ジョン・ポール、ホリヨークスに帰る

2008年9月にクレイグとダブリンへ旅立ったジョン・ポールが、別れて(捨てられて?)帰ってくる。4年経っているからねぇ。ジェームズによると別人になっているそうだ。おそらくクレイグに苦労させられて「大人」になったのでしょう(笑)。迎えるマクィーン家の母と姉妹の喧噪ぶりが想像できて楽しいわ~。12月18日の放送から登場するらしいので、動画のアップを期待してyoutubeを検索せねば。

インタビューによると「ホリヨークス」でとてもよい経験ができたし、撮影は自分が住んでいるリヴァプールだし、いつかカムバックするだろうと思っていたそうだ。当時のプロデューサー、ブライアン・カークウッドとも連絡を取り合っていたとのことで、どうやらカークウッドが「ホリヨークス」に復帰したこともカムバックの要因になっているような気がする。
公表されたときの反応からファンの期待の大きさは感じており、プレッシャーも大きいけれど失望させたくないのでベストを尽くしたいと、ごくあたりまえのことも言っていた。

デジタルスパイのインタビューは、ありがたいことにブロークンレッグ・ワークショップについても質問してくれて、ワークショップは最近リーズでも大成功だったこと、劇団は劇場での演技に焦点を当てているので、カメラを前にした演技については結構あちこちで需要があることなどを語っていた。

次のリンク先はデジタルスパイのインタビューで、新ジョン・ポールの写真付き(3枚も)。ジェームズのツイッターで見る本人の姿は、ひじょーにふやけているので、ジョン・ポールになれるのか若干心配だったけれど、2枚目のなんか見事にジョン・ポールだ。これは本当にスタッフのおかげだと思う。前から思ってたんだけど、「ホリヨークス」のスタイリストさんと照明さんには「綺麗にしてくれてありがとう!」と言いたい。
‘Hollyoaks’ James Sutton talks John Paul’s return – interview

007 スカイフォール

ちょー面白かった!
役者がいい。撮影がいい。ロケーションがいい。美術がいい。音楽もいい。お洋服もおっしゃれ~。
話は大きく出たのが小さくしぼんでいくけれど、そこを役者が補って余りある面白さ。悪役シルヴァ(ハビエル・バルデム)の存在感は圧倒的で、気持ち悪いしゾッとするほど怖かった。それに・・・『慰めの報酬』から思っていたことだけど、M(ジュディ・デンチ)といっしょにいるときのジェイムズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)が微妙に可愛いのがツボ!ツボツボツ・・・(エコー)。
クレイグ=ボンドになってからシリアスすぎると言われているらしいけど、今回は笑った(2、3回)!いやいや、ボンドが同僚イヴ(ナオミ・ハリス)やQ(ベン・ウィショー)と絡む場面を合わせると、もっと笑っていたかも。
お色気ねらいの007ファンは、ボンドガールの出番が少ないというかもしれないけれど、私はクレイグ=ボンドの色気で十分だしねぇ(^_^)。
そして、アクションも何がどう動いているか、ちゃんとわかった!そのうえ、手に汗握った!見事な50周年記念作だ。
(以下、ネタバレ全開です。)

メインタイトルが表示されるまでのあいだに、自動車、バイク、列車とアクション総ざらい。ボンドがショベルカーを操作するおまけ付きで、とことん乗り物を出す(笑)。もちろん、あとでお船も地下鉄もヘリコプターも出てくる。この地下鉄のど派手な出し方には、『ダイ・ハード4.0』でジョン・マクレーンをジェット機と格闘させた荒唐無稽さを彷彿させられて可笑しかった。

イスタンブールの空をバイクで飛んだと思ったら、上海の高層ビルディングではネオンを背景にシルエットでの格闘(モジリアニ絵画のおまけ付き。Qとの初対面はターナー絵画のおまけ付きだった!)。マカオの軍艦島の廃墟までが美しく、目のご馳走を「どうぞどうぞ」という感じで巨像が倒れている。秋色から冬枯れのスコットランドへと北上し、たどり着いたJBのかつての実家の門柱には堂々たる鹿(?)のオブジェが立っておわす。果ては、夜、後ろではお城がぼうぼう燃えている、炎の明かりが届かなくなった前方、闇のむこうに懐中電灯の白い小さな光が動いている。美しい~!
目のご馳走は最後まで。ビッグベンをこんな風に眺められるのかと新鮮だった。

お話は、Mに切って捨てられた部下シルヴァとボンドが、片や恨みはらさでかとMの命を狙い、片や守ろうとする。きゃー、Mをめぐってシルヴァとボンドの三角関係よ~(^o^)と本筋でも十分楽しんだが、裏筋として英国に諜報部(映画界に007シリーズ)は必要かというのがあって、これもマロリー(レイフ・ファインズ)がMに引退を迫ったり、Mが聴聞会に引っぱり出されたりして面白かった。冷戦後に諜報機関は必要なのか、情報公開もできないような古い組織はいらんのじゃないの?というわけだ。

