人類資金

金はこう使え!マネーを生きたお金にする話。しかも、それが先の戦争で亡くなった人たちの思いとつながっている。

音楽、カッコイイ。
荒くて詰めの甘い筋書きに説明的なセリフという脚本上の欠点を補ってあまりあるスケール感と志の高さと押し切りパワーに拍手。
真舟が謎の人物に招待されて昭和の匂いのするビルを訪れると、何ものかに襲われる。導かれるままにビルの地下に逃げ、地下道をたどると地下鉄につながっていて・・・・という冒頭の大冒険にワクワクした。ビルの床、地下道、地下鉄とうまくつなげたな~。
ロシア、なんとか共和国(架空?)、国連と世界を股にかけたロケーション。あの錆の出た大きな船、いいねぇ。

真舟(佐藤浩市)・・・M資金にこだわる動機が甘い。オーバーアクト。
M(香取慎吾)・・・こんだけイイ人になった理由が甘い。滑舌がーーー(^_^;。
セキ・ユーキッド(森山未來)・・・国連の本会議場で、すごーい。
高遠(観月ありさ)・・・あの回し蹴りは、ありさちゃん本人?カッコイイ。西島秀俊(『丘を越えて』)と森山未來(『フィッシュ・ストーリー』)と三人で『マワシゲリ兄弟』という映画はいかがでしょう。ありさちゃんは訳あって男装しているのです。
笹倉(仲代達矢)・・・Mの祖父かと思っていたら父ちゃんだった(^_^;。
遠藤(ユ・ジテ)・・・どこかで見た人。
マーカス(ヴィンセント・ギャロ)・・・マーカスがギャロとわかった瞬間(笑)。
金・・・労働の対価。所得税から公共の福祉に?
マネー・・・投機で得る差益。内部留保で死に金に?

監督:坂本順治
(2013/10/23 TOHOシネマズ高知5)

熊谷守一のカレンダー

斑猫
贈り物は別として、通常只で手に入るカレンダーをわざわざ買うのは無駄遣いという家訓があるため(?)、これまで仲間と買ったヴァル・キルマーのカレンダーを除いて買ったことはなかったんだけど、生涯2度目のカレンダーに手を出してしまいました。
あー、しあわせ~(^_^)。

本日は、そのカレンダーをスキャンして、デスクトップの背景に設定。windows7はデスクトップの背景をスライドにできるので、取り込んだ12枚がランダムに見れるのです。
あー、しあわせ~(^_^)。

猫は最も絵になる動物ですね。
熊谷守一という人を全く知らないのですが、カレンダーの帯には「『仙人』と呼ばれ、自由な精神に生きたクマガイモリカズ-猫、鳩、雨水等、身近な生命、風景を描いた代表作12点掲載!-」とあります。
そのうちネットで検索してみよー。

能書き

今、シャー・ルク・カーンを男優「玉手箱」に入れると、玉手箱が火事になってしまいそうー。もう少しほとぼりを冷まさないといけません。

「気分」という基準で選んだ男優さん方、見事に主演男優ばかり(^_^;。

ジョニー・デップは、もうずいぶん前から好きではなくなっていて、入れるべきか入れざるべきか悩んだあげく、追いかけていた時期はけっこう長かったような気がするので過去の思い出として入れました。
それほど好きではない(普通に好き)という点では、オダギリジョーなんかもそうなんだけど、『血と骨』の彼は本当の本当に素晴らしかった。あの輝くばかりの美貌と「この人、早死にする」と思わせる剃刀系の危うさを観るためなら、もう一回我慢して(?)『血と骨』を観てもいいと思うのです。
一見さん的な男優もいます。クリストファー・ランバートは『ハイランダー』という作品ゆえに玉手箱入りしたという感じです。

かなり好きで、これからも追いかけたいのに、これという作品がなくて困ったのが西島秀俊。いっぱい出演しているのにねー。しょうがないので、もう1回観てもいいと思える『帰郷』を入れました。一番、彼らしいキャラクターだし(笑)。
かねがね素晴らしい演技派と思っていたサミュエル・L・ジャクソンも是非入れたいと思っていたので、『ジャンゴ 繋がれざる者』があって本当によかったです。素晴らしいと思っていたくせに、作品が思い浮かばないという忘れっぽさでして(^_^;。

男優とともに選んだ作品は、もう一度観たいと思えるものに限りました。だから(またジョニー・デップを引き合いに出すけど)、つい一人芝居になってしまう彼の演技の悪いクセを最も活かせた『エド・ウッド』を入れたいのに入れていません。
こうして選んだ作品は、初めて出会ったときの作品が多いですが、ジョン・ローンは『ラスト・エンペラー』にしてしまいました。『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』が第一次接近遭遇の作品で、主役のミッキー・ロークを喰うような神々しさでしたのに。う~ん、差し替えましょうか、どうしましょう。だけど、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』をもう一度観たいと思わないものでしてね。

余談ですが『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』は、私に「芥子粒」を教えてくれた映画なんです。この映画を観るまで芥子粒がどんなものか知りませんでした。この映画を観てから、あんパンのうえに乗っかっているのは芥子粒であるとわかった次第です。いやー、映画って本当に勉強になりますね。

さて、今後、どんな男優が玉手箱入りするでしょう?高良健吾くんを入れたいなー。でも、作品がないなー。『フィッシュ・ストーリー』で入れちゃおうか。などと、ひじょーに楽しい男優選びです(^_^)。

愛について、ある土曜日の面会室

俳優がよいのか演出力があるのか、あっという間の2時間だった。それとフランス映画は色彩がきれいと改めて思った。
刑務所の面会室には、様々な人生が凝縮されているということなんだろうとけど、喜怒哀楽のうち、「怒」と「哀」しか描けてないような。・・・・え、もしかして、二組目は「楽」?なんか、ステファンってなさけない人で・・・(笑)。彼も女性運がよければ、うまく操縦してもらってイイ父ちゃんになれたんじゃないかと思うんだけど、女性運がよろしくないうえにアホじゃん(^_^;。身代わりで刑務所に入るって、やっぱり笑うところだったのかなぁ?1年で出所できる保証はないと思うけどなぁ。ピエールってそんなに信用できるの?ばれたら別の罪に問われるでしょうに。

ロールは若気の至りってヤツでしょう。先が思い遣られるなぁ。だけど、思いのままに生きられるってイイね。アントワンは暇人なのか、とてもいい人なのか、下心があるのか。とてもイイ暇人で下心ほどのものはないけれど、可愛い子ちゃんには弱いかも(笑)。

ゾラのパートは重かった。ただし、息子を殺した相手の姉であるセリーヌに対して、「あなたは悪くない」というところはホッとした。

一組目:ロール(ポーリン・エチエンヌ)/アレクサンドル(ヴァンサン・ロティエ)/アントワン(ジュリアン・リュカ)
二組目:ステファン(レダ・カテブ)/エルザ(ディナーラ・ドルカーロワ)/ピエール(マルク・バルベ)
三組目:ゾラ(ファリダ・ラウアジ)/セリーヌ(デルフィーヌ・シュイヨー)

QU’UN SEUL TIENNE ET LES AUTRES SUIVRONT
監督:レア・フェネール
(シネマ・サンライズ 2013/10/17 高知県立美術館ホール)