カキフライが無いなら来なかった

面白かった。いろんな楽しみ方があると思うけど、私は他の人がどんなイメージを持ったかたずねて楽しんだ。以下は、12歳の小学生から70歳代の大人まで3~8人にたずねた結果だ。
タイトルのカキフライが無いなら来なかったは、ほとんどの人がどこかの食べ物屋さんで期待したカキフライが品切れという場面が思い浮かんだようだ。
中には、予告したうえで実家に帰ったので、好物であるカキフライを作ってくれているものと思っていたところ、作ってくれてなかったという場面が浮かんだという人がいた。
フタをしめない主義なのか
ビン、タッパ、鍋など台所用品のフタを思い浮かべる人が多かった。
トイレのフタと言う人が二人いた(どちらも男性)。そのうち一人は、公衆便所に入ったところ、前に使った人がフタをしめていない。何か文句の一つも言いたいが、既にその人物はいない。そこで便器に向かってつぶやいた一言。と、具体的に答えてくれた。
フタをしめない人に向かって言った一言を思った人の方が多いが、自分のことを言われていると思った人も二人いた。
また、風呂の蓋を思い浮かべた人もいた。風呂とは本来、蓋など閉めず、風呂場に蒸気を充満させて使うものであるはずだし、出来るものならそうしたいが、家庭用の風呂など蓋をしないと不経済である。「主義」とはニュアンスが違うが、この句を聞いて風呂のあるべき姿が思い浮かんだとのことだった。
地面で回って回って止まって死ぬ
この句は何が死ぬのか、思い浮かんだ生き物を答える人が多かった(当然そうなると思う)。最後の「死ぬ」を聞くまでは、独楽を思い浮かべたという人が2、3人いた。そのうち一人は「死ぬ」までを聞いても、やはり独楽とのことだった。
思い浮かばないという人や首を切られたニワトリという人もいたが、だいたいは蟻、虫という答えだった。
私自身は、どうして「人間」という人がいないのだろうと不思議だった(『灰とダイアモンド』と黒澤監督のどの作品だったか三船敏郎扮する人物が地面をのたうち回る場面を思い浮かべていた)が、最後に「人間」と答えてくれた人がいてホッとした。
実はこの句は「地面で回って回って止まって蝉が死ぬ」というものだ。「蝉が」を除いた方が想像の余地があり、より文学的だと思う。
第二弾「まさかジープで来るとは」が既に発行されていることをCRYさんに教えてもらったので、本は読んでないが、それも聞いてみた。
まさかジープで来るとは
思い浮かばないという人一人。
合コンで知り合ったワンレン・ボディコン・ハイヒールの女性と休日に待ち合わせたところジープで来たと言う人一人。
マッカーサーと言う人一人。マッカーサーは飛行機で来たはずなのにジープと聞くと進駐軍と共に彼が思い浮かぶとのことだった。
「カキフライが無いなら来なかった」にもどって、この本(句集?)の中からいくつか抜き書き。
あなたはどんな場面が思い浮かびますか?
ホクロの位置は変わってなかった
御食事処しかない
大家を睨み返した
どれも全巻ないあなたの家で
無頓着自由人風のナルシスト

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

面白かった!
ミカエルをはじめ、警備会社の上司や若い外科医など、リスベットに好意を持って接してくれる人がいるのがとても嬉しい(それで狂卓の騎士なのだろうか)。あ、そうそう3では登場しなかったけれど、前の後見人も!リスベットが前の後見人を訪ねたシーン、温かかったな~。同じく2の登場人物であるリスベットの恋人(?)も泣かせる。彼女が誕生日のプレゼントと言ってくれたシガレットケースで生き埋めから生還するのもよかった。リスベット、みんなに好かれているじゃん。世の中、父ちゃんみたいな人ばかりじゃないよ。3の看守の姉さんもやさしかったし。
それにしても日本でも150cmは小柄な方だけど、巨人の国スウェーデンではビックリな小ささなんだろうなぁ。
ジョディ・フォスターは大人になって歩き方が変わってしまったけど、リスベットの外股歩きよ、永遠に!
三作で終わるのはもったいないキャラクターだった。
(あたご劇場 2011/02/27)

