウィルフ(ビリー・コノリー)/シシー(ポーリーン・コリンズ)

QUARTET
監督:ダスティン・ホフマン
(高知県芸術祭特選映画鑑賞会 2013/11/04 県民文化ホール)

2ガンズ

デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグの二人とも好きなので、それと、『嘆きのピエタ』のお口直しに~(^_^;。
話がごちゃごちゃしていて(おまけに寝たので)、よくわからない(^_^;。
お互い相手の正体がよくわからないバディ・ムービーというのが面白かった。もう、相手の正体はわかったので、シリーズ化はないね(笑)。

2 GUNS
監督:バルタザール・コルマウクル
(2013/11/03 TOHOシネマズ高知2)

嘆きのピエタ

う~みゅ、わかりやすいヤツ、イ・ガンド(イ・ジョンジン)。愛と憎しみは表裏一体。憎かった母(チョ・ミンス)が、なくてはならない人になる。そして、他人にも少しは優しくなれる。愛されたことがないと愛せないんだろうなぁ。もし、ガンドが愛したり愛されたりしたことがあったら、母の復讐はここまで成功しなかったかも。ほしくて堪らなかったものを与えて、また奪うという凄い復讐なんだけど、初めの殺伐としたガンドより血の通い出したガンドの方が幾分好きになれるので、あの結末は「めでたし、めでたし」とほっとしたような感じがした。延々と続く血の跡は、ガンドに血が通ってるぞーって感じで(^_^;。これはもしかして善い復讐なのではないだろうか。

母と名のった女性は、実は復讐のためそう名のっただけなんだけど、ガンドに憐憫の情がわくところが人間的でよかった。復讐の鬼となっていない。人としての余裕がある。相手をよく見ている。もちろん、実の母ともとれるし、そう取ると育てた子どもへの執着の方が断然大きいという事実が浮かび上がる面白さがあるけれど。

PIETA
監督:キム・ギドク
(2013/11/03 あたご劇場)