こういう映画を観た帰りには、アクセルを踏み込んでマッハ10を出そうとするので私には危険な作品だ。
運転しながら若い頃の友人とウン十年ぶりに集って飲み会をしたときのことを思い出した。一人が「変わらないねぇ」と言うと、他の者も口々に同じことを言った。「三つ子の魂百まで」は、トム・クルーズ演じるピート“マーヴェリック”も同じだった。見てくれは多少老けたけれど、無鉄砲とも思える行動を起こす火の玉魂は36年前の『トップガン』さながらだ。『トップガン』より併映の『プリティ・イン・ピンク』が好きで、ヴァル・キルマーのファンとなったのも『ウィロー』からだから前作はすっかり忘れていたが、“マーヴェリック”の火の玉魂を思い出せるようにしてくれたり、“グース”のことを忘れていても大丈夫なのはありがたかった。
「三つ子の魂百まで」とは言え、年を取ると自らの意思でなくとも立場が変わり、若いときみたいにとんがってばかりはいられない。親ともなれば子を育てるためには信頼して任せる度量が必要になる。心配が先に立つと信頼するにも勇気が必要だ。親にならずとも部下や後輩ができたり、いろいろな人間関係の中で“マーヴェリック”のような葛藤を抱くこともあるだろう。いや、それほどの葛藤はないか。なにせ彼らは命懸けだからして。
それにしても私の脳みそは戦闘機の爆音に耐えられないらしく、その度に耳を塞いでいたにもかかわらず、見終わる頃にはへとへとで頭痛がしてきた。随所に笑えるところがなかったら、最後までよう見なかったかもしれない。やっぱり娯楽映画は笑えないと(^Q^)。
値千金の爽やか笑顔も変わらず、ムキムキの筋肉を維持したり脊椎垂直走りを必ず挿入する熱血健在のトム・クルーズは、きっと百まで頑張り屋さんだと思う。来年、何作目かの「ミッション・インポッシブル」が公開されるとのことで、予告編がめっちゃカッコよかった。うひゃ~、見る見る~!そして、たまには小品にも出演してほっとさせてもらいたい。出演料が高くて難しいかもしれないけれど。
(2022/06/24 TOHOシネマズ高知7)
1986年のトップガンを観てから行こうと思ってレンタルしようとしたら、みんな同じことを考えるようでなかなか借りられなかったんですよ。
そしたらBS12の土曜洋画劇場で放送してくれるそう。やれやれ、これでマーヴェリックが観に行けます。楽しみです。
>BS12の土曜洋画劇場で放送してくれるそう。
ということは、観てから行く方も多いでしょうから、まだまだお客さんが増えそうですね(^_^)。
前作をすっかり忘れていても充分楽しめましたが、予習していくと更に楽しめるでしょうね。
四ッ谷さんもどうぞ楽しんできてくださいね。
観てきました! いやートム君、相変わらずカッコいいですね。とても同世代とは思えません。ジェニファー・コネリーとの熟年ラブストーリーもばっちり決まってたし、本当に羨ましい。
作品自体も良かった! 娯楽大作のお手本のような作りで大ヒットも納得です。ミッション・インポッシブルの新作も楽しみです。
ね~、まこと、同世代とは思えないですね~。やはり芸能人の努力は並大抵なものではないのでしょうね。でも、あの爽やか笑顔は努力だけでは維持できないですよね。とことん前向きな人なんでしょうね。よくわかりませんが(^-^;。
新作も楽しみです。