英国王のスピーチ

『ラストエンペラー』で溥儀(ジョン・ローン)を可哀想に思った私は、これほど庶民を不幸にしていいなら私にも総理大臣ができると自信を持たせてくれた元首相小泉何某や現首相にも、同情できる不幸があれば涙するのではないかと危惧していたところ、英国王の言語障害とその原因には一滴の涙も出なかったので、小泉何某に同情することはないかもしれないと若干気が楽になった。
ジョージ6世(コリン・ファース)のユーモアのあるセリフには笑わせてもらった。また、言語障害克服訓練が面白かった。それにくらべて、公式のスピーチの内容はつまらない(としたものだ)。特に映画の最後のスピーチは内容が内容だけに、いかに上手く話せても「よかったね」と感じなかった。ジョージ6世にとってよかったのであって、国民のためにはよいことでもなんでもないと思ってしまった。最初のスピーチが最もスリリングで痛ましくて、ヨーク公には気の毒だけれど映画としてはよかったと思う。
俳優を目指していたライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)が、戦争神経症で言語障害になった人たちをサポートするうち専門家になっていったというのが、非常に印象に残った。
『ヒアアフター』で見かけたデレク・ジャコビが大司教役で出ていて、「また、出たー!」と(^_^;。実はこの人の顔がちょっと怖くて苦手。
灰緑色がきれいだった。
(TOHOシネマズ高知6 2011/02/27)

ツイート初め

ソープ・オペラを卒業し、舞台の仕事探しをするという情報に喜んだものの、ここのところ「エマデイル」の出番はまったくないし、このうえ、しばらく(何年も?)ジェームズを見れなくなるのかと、早くも飢えていたところ、なんとー!!!あれほど怖がっていたツイートを始めている!
James Sutton Fans on Twitterでいち早く情報は得ていたけれど、「本人かな?」と思いつつ読む時間もなくて、今日やっと読めた。
ツイート初めの2月21日まで遡って、フォロワーとの遣り取りも読んだ。どうして英語なんだー(ToT)。4、5時間かかったと思う。あまりに面白く、熱中して、予約していた歯医者に行くのをすっかり忘れるほどだった。(すんでの所で間に合った。)
始めたばかりのときは、混乱している、マニュアルはどこだ、ぼくに話しかけているの?誰が誰に話しているのかわからない、もしかして自分に話しているのか?みたいなことを言って、Fans onのエマさんにどうすればいいか教えてもらっている(笑)。
そのエマさんの「本当に運転免許持ってないのですか?」という問いに“no. some people were born to drive. others were born to be driven… (read. cant be arsed)”と格言めいた答え。
すこし慣れると、「(ツイッターで)早晩トラブルになりそう~」と何度も小心者のつぶやきを発し、「そのとおりよ」と昔習った演劇コーチに突っ込まれ、「いつから見てるの?」「最初からよ」と更に突っ込まれ(笑)。
エマさんは、同じくジェームズファンのリッツィ(リジー?)さんと仲良しで、「私たちこれからお行儀よくしなくちゃ」「でも、無理」「そうね、どうせ彼は見てないだろうし」と話しているところへ“i bloody can see…. :o)”(超見てるよ)。
う~ん、なかなかイメージどおりのジェームズだ(笑)。最もイメージどおりなところは・・・・、
“lunchtime drinking + shouting at footballers = massive headache.”や
“i finally got over my hangover so im celebrating with a beer. Go me…”。
そりゃ、太るよね~。「太る」をネタ(自虐ネタ?)にしたツイートもあり、イギリス人や~。
だけど、悲しいかな上記は私の妄想の域を出ない。なぜなら、私は“It’s all over with me.”(万事休すだ。)を「一山越えた」と訳した誤訳名人だから。[E:coldsweats01]
James Sutton on Twitter
28歳、俳優。熱狂的リバプールFCファン。ときどき詩人。パートタイム・ミュージシャン。一生阿呆。