三歩を旬くんが???と思っていたけど、予告編で行けるかもと確信のようなものを得て、観てみたら行けた。
お話のご都合主義もディテールの嘘臭さも演出のいまいち加減も、ハートがあれば帳消し。それどころか差し引きプラス。「生きている限り生き抜く」というハートが伝わってきて感動した。それもこれも旬くんのおかげだ。
島崎三歩(小栗旬)
椎名久美(長澤まさみ)
監督:片山修
(2011/05/08 TOHOシネマズ高知7)
トゥルー・グリット
わはははは!笑った~!
美しいシーン。涙が出た~。
思いもよらぬ筋書きがいい。
魅力的で可笑しい登場人物がいい。
音楽、泣かせる。
映画している。
『ミラーズ・クロッシング』のコーエン兄弟が帰ってきたという感じだ。
[追記]
『ミラーズ・クロッシング』で森の中を帽子が風に舞っていくシーン。あのワンシーンがあるだけで「よかった~」と思い出すことしばしばだった(特に『ファーゴ』以降)。今後、コーエン兄弟と言えば、コグバーン(ジェフ・ブリッジス)がマティ(ヘイリー・スタインフェルド)を抱えて馬を駆るシーンを思い出すだろうなぁ。
背景に輝く星。コグバーンの真面目な顔。熱で紅潮したマティ。汗だらけの馬。長い距離。これだけでも美しく泣かせるのに、音楽(うるる~)。映画という夢の中で、またもう一つの夢を見ているようだった。
時を経て、マティがウエスタンショーへ赴いたが一足遅く、コグバーンは亡くなったと聞いて、そばにいたショーのおじさんに「ぼけなす!」と八つ当たりしたのには目が点になった(笑)。おいそれとは泣かん子や!そう思いながらも、身寄りのないコグバーンが会いたいと言っていたのに(マティも会いたかったのに)会えずじまいだったことや、老いては保安官をリタイアし身すぎ世過ぎのためにショーに出てたんだろうなとか、時の流れと人の思いが心にしみてきて何とも味わい深かった。
ラビーフ(マット・デイモン)
チェイニー(ジョシュ・ブローリン)
ラッキー・ネッド・ペッパー(バリー・ペッパー)
TRUE GRIT 監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
(2011/05/07 TOHOシネマズ高知1)
ザ・ファイター
なぜか昔からマーク・ウォルバーグが好きで、『ラブリー・ボーン』でも「やっぱり、いいなぁ。もう、父親役が来る年なのねぇ。」と思って観ていたけれど、今度もとてもイイ!
仲のいい一族は排他的というのは、これ本当。しかし、この一家には笑わせてもらった。喜劇、喜劇。家族の話はやっぱり面白い。
最後の試合のシーンは最高に盛り上がった。
ミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)・・・・試合に負けて好きな女性に電話できない。そういうところがイイ!
ディッキー・エクランド(クリスチャン・ベイル)・・・・哀しくて可笑しい人物。
シャーリーン・フレミング(エイミー・アダムス)・・・・ミッキーの姉妹とつかみ合い。ミッキー一族と渡り合う姿にど根性愛を観た!大好き。
アリス・ウォード(メリッサ・レオ)・・・・天皇。
ジョージ・ウォード(ジャック・マクギー)・・・・好き好き(^o^)。シャーリーンを息子に薦め、妻と継子を試合から外す。いいお父ちゃんやー!アリス母ちゃんに踏まれても蹴られても耐える!両手を合わせ拝みたくなるような、素晴らしい人物。
THE FIGHTER 監督:デヴィッド・O・ラッセル
(2011/05/07 TOHOシネマズ高知1)
八日目の蝉
よかった。泣いた。
幼少期の記憶は斯くも重要なのだ。そして、幼少期というのは母親の存在が全てなのだ。八日目の蝉も考えよう。一匹だけ生き残って寂しいか、一日余分に世界を見れてラッキーか。ネガティブ・シンキングからポジティブ・シンキングへ。その考え方(生き方)の土台になるのが子ども時代ということか。
「不思議だ。わたし、もうこの子のことが好きだ。」という台詞と恵理菜の表情が素晴らしい。彼女の子ども、そのまた子どもと、ずーっと遠くまで光に満ちた世界が見えるようだ。
子どもの頃の恵理菜が泣きながら下ってくる坂道や、エンゼルハウスの階段なども印象に残った。作り手は、絵作りにもこだわっていたんじゃないかな。
秋山恵理菜=薫(井上真央)
野々宮希和子(永作博美)
安藤千草(小池栄子)
秋山恵津子(森口瑤子)
秋山丈博(田中哲司)
監督:成島出
(2011/05/04 TOHOシネマズ高知3)