月桂樹


本屋さんで偶然手にした「育てておいしい まいにちハーブ」を見てから月桂樹がほしくて堪らなくなり、9月から3ヶ所くらいのホームセンターにときどき寄っていた。いや、苗がないわけではなく、あったがどうやら春の売れ残りらしく、もれなくすす病になっていたので手を出せなかったのだ。オリーブもおそらく売れ残りだと思うが、そちらは病気はなく元気そのもの。でも、オリーブなんかには目もくれないのだ。10月になると秋植え用にオリーブがどっと出た。それなのに月桂樹は不人気なのだろう、まったく出ない。やはり出回るのは春先かしらと待ち遠しく思っていたのだった。そうしたら風がびゅーびゅー吹く文化の日、何か花でも買うかと寄ってみたらあったあった!一鉢、艶々と生きのいい三尺を超すものが。植え替えるまで部屋に置いていたのだが、その濃い緑の美しいこと。部屋に入るとハッとした。その日から葉っぱを一枚摘んで、ときどき香を聞いては陶酔している。

そして、昨日植え替えた。手頃な鉢がなかったので、友だちからもらったデモルフォセカを鉢から引っこ抜き地植えにした。これはデモルフォセカにとってもいいことなのだ。なにせその鉢で瀕死の状態だったのだから。6号鉢で根がまわっていた月桂樹は、8号鉢で伸び伸びしている(はずだ)。ゆくゆくはピクルスやリースに使われるはずだし、『シザーハンズ』のようにトピアリーに仕立てられたり、挿し木で増やされ、1号が倒れたときのためなどに役だつだろう。今すぐにだって葉っぱ一枚でハーブティになるのだ。もしかしたら、結局は何もしないかもしれない。カイガラムシとすす病との格闘に終わるかもしれない。それでも何かしらわくわくと楽しい未来が待っていそうな気にさせるのが植物というものだ。

  • ポインセチア、3カ年計画。11月に入ってポインセチアも買っていた。今年はそのまま楽しむ。来年は短日処理をせず、どんなになるか見てみる。再来年は短日処理をしてみる。
  • 今日は水苔にヒアシンスを3球植えた。靴みがきの箱のとなりにあった包みが、水苔であることに気づき(おそらく10年以上は前からあった)、使ってみた。
  • 水苔があまったので、五つのポットに入れてアイビーを挿し木した。
  • ガーデンシクラメンも軟弱だ。昨日は朝は元気だったが、ちょっと暖かかったせいか夕方にはぐったりとなっており、しょうがないので水を遣った。今朝はみごとに(いつものように)復活していた。

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