脇筋としては、セヴリン(ベレニス・マーロウ)にボンドが「隠してもおびえている女はすぐわかる」と言ったとき、亡くなった恋人ヴェスパー(エヴァ・グリーン)のことを思い出しているのがわかったのがよかった。だって、セヴリンたら、ヴェスパーそっくりのメイクなんだもん(笑)。
また、ボンドってスコットランド人だったのかー!とか、キンケイド(アルバート・フィニー)がお屋敷の番人で、けっこうイイとこのぼんぼんだったのが没落したのねとか、どうして孤児になったんだろうとか、心理テストで故郷(スカイフォール)につまずくとは、よっぽどのことがあったのだろうとか、いろいろ面白かった。『カジノ・ロワイアル』では孤児らしいということがわかっただけだったけど、少しずつ彼の過去が明らかになっていくのかもしれない。今後もますます楽しみだ。

SKYFALL
監督:サム・メンデス
(2012/12/01 TOHOシネマズ高知6 字幕版)

007 スカイフォール(2回目)の感想

Bruiserのマーティン・フリーマン

BBC「シャーロック」でジョン・ワトソンを演じているマーティン・フリーマンの楽しい動画を見つけた。BBC choiceというチャンネルで2000年2月28日から3月15日まで放送されていたコント番組「Bruiser」(エピソード6まであるらしい)をyoutubeのアップ主が編集したもので、とにかくマーティンが可愛い。あまりに可愛いので、youtubeへのリンクが切れたときのためにスクリーンキャプスを取らせてもらったけれど、ぜひ、動いているマーティンを見てほしい。

Bruiser – Lady Charmerより(2分13秒)
こちらは女性にモテそう(^_^)。

Bruiser – “I AM NOT A – !!”より(2分18秒)
あんまりモテなさそう(^_^;。

 

ジョン・ワトソンを演じるについては、うえのような可愛さを抑えて、軍人らしさや剛胆な冒険野郎っぽさを出しているけれど、隠しきれない可愛さがところどころ表れるのが魅力だ。マーティンのジョン・ワトソンを観ていると、若き日のビルボ・バギンズを演じるのはこの人で大正解、マーティンを置いて他にはいないと思う。
ホビットは、飲み食い楽しいことが大好きな平和な種族で、生きることに常に前向きなうえに本物の勇気を持っている(ドワーフの勇気とちょっと違う感じ)。「指輪物語」には色んな種族が登場し、私は最初ホビットは、食い気ばかりでちょこちょこだらだらウルサイな~と思っていたけれど、読み終わる頃にはすっかり好きになっていて、映画で最後にアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)がフロド(イライジャ・ウッド)たち4人に跪いたとき、その気持ちわかるーと思ったものだった。
『ホビット 思いがけない物語』の予告編でもガンダルフ(イアン・マッケラン)がビルボを旅の仲間にしたかったのは、くじけそうになったときのためみたいなことを言ってたし。ああ、マーティン・フリーマンのビルボ・バギンズが楽しみでたまらない!

踊る人形

遅かりし、ホームズ。依頼人、死す。
ガックリきたホームズの姿を数行分拝める。
それと、英語ではアルファベットの中でもっともよく使われるのがEというのをこの短編で知った。というのは割とどうでもよくて、私がこの短編を好きなのは別に理由がある。

踊る人形は、シカゴのギャングが通信に使っていた暗号なんだけれど、その暗号文が私の元にも届いたのだ。今から36,7年前の話だ。その頃私は中学生~(笑)。ホームズ好きの友だちからホームズ好きのワタクシへ。もちろん、私は嬉々として新潮文庫を片手に暗号を解いた。残念ながら内容を忘れてしまったが、踊る人形とアルファベットの対照表を作って暗号文を作ったこと、ローマ字で暗号文を作るにしても五十音全てが使えるほど踊る人形がそろってないので苦労したこと、友だちから聞いたそんな話は覚えている。

ホームズ好きの常として(?)私もMr.スポック(レナード・ニモイ)が好きで、中指と薬指の間を開け他の指をそろえるバルカン星人のあいさつ(バルカン・サリュート)が出来るように練習したくらいだ。(実は片眉を上げるのも練習した。)先の友だちはDr.マッコイ(デフォレスト・ケリー)が好きだったので、彼女がホームズ好きというのは私の思い込みだったのかもしれない。確かトニー・カーチスも好きだと言っていたように記憶しているが、私の中ではDr.マッコイとトニー・カーチスは似ているので、好みに一貫性があると思っていた。
そんなわけで、「踊る人形」というと、その頃のことが芋づる式に思い出される。