シャー・ルク・カーン祭り

あやうし、ユアン・マクレガー。世界一チャーミングな男優の座にシャールクが猛追しています。(判定員:お茶屋)
ここのところ毎夜シャールク祭りなんだけれども、シャールクにそれほど関心がない方にもおすすめできる動画に出会えたのでご紹介。いずれもyoutubeです。

Maula Mere le le Meri jaan by Rahman Ali, Music ka maha muqabla, HQ*
インドののど自慢番組だそうで、なかなか良い曲、素敵な歌声です。聴いているお客さんの表情もいいし、シャールクも魅力的です。この動画を知ったのは、SRKに生き方と英語を学ぶブログのMaula Mere Lele Meri Jaanというページで、訳詞と解説をしてくださっています。次に一部を引用しますが、シャールクがイスラム教徒と知ったうえで上記の動画を見ると胸に響くものがあります。

「イスラム教徒ではあってもインド国民として、他宗教とも協調しながら国家に忠実に生きてきたのに、こうして私をお見捨てになるのならば、どうぞ命をもお召しください」と国旗すなわちインド国家に対して歌っています。イスラム教徒には心に染みるというか突き刺さるような歌詞ですね。(yurakさんの「SRKに生き方と英語を学ぶ」ブログより)

このブログには「シャー・ルク・カーン物語まとめ」というカテゴリーがあって、シャールクのお父さん(ミール)の話から始まるので、英国から独立する際、インド(ヒンズー教徒が多数)とパキスタン(イスラム教徒が多数)に分裂し、ミールはインドに彼の兄弟はパキスタンにと別れてしまう事情なども語られていてシャールクを抜きにしても興味深い読み物になっています。(シャールクファンには、もちろん一押しのブログです。何てったって愛を感じますわ~。)

お次はディーピカーファンには見逃せない動画。
“Love Mera Hit Hit” Film Billu | Shahrukh Khan, Deepika Padukone
『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』でシャンティプリヤを演じたディーピカー・パードゥコーンとオームを演じたシャールクが共演した映画が他にもあったのですね!

アンコール!!

妻マリオン(ヴァネッサ・レッドグレープ)のために歌うことが、アーサー(テレンス・スタンプ)自身のためになるというお話で、息子ジェイムズ(クリストファー・エクルストン)との関係も改善されてめでたしめでたし。長年の夫婦の濃密だけれど疲れない(二人だけに相通じる)関係性や、合唱指導のエリザベス(ジェマ・アータートン)と年金ズの思い遣りはあるがプライベートに踏み込み過ぎないという適度な距離感が、この作品を滋味豊かにしていたと思う。

実質テレンス・スタンプが主演で、マリオンがアーサーに向けて歌った歌を聴く表情が、喜びと悲しみが入り交じって、もう何とも言えずよかった。アーサーが返歌として歌うその姿も、やはり歌は心だと思えるものだった。
おまけにテレンス・スタンプの若い頃の姿も拝める仕掛けがあって~(^o^)。

合唱の方は、高齢者とハードロックの取り合わせに観客へのご機嫌とりのようなものを感じないではなかったけれど、かしこまったモノばかりが音楽ではないということも作り手の言いたいことの一つのように思えたし、なかなか楽しかった。また、マリオンとアーサー夫婦の暮らす住み心地のよさそうな小さな家が魅力的だった。

SONG FOR MARION
監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
(2013/09/28 TOHOシネマズ高知2)

闇の帝王DON ベルリン強奪作戦

はあ~♥、シャー・ルク・カーンが~!
今回、踊りが一場面しかなくて、この話で2時間越えはさすがに長いと思ったけれど、シャールクが出ずっぱりなので嬉々として見てしまう(^o^)。
何を着てもどんな髪型も似合う~。均整のとれた体なので、肩の入れ方、重心のかけ方、キメキメポーズ、どうしたってカッコいいわ~♥。アクションは、どこまで自分で演じているんだろう、よく動くし、きれい。そして、DONというヤツは、笑っちゃうくらいキザ(笑)。DONの辞書に謙遜の文字は無し(笑)。
しかし、『タイガー 伝説のスパイ』でもそうだったけど、インド映画はバンバン人を殺すなぁ(^_^;。DONは彼を殺しにかかったヤツらを掃射したりなんだりの他、麻薬の密売、乱暴運転及び爆破等による器物損壊、詐欺、強盗に加えて国際警察ロマ(プリヤンカー・チョープラ)の心まで奪ってしまう、ほんまに悪いヤツ。悪いヤツほど頭がいいのは本当で、作戦も考えに考え抜かれている。最後に笑うのはDONだ、DONなもんだいってな感じで(笑)。

元ミス・ワールドのプリヤンカー・チョープラは、警察という堅いお仕事柄あまりくねってくれなかったのが残念。その分、おしまいのクレジットでくねってた。

DON 2
監督:ファルハーン・アクタル
(2013/09/28 あたご劇場)

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

インドへ行った人の土産話はもれなく面白い。その人たちはきっとインドに合ってたんだろう。とことん合わない人もいるらしく、そういう人は思い出したくも話したくもないのかもしれない。
この映画は外国人から見たインドという点では土産話っぽくもあるように思う。赤褐色のインド色。人口過密の喧噪の街。不可触民。子どもたちの路上クリケットは植民地のなごりを感じさせるものの、そうした旧来のエキゾチックなイメージばかりではなく、近代的で整然としたオフィスや親の決めた許嫁より本当に好きな人を選ぶ現代性も感じさせてくれる。表面的な感じはするものの、いろいろひっくるめた今のインドの様子が描かれているとしたものだろうか。

お話は、それぞれの理由で英国を旅立った老老男女がインドで活路を見いだすというもので、作り手は「残りの人生も捨てたもんじゃない(インドが新たな出発点)」という感じの作品にしたかったのだろうか。そんな感じにはなっていたと思うけど、変なインド人青年(デヴ・パテル)のホテル経営の夢や恋愛成就の話が若干うるさかった;;;。
というわけで、やはり大御所の方々の演技を楽しむがの一番だ。マギー・スミスなんか本当にあんな人種的偏見の持ち主に見えたし、トム・ウィルキンソンがジュディ・デンチにインドに来た目的を打ち明けるところなどドキドキしたし、ビル・ナイ様には「はぁと♥」だった。

  • やむを得ず余生をインドで・・・・ジーン(ペネロープ・ウィルトン)とダグラス(ビル・ナイ)の夫妻
  • やむを得ず手術をインドで・・・・ミュリエル(マギー・スミス)
  • 恋愛の総決算をインドで・・・・マッジ(セリア・イムリー)、ノーマン(ロナルド・ピックアップ)
  • 人生最大の気がかりをインドで・・・・グレアム(トム・ウィルキンソン)
  • 最初で最後の大冒険をインドで・・・・イヴリン(ジュディ・デンチ)

THE BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL
監督:ジョン・マッデン
(市民映画会 2013/09/19 かるぽーと)