X-MEN:アポカリプス

楽しかった~(^o^)!
「ファースト・ゼネレーション」「フューチャー&パスト」と次第に面白さがパワーダウンしていっているのは、ミュータントの葛藤を描くパーセンテージが減少しているからでしょう。世界征服を企むミュータント(完全に悪役)に魅力がないしねぇ。まあ、「いらんもんばっかり増やしやがって」という言い分はわかる、昔の人だから(笑)。いらないものの筆頭にとある兵器を廃棄するのは、作り手が平和愛好家だからかな?
登場するミュータントがなんか既視感があるなぁと思っていたら、そうか、若返りシリーズは年寄りシリーズにつながるからか!と気づいたりして(笑)。若教授(ジェームズ・マカヴォイ)の頭髪問題の謎も解けたし(笑)。若マグニート(マイケル・ファスベンダー)、もっとテキパキ(全部)ぶっつぶせよーと思うけれど、その音楽好っきーだし(笑)。
各人が能力を発揮するごとに、最強のミュータントが私の中で更新されていったけれど、結局、仲間で力を合わせることが最強なんだと大満足の結論で、めでたしめでたし。
そうそう、ナイトクローラーがめっちゃ可愛かったので、素顔を確かめたくなって検索したらコディ・スミット=マクフィー君という『モールス』の男の子だった!ヴィゴ・モーテンセンの『ザ・ロード』にも出演しているそうで、これは年寄りシリーズといっしょにレンタル候補に入れねば。
(2016/08/13 TOHOシネマズ高知2)

さざなみ

ケイト(シャーロット・ランプリング)が可哀想でならなかった。45年目の結婚記念日にジェフ(トム・コートネイ)がスピーチしたことは本心だと思う。本当にケイトと結婚してよかったと思っているだろうし、これから改めて(というのは互いに高齢の域に達しているので若い時のようにはいかないため)二人仲良く暮らして行きたいと思っているだろう。だけど、その思いはケイトには伝わらなかった。

劣等感は物事の見方感じ方を悪い方へねじ曲げてしまうので、優越感よりタチがわるいと思う。例えば、相手は本心から「睫毛が長くて素敵」と誉めたとしても、誉められた人が常々「私は天然パーマで、睫毛までカールして、本当にイヤ。ストレートヘアの人がうらやましい。」と思っていたとしたら、睫毛への賛辞は素直には受けとめられない。
ケイトがジェフのスピーチを「嘘」としか思えないのは、子どもを授からなかったことが負い目として深く心に刻まれているからだと思う。もし、二人の間に子どもがいたとしたら、「カチャと結婚するつもりだったのかぁ。そりゃそうだよね、出来ちゃったんだから。」ともっと鷹揚に構えられたのではないだろうか。

ジェフはカチャが身ごもったまま遭難したことをケイトには伝えなかった。それはジェフのケイトに対する思い遣りだと思う。「それ、愛情だから!」とケイトに言ってやりたかった。でも、ケイトの負い目は「カチャが運命の人で、夫は今もその人を想っているのだ」とバイヤスを掛けてしまう。

夫の感じ方、妻の感じ方という男女の感じ方の差異が描かれていたけれど、それよりもあの曲だ。1週間前ケイトがるんるん気分でハミングしていた曲は、45年前の結婚式のダンス曲だった。結婚記念日の祝宴で踊る二人。夫の腕を振り払った硬い表情のケイト。彼女独りの心の問題にただ涙するのみだった。

やわらかい緑色の綺麗な作品。
(2016/08/06 あたご劇場)

シン・ゴジラ

ゴジラの機能が日本仕様や~(笑)。
進化するし、ハリネズミみたいに放射線で戦闘機を打ち落とすし、火を噴くだけじゃない「技あり」は日本のお家芸でしょう。
ゴジラの倒し方も技ありで、無人新幹線やら在来線ズキューン(笑)。ビルヂジング、バッタン。私には油圧ショベルやクレーンが恐竜みたいでカッコよく見えるんだけど、それにちょっと似ている働く車が注入!(←何を?)
それとモニュメントとして残すところがいいなぁ。広島の原爆ドームみたいに浦上天主堂も残せばよかったと思うし、東日本大震災も遺構として何か残しておくと、後世に津波の恐ろしさが伝わりやすいと思う。
あと、オタク?変わり者?異端者?なんか、力を合わせて知恵を絞って一所懸命のポジティブ力発揮。楽観的でよかった。

いっしょに見た母は、「全然、面白くなかった。『ズートピア』の方がまだマシ。」とのこと。ゴジラは怖かったかと問うと「最初のゴジラは可愛かった。あとはオモチャやった。」とのことだった。
(2016/08/07 TOHOシネマズ高知6)

ターザン:REBORN

なるほどぉ。ターザンってこういうお話だったのか。ゴリラに育てられたことさえ知らなかった。
サミュエル・L・ジャクソンが出ていて嬉しい。化けるよねー。
クリストフ・ヴァルツが悪者~(笑)。必殺ロザリオ(^_^;。
アレキサンダー・スカルスガルド、鍛えたね!ラブシーンまであってサービス満点。
貴族ジョン・クレイトンとしての顔にターザンだった頃の古傷がいくつもあったのがよかった。
ゴリラは服従の姿勢を見せると殺すまでのことはしないが(でも、あんなに噛まれたら普通の人間は死ぬと思う)、人間同士はよく殺し合いをするのが印象的。
CGふんだん、全編アクションシーンで退屈する暇はなかった。
(2016/08/06 TOHOシネマズ高知8)