グエン・サン 64.7×88.4cm
ベトナム近代絵画展
2006年、高知県立美術館で見た。
1 フォーカルポイント(主役)と明暗スキーム
左で立って作業している二人が主役だと思う。赤い屋根と塀、黄色い穀物の山という目を惹くものに囲まれているし、更に暗い緑に囲まれて白い顔が目立つ。
2 視線誘導
主役から反時計回りにゆったりと大きく周回軌道ができているように思う。左上隅の木まで行って屋根の線を下へ伝うと、かがんで作業している人に当たる。
3 リニアスキーム(構造線と補助線)とバランス
上下を二分の一に分ける水平線?赤い塀と道の右側の線が補助?左に大人3人、右に子ども3人。左が濃い色で重いのを右辺の建物が濃い色でバランスが取れている。また、この建物は、道、木などの左への流れを右へと引き戻しているのかな。気がづけばこの建物の線と赤い屋根の左線、穀物の山の左線、塀、寄りかかっている子どもがほぼ平行だ。道の印象が強いけれど、けっこう右への線もあるからバランスがとれているのか~!
4 色(明暗、彩度、色相)
左半分が暗めで、右半分の下が明るめで上はその中間?暗めのところに明るめのモノを入れたり、明るめのところに暗めのモノを入れたり。くすんでいるから彩度は高くないよね。赤と緑と黄色の信号配色!
5 配置
四分割?8分割?わからない~。画面の真ん中に焦点があって、そこから放射状になってるの?
1 フォーカルポイント(主役)と明暗スキーム
赤い屋根だか血の池だか判らない代物かなぁ。なんかシンボリックな気がする。明暗スキームは中央部がやや明るく縁がやや陰ってるというも敢えてという感じでさほどスキームを感じない。
2 視線誘導
僕が誘われたのは、血の池(笑)から袋か瓶だかを抱えている二人。そこから左によって四つん這いになって何やってんだ?の後、だし巻き卵みたいなのに寄って、赤い塀だか流路だか判らないラインに沿ってフォーカルポイントに戻り、升を手で掴んでいるような緑に行ってから、右に展開。妙な樹だなと思いつつ、下に降りてくると、子供を負ぶっているようにも見える女性と酔っ払いに肩を貸してやってるようにも見える男連れに、血の池ゆうよりは、ワインか?などと彷徨う。
3 リニアスキーム(構造線と補助線)とバランス
構造線と言われれば、やはり赤い塀だか流路でしょう。並んで流れる道の色合いも心なしか赤くて、この中央部に流れ込む複数のラインが目に付くよね。
4 色(明暗、彩度、色相)
明暗はやや明、彩度は低く、色相は、赤と黄色と緑やね。けど、あんまり好みじゃないなぁ。
5 配置
同じく、参照コメントからは、何をどう言及すればいいのか、意味不明(詫)。
ともあれ、やってみたら、面白かった。ありがとう。
これまた見えたものが違いすぎてビックリで可笑しくて面白かった!本当に書き込み、ありがとう!
私は赤いのが屋根と塀以外に見えなかったし、かがんだ女の人は何をしているのかイマイチ不明だけど、あとの二人は麻袋かなにかに籾か何かの穀物を入れているのかと、それで黄色の山は籾の山か何かで、急に雨が降ったらどうするのか心配していました(笑)。右の三人は子どもで学校帰りかなぁと。
でも、たしかに赤い屋根が凹んでいるような感じで変だし、塀の先との関係も変ですねぇ。ちょっと図録の解説を見てみます。・・・・今見たけど「設定は農業組合の穀倉地である。」うんぬんかんぬんで建物と塀の関係は書かれていませんでした。
図録をちょっと縮小しすぎたみたいでゴメンね。右端の子どもはポニーテールで、背負っているのはランドセルっぽかったです。
1 フォーカルポイント(主役)と明暗スキーム
お茶屋さんと同じく、左の2人(顔が白いし比較的大きい人物像)かなあ…と。赤い屋根とその輪郭(白に黒い線)に囲まれてるからかもしれない。
2 視線誘導
お茶屋さんとほぼ同じ。
3 リニアスキーム(構造線と補助線)とバランス
(またまた5といっしょくた?になるけど)縦にも横にも2分割して、まったく揺らがない安定感がす、そもそもすごいと思った。
構造線も補助線もよくわからないけど、とても端正にバランスが取れた絵に見える。
4 色(明暗、彩度、色相)
彩度は高くなく、赤で強調されてても、派手な感じはしない。赤・緑・黄色が、すべて優し気な印象。
5 配置
無造作に見えて、どういう風に分割して調べても「あるべき場所にモノ・人がきちんと納まってる」んじゃないか…という感じがする。
>ムーマさん
コメントを拝読して「名画はどこを切り取っても絵になる」ということを思い出しました。この絵が名画とまで言えるかどうかはわかりませんが、かなり好きな絵なので嬉しいです。
「絵を見る技術」のなかにもあったラファエロの「システィーナの聖母」の下の方に二人の天使がいるじゃないですか。私がこの天使を見たのは絵はがきだったんです。今から思えば天使の視線の先は何なのか、天使は絵の一部なんじゃないかと考えてもよさそうだったのですが、二人の天使だけの絵だと思っていたんですよねー。
「配置」というのは本を読んでもわかりにくかったのですが、「どういう風に分割して調べても『あるべき場所にモノ・人がきちんと納まってる』んじゃないか」と思わせるように画家が描いていることなんですね。
教えてくださってどうもありがとう(^_^)。
いえ、なんも分かってなくて申し訳ないです(^^;
でも、前には書かなかったけど
この絵はお茶屋さん好きやろなあ…って
見たとき思ったの。
私は前を素通りしそう(実際同じベトナム絵画展
私も行ってるはずやけど、全く記憶にない(^^:)なので
余計にこの絵にここで出会えて良かった!
なるほど、本にあった通り
「絵のことを言葉で表現できるようになると
人と話したくなる」んですね。
シツコク書き込んでスミマセン。でも
苦労して読んでよかったな~って(^^)
>この絵はお茶屋さん好きやろなあ…って
>見たとき思ったの。
おっと好みを把握されている(^o^)。
実は私もまったく記憶になくて図録を見ていいなぁと思ったの。
覚えていたのはホーおじさんの絵や、漆で描いた絵かな。それも細かいところは忘れていました。
ベトナム絵画展、とってもよかったですね。お客さんはものすごく少なかったけど。
感想も書いていました。お気が向きましたらどうぞ~(^^)。
ベトナム近代絵画展
チネチッタ見てきました。
(当時も読んだのですが、ぜ~んぶ忘れてて)
ベトナム近代絵画展、ほんとによかった。
漆の絵って素敵だな~(考えたこともなかった)って。
といっても、私がはっきり覚えているのは
「リエン嬢」くらい。
そのポストカード何枚も買って、友人たちへの便りに使ってたら
これもぜ~んぶなくなっちゃって…
今回久しぶりに見ました。(今も大好きな絵です)
私は人が少ない美術展が好き(地方に住む者の特権?)ですが
ほんとはもっとたくさんの人に見ていただきたかった…って
お茶屋さんに言われて、ほんとそうだったな…って
今頃思いました(お、おそい)
ムーマさん、読んでくださってありがとうございます。
「リエン嬢」よかったですよね。
私も図録を見返すまで、ぜ~んぶ忘れていました。
県美の売店に企画展の図録がしっかり売れ残ってあるので、立ち読みはいかがですか?肝心のベトナム絵画展はあったか確かめていませんが(^_^;。
人の少ない美術館、いいですよね~。
ホキ美術館名品展など高知新聞主催の展覧会が終わるので来週は激減です。ルオーの版画を見に行きまーす(^_^)。